なぜこんなに生きにくいのか (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 274
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101304823

作品紹介・あらすじ

人として存在するかぎり、苦しみはけっしてなくなることはない。ならば、この生きがたい人生をいかに生きるか、それが人間のテーマではないだろうか。宗教はなんらかの真理を体得するものでなく、少しでも上手に生き抜くための「テクニック」。自らの生きがたさから仏門に入った禅僧が提案する、究極の処生術とは。困難なときこそ、具体的な思考で乗り切るための"私流"仏教のススメ。

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすく、仏教思想の入門の本としては
    とても共感できました。中道の考え方でわかりやすいです。文庫だと値段も安いのでおススメです。

  • 新聞広告で、著者 南直哉(みなみ じきさい)さんの
    2017.07.21発売『禅僧が教える 心がラクになる生き方』の宣伝コピー
    「自分を大切にすることをやめる」「置かれた場所で咲かなくていい」--。
    が衝撃的で(生き難さを感じている人間で、これまでに心理本、啓発本は読んできているため)
    是非読んでみたいと思いましたが図書館では大変人気で予約待
    それでこちらを先に手に取りました。

    今までに出会えなかった
    出会えて肩の力が抜けた(ほっとした)一言

    第二章 人は〝仕方なく〟この世に生まれてきた

    この生き難さ、悲しい、悔しい思いをするのは
    生まれてくることをそしてそういう運命を自分で選んで生まれてきた
    と思っていたから

    だから、変えられないし、そういう運命だから仕方がないと大げさかもしれないが自分の人生にはある意味絶望していた

    でもそうじゃないと考えていいんだと
    この考え方に出会えて思えた

    自らが生きがたさから仏門に入られた南禅僧が書かれたものだから
    少しでも上手に生き抜くためのテクニック、処“生”術にはかなり共感でき、また心強かった

    図書館派ですが、購入したい。

  • 今作は面白かった。

  • 人生
    心理

  • 読んでよかった。
    タイトルには抵抗を覚えるが、内容に救われることが沢山あった。なにかあったときにこの本を開くと思う。

  • 南さんの本は好きでよんでます。
    タイトルが衝撃的で、上手くいかなかった自分の人生に照らしてよんでます。

  • 処生術。仏教のメインターゲットは人生が苦しい人。
    私が嫌いな『世界に一つだけの花』について、なぜなのか或る程度共感できることを書いてくれています。「石ころではダメ」「オンリーワンにせよナンバーワンにせよ、比べられることの中からしか出てこない」「実際に言ってくれる人がまわりにはいないから、歌手が代わりに言ってくれている」ほんと病んだ世界だと思う。

  • 「生きにくさ」を感じる人が多くなり、自殺も高止まりしているが、そもそも人が生きること自体、喜びよりは苦しみが多いものであり、これにどう対応していくか、ということこそ生きる術となることを説いている。

    自分が何かではなく、大切な人が誰なのか、を考え、肯定し肯定される関係を作ること、また、借り物の知識に頼るのではなく、生活スタイルこそが自分を作るものであるという意識のもと、自分を俯瞰できるよう心がけることなど心に残る内容でした。

    自分探しはやめて、他人のために何ができるかを考える、というところなど、内田樹さんと近い考え方のようにも思われました。

  • 禅で有名な曹洞宗のお坊さんによる生き方指南の本。ある方のレビューを読んで興味を持ったので読んでみました。

    無差別殺人や自分探し、いじめ、依存症といった社会病理について、著者ならではの筆致で語っておられます。きっと著者は僧侶という立場からさまざまな人々の悩みを受け止めてきたのでしょう。穏やかさの中にある厳しさみたいなものを感じ取れます。

    いちおうお坊さんの本ではあるのですが、そんなに宗教っぽい感じはありません。妙に達観しているわけでもなく、ただ一人の人として深く洞察する中で浮かび上がってきたことを述べられているように思われます。

    著者は宗教を「生きるテクニック」として活用すべきだと言います。確かに著者を含め、超越的な審級を持っている人は強いです。その強さがおかしな方向にはたらいてしまう場合もあることは否定できないにしても、宗教から学ぶべきことは無数にあるとわたしは信じています。

    (20160228)

  • 綺麗事を並べられるよりも、明快な答えなど存在しないなどとぶった切られるかのような言い方のほうが腑に落ちた。
    この世の中は夢や幻想を抱けたまま生きることはできない、無条件に正しいことなど存在しない。
    人はみな自分の本当の問題は、意識・無意識に関わらず隠したがる。
    人に相談できないという事は、その困難な問題を「人に言う自分」が許せないということではないか。
    自殺をする人はとても孤独です。誰にもわかってもらえないのです。

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著者プロフィール

禅僧。福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代(住職代理)。早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店勤務を経て1984年に曹洞宗で出家得度。約20年の修行生活ののち、2005年より現職。著書『語る禅僧』(ちくま文庫)、『自分をみつめる禅問答』(角川ソフィア文庫)、『「正法眼蔵」を読む』(講談社選書メチエ)、『なぜこんなに生きにくいのか』(新潮文庫)『恐山 死者のいる場所』(新潮新書)『善の根拠』(講談社現代新書)、『禅と福音』(春秋社)、『「悟り」は開けない』(ベスト新書)他多数。

「2017年 『死と生 恐山至高対談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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