信長燃ゆ(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101305165

作品紹介・あらすじ

「天下布武」-武力を背景に世を変革してゆく信長は、天正九年、安土を中心に磐石の体制を築いていた。だが、巨大になりすぎた信長の力に、好誼を結んできた前関白・近衛前久らの公家も反感を持ち始める。武家と朝廷の対立に巻き込まれながら信長に惹かれる東宮夫人・勧修寺晴子、信長に骨髄の恨みを忍く忍者・風の甚助ら、多彩な人物をまじえ史料に埋もれた陰謀を描く本格歴史小説。

感想・レビュー・書評

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  • イシュタルの娘にも出てきた近衛信基も登場する本作。
    読んでみると、文章に勢いはあるのだけれど、途中で眠くなってしまった。たわけの清麻呂が語り部だけれど、
    どうもその存在がかすんでしまうし、信長と晴子の仲もなんかなあ・・と。イシュタルでは晴子も堂々たる天皇の母となっているし。

  • ふむ

  • 読んだ本 信長燃ゆ 阿部龍太郎 20230422

     日経新聞の「ふりさけ見れば」を読んでいて、面白かったので買ってみました。正直新聞小説だと、前後のつながりとか登場人物がよくわかんなくなってきてしまうんですが、それを含めても、遣唐使を通じて唐や日本の王朝を描いた物語は魅力的でした。史実の上にかぶせる物語が、いいんでしょうね。
     ちなみに、織田信長の周辺の人物を題材にした小説って、織田信忠や松永久秀なんかを主人公にしても、結局その人の目を通した信長って話になっちゃって、主人公の人物像が見えてこないことが多いなって感じてました。信長以外の資料って当たり前だけど少ないからなんでしょうね。
     この「信長燃ゆ」は、信長が主人公(なのかな?近衛前久のような気もしますが)なのに、とにかく織田信長周辺の人の人物像がはっきりしてるのがいいです。史実に載せる物語がしっかりしてるってことなんだと思います。それでいて、神になろうとした織田信長の最新の説も取り入れたりしていて。
     しかし、歴史小説、時代小説って、結末がわかってるのに、なんでこんなに面白いんですかね。意識しないと、ずっと歴史小説ばかり読んじゃうんですよね。

  • 織田信長は何故殺されてしまったのか。
    朝廷を否定し、天皇を否定し、自らが神になろうとした男。数限り無い人々を殺戮。
    織田信長に対し、反感をもち、近衛前久が動き始める。

  • 実に面白かった。
    信長の大きな構想=合理化を進めて日本を世界に伍していける国に=と、近衛前久の保守主義=あくまで天皇を中心に先例重視を=との対立は実に説得力があるし、だからこそやはり、信長は一代でしかあり得なかった(本能寺の変がなくとも、信長の路線は続かなかった)と納得がいく。簡潔な文章も魅力的。歴史小説なのに、とても現代的なものとして、非常に近いものとして感じられた。名品。

  • 下巻参照

  • 全体の評価は下巻読了後。

  • 2020年、20冊目です。

  • 時代を短く、鮮明なキャラ立てて描いています

  • 評価は下巻を読んでから

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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