- 新潮社 (2009年12月24日発売)
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感想 : 50件
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784101304526
みんなの感想まとめ
独特な視点から描かれる逃避の物語は、元活動家の男が京都での短い滞在を通じて、自己を見つめ直す旅のようなものです。軽快でありながら、深い感情が滲む文章は、気づかぬうちに心に刺さるものがあります。特に、方...
感想・レビュー・書評
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これもよかったな~。京都へ少しの間逃亡する、元・活動家の男の語り。どうしてこんなにどこの方言も自然なんだろう?
祈りの描写が良かった。手紙みたいな、もっと言えばメールみたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふわふわと、テキトーに、ラクに、諦めながら、なんとなく浮き草みたいに生きてる。
それは、もう燃やし尽くしちゃったからなのか、もともと燃料が無いだけなのか…。
でも、どことなく、確実に寂しい。
捉えようもない寂しさに包まれた二篇。 -
霞がかったようにふわーっとした語り口。作者が考えていることじゃなくて、主人公の頭の中がそのまま記述されているような感じがする。
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9年ぶりの再読
9年前には頭で読んでいた。
今は肩の力を抜いて読める。 -
相対する双子の兄弟がそれぞれ主人公の二編。自由でいながら、挫折に影を潜めて生きる中年男の切なさが、軽く明るく描かれている。二編が構成から響き合っているので、短いながらも印象がしっかり残る名著。
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職業的革命家をドロップアウトした正臣、偽神父のバンジャマン。彼らはともに、いわばかけがえのない青春期を失ってしまった。そして、過去における継続的な挫折のゆえに将来への展望もなきに等しい。小説のアイディアとしてはわからなくもないが、やや作為的に過ぎるようにも思う。タイトルの所以となったジョディ・ハリスとロバート・クインの「エスケイプ」も職革の過去には違和感が否めない。一方の「アブセント」は、もう少し自然だが、その分インパクトには幾分か欠けるだろう。小説のテーマは「喪失」であり、読後には一抹の寂寥感が残る。
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あまり感情移入できる要素はなかったけれど、脇役の登場人物がやっぱり素敵だった。
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今まで読んだ絲山作品の中では1番読み易かったかも。舞台が京都で想像し易かったからかも(観光しかした事ないけど)。主人公が同性愛者(両刀使い?)って設定は要るか?別に同性愛に偏見は無い積もりやけど男が抱き合ってるのを想像するのは嫌や・・・。女同士が抱き合うなら読めると思うし、むしろ率先して読みたいし実際に見てみたい。 『アブセント』は要らんと思う。
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再読。改めて読むほどでは全然無かった。
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あいも変わらず良く分からん中身だなあ。
しょうもないことを淡々と書き連ねってる。
絲山さんは何を言いたいのだろうか。 -
絲山さんじゃなかったら
読まなかったであろう話。
活動とかわからんし。 -
あぁーこの軽い感じ。けど重い感じ。なんか矛盾した感じ。このメンドくさい感じ、自分とダブります(別に自分は活動家でもなけりゃ左翼でもないんだけど)。
「元」左翼活動家である正臣が、妹の家に転がり込んで「マトモな」生活を送る(送ろうとする)までの間に訪れた京都で過ごす1週間程の出来事。
左翼的思想だって、何かすごいものに思われたレコードだって、気が付けばなんてこともないものだった。ポケットに入れた「自由」も結局あっさり割れちゃったし。番ちゃんにとっての「神」だって、所詮はコスプレ、後付けの信仰。でも案外そういうものなのかも。世の中なんて全て茶番劇。それでも自分なりの意味付けをして生きていくしかないのだ。 -
絲山さんの本としてはあまり重要なものではないと感じた。
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神様より歌子ばあちゃんの方が
徳のある人に思えてしまった。
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再読。
おっさん、おばはんになってからの方が
人生長いんだよね。愕然。 -
アウトローな雰囲気を醸し出す主人公は、左翼運動から身を退いた40の男。ぶらりと訪れた京都でコスプレ神父に出会い、・・・という小説。
1966年生まれが生き抜いた時代とか政治セクトとか革命というのは、'80s生まれの自分にはいまひとつ・・・というより、全く想像が及ばない。彼らなりの青春のかたちなのかな、くらいにしか受け止めていないが、間違っているかもしれない。
文体がぶっきらぼうで主人公も何となくぶっきらぼう且つアウトロー。だけど、話が進めば進むほど、かれが 現実世界に絡め取られていくようで安心する反面すこし寂しい気がした。長年探していたレコードを聞き終えるとともに「ひどく蒸し暑い時間が過ぎたよう」な感じを受けるシーンでは、一度きりの夏が終わってしまうかのような焦燥感がある。
前篇のラストは鉢植えの重さが心地良いのだけど、続く”アブセント”でまた気持ちが沈んでいく。夏休みもとってないし、琵琶湖はどんよりしているし。p.104で「不在は美化される」と主人公が言い、今生きている婆さんを美化したいと言っているけれど、逆に言えば不在じゃないと美化することはできないのかな、とも思う。爽やかに終わる前篇と、あまり暴れるなよと釘を刺す後編。そんな風に映った。 -
2012/4/6購入
2013/1/19読了 -
不在の神に愛を祈ればそれだけで人生は救われる・・・闘争/逃走の果てに見つけたものは自身の真実の××。その××こそが神なのだろう。祈りは届く。
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双子のそれぞれの目線と状況からかかれている。軽い乗りでかかれているが、深く考えてしまう内容だった。正臣も和臣も、新しい人生の第一歩が始まるのだ。両方のラストが印象的。
著者プロフィール
絲山秋子の作品
