ドルチェ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2074
感想 : 162
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101308722

作品紹介・あらすじ

元捜査一課の女刑事・魚住久江、42歳独身。ある理由から一課復帰を拒み、所轄で十年。今は練馬署強行犯係に勤務する。その日、一人の父親から、子供が死亡し母親は行方不明との通報があった。翌日、母親と名乗る女性が出頭したが(「袋の金魚」)。女子大生が暴漢に襲われた。捜査線上には彼女と不倫関係の大学准教授の名も挙がり……(「ドルチェ」)。所轄を生きる、新・警察小説集第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • オムニバスの最後の辺で、彼女の名前が…
    新たな女刑事やな!って感じで、既に手元にあって、積読本の中から、優先度を最高にして読んでみた。
    捜査一課のラブコールを断り続ける彼女。死んでからやなく、生きてるうちに何とかしたいという思い。

    はっきり言って、姫川さんと比べると、派手さはない!(断言)
    あんなに、大物をガッサガッサ取りに行くような感じやない。
    地味です〜
    姫川シリーズとか、ジウ(歌舞伎町)シリーズとか、派手やし、グロいし、エグい!
    でも、ホントはこんな感じなんかもね。
    でも、彼女の動きを見ていると些細な事に気づく…
    やはり、姫川さんとは反比例する?
    論理が飛ばない〜
    でも、なかなか読ませてくれて、こっちも面白い!(「でも」が多い^^;)

    血ドバドバ派としては、合間に読んで中和しよ〜




    武見検事と姫川さんの会話

    「やっぱり怖い系なのかね。取調べが得意ってことは『落としの魚住』みたいな通り名があって」
    「いや、そういう、脅かして落とすとか、そういうんじゃないと思います。それよりもっと『人情派』みたいな…」

  • 最初の二篇までは主人公のキャラがイマイチ掴めず
    ちょっと地味だなぁと。
    まぁ姫川がキャラたち過ぎてるしな〜_φ(・_・
    そしてジウの2人は嫌いですし笑

    バスストップあたりから、あら?魚住さんいいじゃない?ギラギラしてないし?好きかも…

    40過ぎの独身刑事でタバコ吸って1人鍋だけど
    ちょっと乙女入ってなんだかリアル(^ ^)

    派手さはないけど読ませるシリーズだわ♪

    • ひまわりめろんさん
      みんみん
      おつおつ

      買ってきたのね
      みんみん
      おつおつ

      買ってきたのね
      2022/10/04
    • みんみんさん
      メロリンおっつ〜\(//∇//)\
      2冊買ってきたよ〜♪
      魚住さんは美人キャラなのかな?
      キャスティング誰にしましょう笑
      メロリンおっつ〜\(//∇//)\
      2冊買ってきたよ〜♪
      魚住さんは美人キャラなのかな?
      キャスティング誰にしましょう笑
      2022/10/04
    • ひまわりめろんさん
      美人キャラではなかった気がする…
      う〜ん42歳くらいでいうと…観月ありさ?
      美人キャラではなかった気がする…
      う〜ん42歳くらいでいうと…観月ありさ?
      2022/10/04
  • 個人的にはブルードパラサイトが許せなかったです。それぞれの話に愛があって楽しめました。

  • 長期間積読した誉田作品。警視庁練馬署強行犯係の42歳の女性刑事 魚住久江が主人公。印象としては熱い感情というか、温かい「情」を持っている。姫川のように背伸びした最強刑事としてではなく、等身大の一人の刑事が自分の「情」によって解決していく。時には、裁判で裁けないような犯人の悪態を「情」によって浄化する。そう言えば、これまで読んできた本は捜査1課の話=殺人が中心でしたが、魚住シリーズはマル被とマル害ともに死なないストーリーなので「情」は重要で、久江の聴取はとてもキレがある。少し物足りないがそこが魅力的。

  • マリスアングルを読んだら、こちらの主人公魚住久江が出ていたので読んでみた。
    人間味のある誠実な人だなという印象。
    ただ大事件が起こってハラハラする方が個人的に好みなので少し物足りなかった。

  • しみじみ面白かった。

    誉田さんらしくもありらしくもなく、って感じの短編集。

    主人公の魚住久江は姫川玲子とも東警部補ともまったく違うタイプの刑事。捜査一課への誘いを断り所轄で日々起こる事件に関わることを望んだ刑事。自ら寂しさを抱えながら事件の被害者や加害者に優しさをもって関われる刑事。なんて魅力的なんだろう。

    エピソード自体は誉田さんの刑事ものとしては珍しくバイオレンスもエロもグロもなく、割と小ぶりで地味な事件しか起こらない。その一つ一つに丁寧に対応する魚住久江。淡々と短編が続く中、最後の作品のラストがなかなか泣ける。これはやっぱり誉田さんすげーわ。

    魚住久江シリーズ、続編は長編らしいので、楽しみ。

    と、ここでドルチェでググってみたらテレビドラマになってたんだ!しかも監督は大谷健太郎さん!めっちゃ観たい!

  • 魚住久江さんを知ろうと思い読み進めていった。
    良い人だ‼︎
    このシリーズは殺人事件ではなく、生きている。生きてくれることに喜びを感じる。という姿勢にとても魅力を感じた。
    派手な殺人事件も面白いけれど、生きて行く事に重点をおいた作品も良い。
    しばらく殺人漬けだったので、心の休憩が出来た。

  • 2020.6.7 読了
     姫川玲子シリーズとは正反対というか、日常的な身の周りで起きうるような事件捜査の連作集になっている。加害者と被害者、立場は違えど白黒はっきりしないケースを上手く描いている。

  • 続編『ドンナ ビアンカ』もぜひ読みたい!

  • 決して日の目を見るような出来事はないけれど、人それぞれ、それぞれの営みが確かにあって、その一つひとつに物語が存在するという、当たり前ではあるけれど、ふと忘れがちなその当たり前に気づかされるというか。
    つまりは派手さもなく、地味ではあるけれど、ふと感じる優しさとか、切なさとか、哀しさだとか。我々の日常にあるそういうものを上手く取り入れ、表現しているなと(分かり難くてスイマセンが)

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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