アクセス (新潮文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101308715

感想・レビュー・書評

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  • あとがきで見ると2003年のホラーサスペンス大賞で特別賞を受賞したとか。既に20年近く経つのに、今時の内容とも言える。
    ホラーというように、決して楽しく明るい内容では無い。出てくる登場人物達の誰一人にも共感できなかった。主人公の可奈子はウジウジとした性格だし、その母親の和泉は思っても行動に出ない、父親は家庭を放置しっぱなし。従姉妹の雪乃は援交で暮らしている。
    そんな生活が無料携帯の連鎖で闇に引き込まれて行く過程が怖い。次々と起きるおぞましい殺人事件。可奈子も渦中に放り込まれる。この状況からの脱出が激しい。こんな方法でと思ってしまう。一緒に巻き込まれた雪乃の解決方法は、もっと?
    登場人物達で、その後の足取りが不明な人達が何人もいるし、雪乃の一生はどうなるかなど幾つもの疑問を抱えつつ最後まで辿り着いたという感じでしょうか。皆さんの評価が2点台というところに現れているかも知れない。

  • 誉田哲也の初期の作品アクセスを読んだ。
    ネットを媒介にしたホラーだが、筆力はさすがで面白かった。実は併読している「スマホ脳」とシンクロさせるとよりネット社会の怖さを実感した。
    ネットは異界との周波がマッチしそうで、人格が入れ替わるなんて案外ありそう。
    翔矢と雪乃がなんか可哀想。

  • 異次元世界突入の恐怖を感じられる作品。
    警察小説だけでなくホラー小説までも!誉田作品凄い‼︎
    気持ち悪い部分もあったが、怖いもの見たさの興味をそそらせる進行に、どんな着地になるのか最後までわからないまま読み進んでいった。現実世界に戻ってからの番外編があれば絶対読みたい。



  • インターネットの普及が広まり始め、携帯電話も爆発的に普及する。
    今のスマホ時代から見ると、随分と昔話に聞こえるが。
    マルチ的に次の誰かを勧誘すれば、ネットも携帯も無料になるというプロバイダに登録した高校生達が、奇怪な事件に襲われる。
    あるものは日本刀を振り回し母親を惨殺し、またあるものは鳩の頭を毟り取りキャンディの様に舐め回す。
    人間の持つ仄かな悪意が曲解される果てが、欲の墓場で亡霊となる。
    誉田作品でも初期の方か。新鮮でした。

  • こういう系は、くだらなかったハズだけど
    ストライクでした。
    雪乃ちゃん好きだな。
    高校生くらいになら丁度良さそう。

  • ストロベリーナイトの大ファンで知った誉田哲也さんだったが、とても残念なストーリーだった

    前半はラブストーリーなのかな?と親近感もあり読みやすかったけれど、後半になってからは不気味さただようものとなり...

    想像力をフル稼働しないと分からない

    後味の悪い作品でした。

  • ただより高いものはない...。人それぞれの奥底にあるものを露骨にしたたかに表現する。うん、これはなかなか面白く読めた。加奈子の奪還作戦はかなり前半の伏線を思い出せば、ほぼほぼネタバレだし、最後の結末も...。
    ただ、加奈子と和泉の絆・信頼関係が話をキレイにしてくれていて、この流れで良いと思わせてくれる。

  • 姫川シリーズの誉田哲也さんの本ということで読んでみました。内容はホラーでしたが、現実離れし過ぎている上に設定がややこしすぎて面白さや怖さが半減したようにように思いました。また、ラストも到底納得がいけるような終わり方でもなく、かといって怖さもなく結局どういう話にしたかったのかよくわかりませんでした。この本を読んで改めてわかりましたが、鈴木光司さんの「リング」ってすごくよくできてますよね。この小説は、姫川シリーズ(ドラマしか見てませんが)が面白かっただけにかなりの期待はずれです。ホラーって難しいんでしょうね。

  • さすがにこれは人物設定も割とありがちだし、それでいて話の展開はまあケータイものにありがちな感じの崩壊ぶりだしでちと戴けない。

  • 書店で見つけて気になったので読んでみたが、イマイチ入り込めなかった。
    ファンタジーとホラーが入り混じった感じだったけど、身体だけの世界と心だけの世界がいまひとつ繋がらず、スッキリしなかった。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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