不撓不屈〈下〉 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101303239

感想・レビュー・書評

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  • 会計士/税理士である飯塚の正義と国家権力との闘いを描いた作品。
    実在の人物をモチーフにしており、非常に共感できる部分がある。

    権力との戦いという観点でいうと、以前読んだ「沈まぬ太陽」と相通ずる部分が多いと感じた。(沈まぬ太陽は社内権力との戦いがテーマ)

  • 正論は正しいが、正論を言うことは常に正しいとは限らない。だけど、周囲からも盛り立てられていたことを考慮してなお、己心貫徹するだけの知識量とその理解力・弁証能力・財力・胆力などなど人並みならぬと言わざるを得ない。
    国会答弁ののらりくらりとした問答が鬱陶しいのが残念だけど、それも含めて国会なのかな (苦笑

  • 国税庁を敵に回してでも正義を貫いた実在の税理士の話。
    ある官僚の怨恨から罪をでっち上げられ、所員が冤罪で逮捕されるに至る。税理士業界や代議士等に助力してもらい、所員の無罪を勝ち取る。その後の先見性も含めたひとりの税理士の一生を描く。

    まず税関連の言葉がよくわからない。さらに、国会でのやりとりや書類からの抜粋など、ある程度専門的な知識がないと理解できないページが大部分のためほとんど読み飛ばすしかなかった。

  • 士業を営む人にはぜひお勧めしたい本の一つ。必ず何か感じる部分、得られるものがあると思う。
    プロフェッショナルなるとしての基本に立ち返るために、定期的に読み返したい。

  • 不撓不屈〈下〉 (新潮文庫)

  • 飯塚事件の主人公である税理士飯塚毅。
    国税当局との壮絶な闘いを描く。
    国会で取り上げられ、国税庁長官が辞任、検察庁の無理筋起訴に全員無罪判決。
    全面勝利ではあるが、そこに至るまでの苦難は、筆舌に尽くしがたい。

  • 飯塚毅という人が並みの人物ではないということは十分わかった。

  • 上巻参照

  • TKCに将太郎ちゃんに行って欲しい。創業者が偉大だ!

  • 「飯塚事件」を題材にした実名経済小説です。
    タイトル負けしない飯塚氏の熱い志に感銘を受けました。
    しかし、ここまで自分にも他人にも厳しく使命感を持って国家権力と戦えるかとなると、正直自信は持てません。

    税理士法一条に「独立した」の文言が付け加えられるまでに壮絶なドラマがあったということを胸に、日々努力を積み重ねていきたいと思います。

    下巻は、引用文が多かったのですが、どういった論理で相手を付いたのかを読むことができて良かったと思います。実名小説だけに、後の総理大臣になる方々も登場していたので、実感がわきやすかったです。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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