普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年3月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784101305615

みんなの感想まとめ

家族のあり方や伝統行事の変化を深く考察した作品は、現代の家庭が抱える問題を鋭く描写しています。著者は、自由や楽しみを追求するあまり、自己中心的な考え方が蔓延している様子を描き出し、読者に自己反省を促し...

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の考える、伝統的な日本家庭や食卓を崩壊させているダメ母、ダメ嫁、ダメ主婦を小ばかにした本。

    「18歳の息子にサンタさんへの手紙を書かせ、プレゼントを与える両親。」
    「元旦の朝に幼児1人で菓子パンを食べさせる母親。」
    始めはそんな人いるんか~?と思いながら読んでたけど
    「実家に頼りきりでロクにお節も作ったことがない嫁」ってところで
    自分だわ。。。汗 となり
    そうねお節くらい作れるようにならんとな、、、とそこまでは素直に読めたんだけど。

    筆者の、伝統文化を知らない人や自分とは違う考え方の人たちへの上から目線と、小ばかにした物言いに不快感を覚えて読むのをやめた。 

    伝統文化を守ってなくても、それなりに自分らのスタイルで楽しんでいる幸せな家庭までここまで馬鹿しなくてもいいんじゃない?って気がした。
    自分がダメ嫁、ダメ母だから読むに堪えなかったのかな。。。

  • 着眼点が面白いと思い購入したものの、
    終始上から目線で調査に協力した主婦たちを
    延々と蔑むような語り口調に嫌気がさした。

    驚くような家庭や、自分にも当てはまる点もあり、
    着眼点は鋭いのに言い回しが良くないと感じた。

  • 著者は本書の前書きで、「クリスマスや正月のさまざまなこと(注:要するに家事・準備等の事)は「主婦」や「母親」や「女性」がすべきことだと考えているからでもなく(中略)、(彼女らに)起因することだと考えているわけでもない。」と一応断ってはいる。しかし本文をみれば、正月支度を面倒くさがる主婦に対しては「恥ずかしさや後ろめたさはまったくみられない」と書き、煮しめを作らないと言う主婦の発言には「当然のことのように言う」と驚いて見せる。他にも「『恥』の感覚はない」とか「自分の事は棚に上げて」など、調査協力者の発言を特定の価値観を持って高みから見下すような表現には事欠かない。
    それでも文庫版の後書きでは、自分は保守主義者でもなんでもなく、この本も伝統を守らないことを戒めたものではない、と言い切っているところを見ると、筆者自身が本書の末尾で触れている最近の主婦の一傾向=「言っていることとしていることの食い違いに気づかない人」の典型例のようにも思える。
    著者は広告代理店勤務だそうだが、本書では何故か「メディア情報に軽やかに乗ったり流されたりすること」には否定的だ。そうしてみると、アサツーディーケイという会社は片や人々に対して新たなライフスタイルとやらを吹き込んでそれに乗っかり利益を得ながら、一方で本書ではそうした人々を疑問視する言説を振りまいていることになる。後書きにあるように「ユニークな会社」「懐の深い経営者」と持ち上げて済ますことができる話ではなく、どのような姿勢で社会に向き合っているのか、会社としての経営姿勢が根本から問われる話ではないだろうか。

  • データの着眼点はいいが、アンケート結果をがっつり書いているだけだった。。。
    自分がこのアンケートされてこの本がでてたらヤダな。
    本にするなら 、データの結果から仮説と結論、時代背景、なぜこうなったかとか、ちゃんとした考察が欲しい。

  • 「全国ビブリオバトル2015 徳島・香川地区決戦」
    (12月5日/徳島大学常三島キャンパス けやきホール1階 地域連携小ホール)

    http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=215003776

  • 時代が変われば考え方も変わるだろうし、育ってきた環境にもよるだろうし・・・って思いたいけど
    私が-!私の-!っていう考え方ばかりでちょっとうんざりした。
    そんなに自分が可愛いかって

    親も楽しみたい気持ちはもちろん分かるけどこの本の書き方では子供のまんま親になっちゃった人が増えたような印象しか残らない。

    この家庭が普通なのなら我が家は普通じゃない。

  • サブタイトルは「崩壊するお正月、暴走するクリスマス」となっている。

    『元日の朝ひとり菓子パンを食べる子供、大学受験生の息子にサンタクロースを信じさせる親。バラバラの「恣意」をリベラルな「自由」と錯覚する、ノリ重視の家族の実態とは…』

    自分の家庭は、もしくは主婦としての自分は「ここまでひどくはない」と何度も思いつつも、
    「私が楽だから」
    「私が嫌いだから(または好きだから)」
    「お節料理を作らない」
    「お節は実家で食べる」などなど、
    少なからず自分と重なる部分もある。

    読み進めていくとどんどん自分が責められている気分になるが、著者もそれはよくわかってるようで、あとがきにてそうではないことを述べていた。

    「日本の伝統行事や伝承…が衰退していることを嘆いたり戒めたりしている本ではありません。」
    「…そうではなくて、クリスマスや正月の食卓、家族の過ごし方をよく見るとびっくりするようなことがたくさんあり、さらに見つめると、そこから今の日本の家族や社会の実態、変容がよーく見えてきて…」

    これ以上書くと長くなるのでまた興味が沸いたら再読するとよい。

  • 岡田斗司夫が勧めていたので、紀伊国屋で注文して読んだ。日本では放っておくと「私」の感覚が絶対化され、等価交換が唯一の規範となる。世間から隔絶された環境ほどそうである。これは『オレ様化する子どもたち』と同様の観察、結論。山本七平が存命なら、こういう本に賞を与えただろう。

  • 昭和の本かと思ったら初版が2007年だったことにびっくり。
    読みながら自分が責め立てられている気がした苦笑

    一言で言うと日本の風習が「ポップ」になってしまつたことを嘆いた本。
    正月に御節を用意しないこと、自分の家族を持ってもお正月は実家で任せであること、クリスマスは楽しいから頑張ることなどを一般家庭へのアンケート調査から明らかにし、ひたすら苦言を呈しています。

    個人的には目線がずっと「現代の主婦はこんなこともしなくてダメだ」ってことが気になりました。例えば「夫の実家に行っても手伝わない」とか、「夫の実家の味を覚えようとしない」とか。男尊女卑の思想が随所から読みとれて。
    「どうしても自分の実家の味がいいなら、旦那が実家で作ればいいやん。もしくは旦那が母親から習って来いよ」と思ってしまった私はきっと筆者から糾弾されるタイプの日本人なのでしょう・・・。

  • なんとなく感じていたことが、インタビューや統計で明らかになると、納得を通り越して「こわい」と感じた。クリスマスに力を入れ、お正月は・・・という家族がいかに多いか。

  • つまらないというか、著者の一方的な思いを書きなぐっただけ。途中で読むのをあきらめました。

  • 著者の価値観が入り込みすぎてる点は除いても、今現在の「普通」がサザエさん的なものからずいぶん遠いところに来てしまった、というのがよくわかる。
    ここに出てくる家を覗きみて「うわ!ひどいことになってる」という感想を持ちつつ、そのまま自分の家にも同じ状況が転がっている怖さ。

  • 18歳の息子にサンタクロースの存在を信じ込ませてゐる(つもりの)母親。サンタを信じてゐる間は、ウチの子は大丈夫、などといふ。例外的なケースでもないやうで、何歳になつても夢を見てゐて欲しいのださうです。
    本当にかういふ家庭が多いのなら、確かにまことに怖いと申せませう。子供は、母親に合はせて信じてゐるふりをしてゐるだけなのに。あるいは単にプレゼント欲しさか。

    日本の風習を子供に伝へたいと語る母親が、同時に自分は酒を呑まないから御屠蘇はしない、御節は面倒だから作らない(または自己流)...ギャグではないやうです。
    一方でクリスマスの飾りつけに関しては、異常なほどの情熱を示すのであります。これは一体どういふことでせうか。

    本書はそもそもアサツー ディ・ケイといふ企業の「フツウの家族の実態調査(クリスマス・お正月編)」が元になつてゐます。著者の岩村暢子氏は同社の「200Xファミリーデザイン室長」」として、かかる調査を続けてゐるさうです。

    で、本書はすこぶる評判が悪い。なぜでせうか。調査家庭のサンプルが少ない? 偏つてゐる? 信用できない?
    もしくは自分が気付きたくないと忘れたふりをしてゐた事実を抉られたから? はたまた「こんなのは普通の家族とは言へないよ、私はさうぢやないのだから一緒にされては迷惑千万」といふ心理が働いたのか?

    しかしこれらの家族は今や、「例外的」な存在ではないでせう。増加してゐるのは肌で感じるのであります。
    なぜならば、わたくしの周囲のファミリーもおほむね同様の傾向であるからです。当然違和感を抱くのですが、ま、所詮他所の家庭、口出しはしないのであります。アレ? ウチはどうだつたかな。

    それにしても著者の筆致は相当に毒を含んでゐます。多分ご本人はそれほど意識してゐないでせうが、調査に協力した主婦たちが本書を読んだら怒るだらうな、と余計な心配をしてしまふ。
    ま、この毒が面白いのですけど。アハハと笑つた後、やはり怖くなるのが本書であると申せませう。

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-253.html

  • 内容は普通の家庭に対する調査結果を記録してものなのですが、まあ調査結果の怖いこと、怖いこと・・・

    一見するととんでもない人たちを調査対象にしたのかと疑いたくなりますが、所謂普通の家庭の方が回答した内容なのが、恐ろしさを倍加させます。

    他人のひどい行いを見て修正できるのが賢者だと言います。「他山の石」として読むのであれば良書と言えると思います。

  • コワくてコワくて、半分くらいは片目で読みました。

    なんでコワいかっていうと、自分の中にも近いものがあるから(ないと言い切れないから)、だと思う。
    他人のことだと、そのヘンさ異常さがよくわかるのだけれど、よくよく冷静に立ち止まってみると、自分のやってるソレって外からみたらヘンなんじゃ…?と、ゾゾッと身がすくむ。

    例えばお正月。
    お節料理を全部作るのはとてもとても出来ないから、出来合いをいくつか買ってきて、いくつかはつくる…普通にありますよね。
    じゃあ全体の何割まで買うのはOKで、全部出来合いですましてはいけないのか?家族はお節なんか好きじゃないし、作らなくたって、コンビニ弁当だって…ではいけないのか?めんどくさいから海外やホテルで過ごすのはどうなのか?そんなのその家族の勝手じゃないのか?
    「家族の勝手」と言っているうちに、それが日本人全体の何割かを越していき、お正月の習慣は全体としてすたれ崩壊の方向へ向かっていく。

    クリスマス。
    子どもにサンタさんを信じさせ、演出し、プレゼントをあげる。
    いいですよね、全然悪いことじゃないですよね。
    じゃあ子どもが何歳までならいいのか?5歳?10歳?
    30歳だったら、そりゃ「ヘン」だと思う。じゃあ、15歳は?16歳17歳18歳は?〜20歳は?25歳は?

    お正月やクリスマス、四季のさまざまの場面で、または日々の暮しの中で、食生活や食習慣やしきたりが少しずつ崩れていっている。
    1個ずつは大したことのない選択肢で、世の中全体が少しずつズレていっている。
    崩壊は、普通の暮しの延長上。
    どこまでいいのか?
    立ち止まらなくていいのか?

  • 223世帯を対象に行った「フツウの家族の実態調査」を基に筆者が行った聞き取り調査に関する論文。

    元旦、クリスマス、大晦日と言った年末年始の行事に対して、親が子供がどんな行動をとるか、どんな料理を食べているかを顕かにしている。

    小説と間違って買ったので、当初面食らったが、読み進むうちに日頃感じていたことが自分の周囲だけでなく日本中で起こってるんだと認識させられます。
    そして、うわ、自分も耳が痛いです、はいという場面もそこかしこに。
    近くに小さいお子さんがいる方、この本を読んで、そのお子さんを見ると、見方が変わるかも・・・。

  • くだらない本を読んでしまった。

    まえがきやあとがきで、繰り返し「日本の伝統行事や正月の伝承が衰退していることを嘆いたり戒めたりしている本ではない」と語っている著者は、しかし、「怖い」「崩壊」「暴走」といったネガティブなキーワードで括られたタイトルを見ても判る通り、アンケートの結果に対する著者の主観的な印象を繰り返し述べているだけだ。そのアンケート結果の記載も、極めて恣意的に特定の回答の、しかも特定の一文だけを抜き出して、自分の主張を裏付けるためだけに定性的な引用を繰り返しており、「長年調査を生業としてきた者」の態度とは思えない。

    「自らの現実とはかけ離れた考えや将来の展望を堂々と語」っているのは、この著者だ。

  • この本を一読して、じわりと恐怖を味わった。「不快」との評もあるようだが、それは的外れというか、これに書いてあることの本当の恐怖を理解していない感想ではないか。しかも、著者の書き方、表現にこだわるあたりはいかにも浅薄。一つ間違えれば、とんでもないことにまで発展する日常の恐怖、狂気と隣り合わせの日常について、深く考えるべきだろう。いずれにしても、貴重な調査であり、今後も継続していくということに大きな興味を抱く。

  • こんな読後に不快感を覚えた本に出会ったのも久しぶり。

    書かれていることはセンセーショナルな一方、「確かにおかしいよねー」と思うところがありましたが、文章の書き方が終始、アンケートに参加した主婦たちを小ばかにしているととられかねないような言い回し。「~と満足げに語った」「~などと平気で言う」などなど・・・。
    ものすごーくめんどくさいアンケートに参加・協力してくださった人たちをああいう馬鹿にした言い方していいの?

    また、問題点をあげるだけあげて嘆くだけ、今後の展望について何も触れられていない。問題提起としてはいいかもしれませんが、言いっぱなしで終わっている。

    Amazonレビューもぜひ参考に。

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。法政大学卒。大手広告会社勤務等を経て、現在大正大学客員教授、日本能率協会総合研究所客員研究員。1960年以降生まれの人びとを対象とした20年に及ぶ継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。著書に『変わる家族 変わる食卓』『「親の顔が見てみたい!」調査』『普通の家族がいちばん怖い』『家族の勝手でしょ!』『日本人には二種類いる』など。第2回辻静雄食文化賞受賞。

「2017年 『残念和食にもワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩村暢子の作品

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