信長燃ゆ〈下〉 (新潮文庫)

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レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (555ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101305172

作品紹介・あらすじ

「王権守護」-甲斐武田家を滅ぼし、さらに勢力を増した信長は、いつしか朝廷の禁忌に触れつつあった。ついに信長への離反を決意する前関白・近衛前久。朝廷に身を置きながら、信長と深く結びついてしまった東宮夫人・晴子。信長というあまりにも大きい存在に畏怖と動揺を隠せない明智光秀、羽柴秀吉。周到な陰謀が、天下人を追いつめはじめ、すべての意志が本能寺へ結集する。

感想・レビュー・書評

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  • 最新の研究に基づいた新しい本能寺の変
    近衛前久黒幕説、説得力高いです

  • 本書は、天下布武を目指し古い権威を打ち破ろうとする信長と、公武のバランスの中で生き残りを図ろうとする公家社会との相克を、本能寺の変の遠因として克明に描いており、その分、本能寺の変に直接関わる出来事の描写はかなり薄い。とても面白く読めたが、少し気になったのは光秀の行動。本書の光秀には、信長への遺恨はなく、むしろ信長に従って新しい国造りに参画したいという気持ちが強くあった。それにも拘らず、自身に流れる土岐源氏の血が、朝廷の上に立とうとする信長を討ち取ることをあっさりと決断させている。近衛前久々にの謀略に嵌められた、という面はあるものの、やはり、光秀に深い遺恨や強い野望がないと、ここまで大胆な行動はなかなか起こせないのではないかなあ、と思った。
    なお、本書には、前久が兎の血の滴る肉を手ずから鷹に与えるシーンなど、公卿が血を扱うシーンが幾つか描かれている。宮中の人々は穢れを嫌う、と思っていたが、戦国時代にもなるとそうはいっていられない、ということかなあ。

  • 信長の生涯

  • イエズス会と神道との宗論、洛中での馬揃えなど、すべての行動が周到な陰謀として天下人を追い詰め、すべての意思が本能寺へと集結する様を描く切る。特徴は、ありとあらゆる感情を胸の中に抱え込みながら自らを苦しめ、厳然と律した信長の心の闇をじんわりと浮かびあげた事。更に近習の書という三人称視点にて捌く事で史実に深みを増した点。”公家は策を用いて人を斬る”という。信長と宮中との静かなる闘い、手に汗握る調略戦を見事なまでの筆致にて記す。作者の信長に対する深い敬愛の念を感じざるを得ない至極の作品です。

  • 日本人にとっての朝廷、公家、宗教について信長を通して考えている物語だと思った。日本に当然のようにある朝廷、神道だがその存在に疑問を持ったらどうなるのか。また、晴子の行動は架空だが、公家という枠から飛び出したい、飛び出そうとしたらどうなるかを実験的に描いているようにも感じた。小説に歴史的事実の解明までは求めるものではないが、これも1つの可能性かもしれない。歴史学者と呼ばれる方々の意見が必ずしも正しいとは限らず、むしろ史料を研究している小説家ならば、その想像性の方が断片的でも真実に迫っているのではとも思う。

  • 対立構造は極めてわかりやすい。

    そして、守旧勢力に織田信長は破れてしまう。
    本能寺の変で亡くならなければ、どうなっていただろうか、そんなことを考えてしまった。

  • 明智光秀の謀反で滅びたの信長だが、イエズス会とポルトガルから支援を受けていた信長をよく思っていなかった朝廷が明智謀反の黒幕だっという説を支持した信長史

  • この作家は比較的秀吉を低く評価しているように見えるが、当方も同意。この人物に対してはどうも共感できんのだなぁ。
    それに対して家康の位置付けが高い、司馬遼とは一味違う。

  • 信長に憧れ晴子に恋し、当分戦国時代から抜け出せなくなった^o^

  • 2015大河の原作(下)。

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