魂萌え! (下) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2006年11月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784101306346

感想・レビュー・書評

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  • 著者特有の安定のまとまり方。
    上下巻トータルで⭐︎4。

  • 解説の星野さんみたいに泣けはしなかったが、何だか清々しく、振りきった気持ちになれた。もう少し歳をとったら、参考にしたい。人生はいろいろなことがあるが、結局は逞しく生きていくしかない。世界は広いが、意外と狭いし、わかってしまえばなんぼのもんということもあるし。

  • 終演に向かうにつれ主人公が愛おしくなった。
    作家さんの力量だな!

  • 上巻に同じ。

  • なるほど。これは桐野氏流のコメディなんだな。

    上巻では真剣に敏子サイドに立って子供たちや亡き夫、夫の愛人、一夜を共にした塚本など周囲の身勝手な人間たちにプンスカしていたけど、後半は完全にコメディ。嫌われ松子の一生のようです。

    桐野作品には珍しく読後スカッとする。

  • どこにでもいる平凡な主婦が惑いながら気づき変わってゆく様を少しハラハラしながらの読了。きっかけは何であれ自分を見つめなおす時間は大切で、いくつになっても変わることができる!と思った。
    【2025.09】

  • 色々とよく出来た話なのだろうとは思うのですが…個人的には合わなかったです。
    女性特有の心情であったりドラマが複雑に、しかし丁寧に書かれていて読み応えはあるし読後感も不思議と良かったのですが、やはり全体的に悲しいというか辛いというか。
    苦労が主題になっているような作品なので、ちょっと読んでいて疲れてしまった感じです。

  • 自分の気持ちを伝え、これからは今までしたことがない経験をしようと前向きになっている敏子。面白いことがありそう。ここまでくるのが大変だったんだろうな。

  • 老後いきなり夫が亡くなり愛人発覚
    からの娘息子と遺産で揉めて、、、


  • 上巻はあんまり面白くないと思ったけど下巻から良かった!敏子はこれから幸せに生きてほしいbe happy

  • 59歳の専業主婦が長年連れ添った旦那に突然死なれ、それまでまったく寄り付かなかったアメリカ在住の息子一家が同居すると押しかけてくる。兄を面白く思わない娘も入って相続で揉めている最中、共同で蕎麦屋を営む愛人がいたことがわかる。子供達との揉めごとや女友達との遣り取り、突然あらわれた愛人との確執、老年不倫など同世代の作者が慣れた視線で初老女性の孤独と老化の悲哀をテンポよく描写する。出来事の現実感がやや中途半端で作者の思いつく範囲で軽く書き流しているように感じてしまう。ホームドラマのようで意外さがないがのんびりと安心して読んでいられる。滑らかなストーリーで今まさに切実な社会の老齢化をテーマにした無難な小説である。

  • 専業主婦が未亡人になったら、確かにいろいろな壁や出来事にあたるだろうなと、考えさせられました

  • 男女の人間模様が、面白く最後まで目を離せなかった。人間って土壇場では強くなるんだと思った。

  • 私の中のマイブーム桐野夏生さん(「ハピネス」、「だから荒野」)のホワイト桐野ワールドの流れを組みます。毎日新聞連載でドラマ化、映画化もされていますが、当時は知りませんでした。
     14-5年経ち、主人公の敏子たちと同じ年齢なので、リアルにうなずける箇所が多かったです。
     平凡な主婦が夫の急死で今まで知らなかった夫の愛人の存在に直面する。 家族の法定相続権の主張、愛人との一騎打ち、夫の趣味仲間、同級生の女友達とわずかの間に一挙に身辺がざわつき翻弄されていく様が面白いですね。 やはり、老後の蓄えと友達は必要だなぁ。改めてうまい作家だと思いました。
     同世代の人たちにお勧めです。

  • 感想は上巻でほとんど書いてしまったから、子どもとの遺産に関するやり取りについての感想を・・・

    当時以上に、老親の世代の方が子どもの世代より裕福という世代間格差が大きくなっているので、自分たちの生活資金が一銭でも欲しい子どもたちとの関係は、これからますますシビアかも。高齢社会も進んでいるし。ふぅ。

    いわゆる「空気を読む人」の主人公の視点から物語が語られるので、細かい観察眼や心の声は、面白いのだろうけど、私はしんどいなぁ。そんなこと、ごちゃごちゃ考えて、何すんねんって・・・。ということは、私は栄子よりなんだろうか。もちろん、お嬢さん育ちではないけど。

    このお話、主人公の息子さんや男性陣からみると、おとなしそうに見えても女性は強いよね・・・で終わってしまうかも。

  • 読書からしばらく遠のいていたけど上下巻一気に読んだ。
    ドロドロな桐野夏生じゃなくて読後爽やかな作品だった。
    主人公お人好しすぎ。

  • 身内の死や老いなど恐怖でしかなかったけど、この本を読んで老後も楽しく生きていけるかも、と前向きな気持ちになれた。夫の愛人との修羅場や蕎麦ツアーへの親友たち参戦など、盛り上がりポイントが多数◎

  • 59歳で未亡人になった主人公。

    内気で世間知らずな「奥さん」だったのに、
    夫の死後に愛人がいたことが発覚したり
    遺産を巡って子ども達と争ったり
    思いがけず自分にカレシができたり。。。


    今の私の年齢でも、
    歳をとってどんどん老いていくことに対して、漠然と恐さを感じる。
    だけど、歳とればとったなりの楽しさを見出していけるもんなのかなと思えました。

  • 桐野作品の中では、日常的な物語の系統。 普通の60前の主婦が夫の死をきっかけに取り巻く人間関係の変化。登場人物がほぼ還暦前後で、皆キャラがたっているので面白く読めた。(上下巻ともの感想)

  • 夫がなくなったことで、色々な世界が見えてきた敏子。
    それは、今までの自分が見ようとしなかった世界だった。
    そして、自分も変わっていく。
    今までの自分に別れを告げ、逞しく生きていこうとする敏子の姿はきっと他人事ではないのだと思う。

    2017.9.21

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で「江戸川乱歩賞」、98年『OUT』で「日本推理作家協会賞」、99年『柔らかな頬』で「直木賞」、03年『グロテスク』で「泉鏡花文学賞」、04年『残虐記』で「柴田錬三郎賞」、05年『魂萌え!』で「婦人公論文芸賞」、08年『東京島』で「谷崎潤一郎賞」、09年『女神記』で「紫式部文学賞」、10年・11年『ナニカアル』で、「島清恋愛文学賞」「読売文学賞」をW受賞する。15年「紫綬褒章」を受章、21年「早稲田大学坪内逍遥大賞」を受賞。23年『燕は戻ってこない』で、「毎日芸術賞」「吉川英治文学賞」の2賞を受賞する。日本ペンクラブ会長を務める。

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