流転の海 第4部 天の夜曲 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (591ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101307534

感想・レビュー・書評

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  • 3人家族がなかがよいことがこの物語のすべての救いですなぁ。。

  • 熊吾大阪に戻る。
    房江とノブちゃんは富山に残る。
    私的にあけみさんはけばいお姉さまだと思ってたけど意外とヤンキーっぽいところがあった。後2作で完結。

  • 自尊心より大切なものを持って生きる。

  • 2014.08.04

  • 日本の教育と教師の問題を、この時代からすでに指摘しているとは…すばらしい。

  • 熊吾は、家族を連れて富山に移り住む。接する人たちは全て良い人たちばかりではない。運命は降りかかってくるものではなく、自分が選んでいったもの。13.12.10

  • 主人公の熊悟はとにかくいろんな事にチャレンジしたり、世話を焼いたり、裏切られたり、感謝されたり、心配させたり、次々に事に対峙して行く様は常にアクティブだ。年を重ね若干強引さやパワフルさが影を潜めたが、生命力に溢れている。また、子煩悩であり、なんだかんだやっても妻を愛している。今後の展開が楽しみだ。

  • 熊吾が、家族を連れて、富山に行く。
    高瀬勇二、桃子の家に身を寄せることにするが、
    高瀬の小さな器量に改めて、ビックリする。熊吾は、人を見る目がないという。
    観音寺のケンから,妊娠した百合を預かることに。
    それで、熊吾は、結局は、大阪で一旗あげるべく、画策を始める。
    資金もないので、関孫六を因縁のある エビハラに売りつける。
    房子は、富山で、不安となり、更年期障害がひどくなり心因性喘息にかかってしまう。
    一方、熊吾は、西条あけみの災難が降りかかる。
    逆に、そのことで、深い関係となる。金の切れ目が、運の切れ目。
    新しく旗揚げした 中古車の販売の仕事は、スタートしたが、
    久保に、会社の持ち金をすべて、盗まれる。
    そこでも、人を見る目がないと嘆く。
    熊吾は、転がり落ちて行く。運が悪いと片付けられなくなる。

    そういう中で、伸仁は、すくすくと育って行く。
    読みながら、熊吾の苦しい思いが伝わってくる。

  • 流転の海の第4部作目。熊吾がこの苦しい状況を、この先どうやって乗り越えていくのか、続きも楽しみです。

  • 個人的にはこの卷の富山の話がそれまでの中でいちばん興味が持てた。雪深い地が情景美しく感じられて。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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