ナニカアル (新潮文庫)

著者 : 桐野夏生
  • 新潮社 (2012年10月29日発売)
3.50
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  • Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101306377

作品紹介

昭和十七年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて、ようやく辿り着いたボルネオ島で、新聞記者・斎藤謙太郎と再会する。年下の愛人との逢瀬に心を熱くする芙美子。だが、ここは楽園などではなかった-。戦争に翻弄される女流作家の生を狂おしく描く、桐野夏生の新たな代表作。島清恋愛文学賞、読売文学賞受賞。

ナニカアル (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 讀賣文学賞小説賞受賞作品
    桐野夏生の並外れた筆力・構成力を感じさせる一冊、感服!
    小説の面白さを、醍醐味を久々に感じることができた。
    林芙美子の戦後の作品・生活を下敷きに、南洋への取材旅行を芙美子の手記という形で書き上げた。

  • ★2010年度島清恋愛文学賞

    配置場所:2F文庫書架
    請求記号:913.6||Ki 54
    資料ID:C0034103

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    昭和十七年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて、ようやく辿り着いたボルネオ島で、新聞記者・斎藤謙太郎と再会する。年下の愛人との逢瀬に心を熱くする芙美子。だが、ここは楽園などではなかった―。戦争に翻弄される女流作家の生を狂おしく描く、桐野夏生の新たな代表作。島清恋愛文学賞、読売文学賞受賞。

    現代作家の中でも大きな存在感を持つ桐野夏生が、林芙美子の作品から抽出したエッセンスを元に、林芙美子の戦争との向き合いと恋を想像の力で練り上げた力作です。生き生きとしているのでまるで見てきたのではないかと錯覚するようです。愛憎を書かせると本当にいい仕事をする人です。なので前向きな本が好きな僕は実は苦手な作家だったりします。苦手というのとは違うか。どちらかというと彼女の書く人々が怖いのかもしれない。

  • 桐野夏生らしい表現を感じさせつつ、ノンフィクションに近い物語。女性を焦点に、生々しく掘り下げる表現力は、やはり桐野夏生らしさだ。

  • 2017.01.24読了。
    今年4冊目。

    岩田書店一万円選書の一冊。

    放浪記の林芙美子の回想録の話。
    放浪記についても林芙美子という作家についても知らない私にとっては回想録自体が本当に存在するのかすらわからず。

    桐野夏生さんの作品も読んだことなかったけど勝手にホラーとかグロテスクなイメージがあり、タイトルがカタカナなのもホラーっぽくてw手に取ることがなかった。
    多分一万円選書に入ってなかったら読まなかっただろうな。

    さて、作品についてですが何の知識もなく読んだので林芙美子の悪評も知らなかったし普通に楽しめた。
    芙美子の奔放な異性関係も特に気持ち悪いとかは思わなかった。
    戦争の酷さが芙美子の恋によってより際立っていたように思った。

    放浪記、浮雲など読んでみたいと思った。

  •  幾何学的な線のカエルのイラストが描かれた表紙と、題名『ナニカアル』って言葉がキャッチーなので読んでみた。何があるんだろうと読み進むが特に何もない。表紙のカエルに意味も特に無さそうだし、林芙美子にも当然興味もない(背表紙解説を読まずに本購入)結局、桐野夏生さんが林芙美子という作家についてこんなに詳しく調べてみましたっていう事につきる。文末にある参考文献の多さがそれを物語る。つまらない。

  • 2015/10/12購入
    2017/9/17読了

  • 放浪記という代表作と故森光子のでんぐり返り。
    林芙美子というとこんなイメージしか思い浮かばない。

    実際に、林芙美子の作品を読んだ事が無いので
    桐野夏生が描く、林芙美子は
    生きるか死ぬか、死が身近のある時も
    年下の愛人のことだけをただひたすら、考えている
    女という女性だった。

    何処までが、ノンフィクションなのか分からない。
    日本が戦時中に作家を、戦地に派遣したということは
    「花子とアン」で知ったけど、現代でも名前の残っている女流作家もたくさん派遣されてたのは意外でしただった。

  • 2015 8 10

  • 林芙美子さんの作品はかの有名な「放浪記」すら読んだこともないし、舞台の方も見たことがない。
    それなのに、なんとなく林芙美子という作家のイメージが自分の中でできあがっていて、この作品の芙美子さんが本物であるかのように読めてしまうのが不思議。
    読んでいる最中、私の脳内では芙美子さんは森光子さんのイメージで再生されました。
    実在の人物が多数登場するだけに、何がこのお話を書くきっかけになったのか……とても興味深いです。

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