狂気という隣人―精神科医の現場報告 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101305714

感想・レビュー・書評

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  • わかったようなわからないような…
    殺人を犯した人が多数入院していることを知り驚いた。
    警察関連の病院ではなく都立などの病院にいることが意外だった。

    また、スキゾイドの特徴が私の性質と似ているのがとても恐い
    自分がそうなってしまう可能性は0ではない
    もしなってしまったときに現状の制度だと困る
    そう思った。

  • 犯罪者が精神病だった時の取り扱いは触法障害者に対する扱いよりも更に寛大であり、事実上処分は無く医療機関に丸投げされている事実を再確認し驚き。五体満足で屈強であったとしても障害者が犯罪を犯した場合よりも処罰が甘い、というか事実上無処罰な事に大きな矛盾を感じる。単純に普段知らない世界を垣間見れるという点だけでも興味深い一冊。スキゾフレニック。幼い頃に周囲の音や声が強迫的に聞こえて物凄くイライラする事がたまにあって、当時それを周囲の大人に説明できなかった。あれもスキゾフレニックな現象だったのかなと思う?もう30年も無いけどあれが続いたり悪化したらヤバかった気がしている。

  • 精神医療の歴史と現状、触法精神障害者に対する医療と司法システムの実態について。

    難しい問題ですね。

  • <人口の約1%が統合失調症という事実。しかし、それが我々に実感されることがないのはなぜか。殺人、傷害にかかわりながら、警察から逮捕もろくな保護もされず、病院さえたらい回しにされる触法精神障害者。治癒して退院したはずなのに、再び病院へ戻ってくる精神病患者。疲弊する医療関係者。社会の目から遮蔽されてきた精神医療の世界を現役の医師がその問題点とともに報告する。>長年厳しい環境で先生をしてきた方が精神病についてい多くのエピソードを使って語りかけてくるかんじ。自分の医者としての姿勢についてはあまり多くを語らないかんじだったけれど、「思いやり」とか「やさしさ」とかそうゆうものが感じられるところがよかったと思う。

  • 淡々と、しかしこれでもかこれでもかとばかりにベールがはがされてゆく「精神病院」という世界。
    まったく知らないよ、ということならばともかく、なまじ多少は知っているつもりだったことなだけに、自分の価値観ごと足元をすくわれたかのような読後…

著者プロフィール

昭和大学医学部精神医学講座主任教授

「2023年 『これ一冊で大人の発達障害がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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