ドンナ ビアンカ (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2016年2月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784101308739

作品紹介・あらすじ

虫けら同然の人生で、初めて落ちた本気の恋。それは俺に心からの幸福と、地獄を招いた――。大手外食企業役員と店長が誘拐された。練馬署強行犯係の魚住久江は、一課時代の腐れ縁・金本らと捜査に召集される。だが身代金受渡しは失敗、切断された体の一部が送りつけられる。やがて捜査線上に浮かんだのは、一人の中国人女性。一課復帰を拒み所轄を生きる女刑事が、事件の真相を追う!

感想・レビュー・書評

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  • 「オムニバス」(姫川シリーズ)読んで、最後に登場しそうなこと書いてあったので、魚住シリーズも完読!

    誰かの死の謎を解き明かすことより、誰かが生きていてくれることに、喜びを感じる。
    そういう刑事さんなんで、血ドバドバは少な目なのは、残念な気もする(^^;;

    しかし、捜査一課のラブコールを何度も受けるだけあって、鋭い洞察力はさすが!
    今回は、誘拐事件を解決!
    しかし、身代金2,000万とか、小悪党過ぎて何か、犯人に知的さが…
    何か、はじめから、魚住さんに色々気付かれて、解決される運命にあった感じの稚拙さが寂しい。
    まぁ、彼女の本来の目的は達成できてるから、ええんかな。

    さて、これで、姫川シリーズ絡みのは、ほとんど読んだ!
    次から、彼女も絡んだ作品待ってま〜す!



    いつでもかかって来い!笑

  • 面白かったです。殺伐した物語が多い中で優しさに包まれて愛が感じられます。

  •  魚住久江。
     警視庁練馬署の組対課強行犯係所属。階級は巡査部長で年齢は 42 歳。まさに油の乗った捜査官だ。その女性警察官の活躍を描く警察サスペンス。シリーズ2作目。
                ◇
     外食チェーンの専務が誘拐された。犯人は専務の携帯を使い、身代金2千万を要求するメールを社長の携帯に送りつけてきたという。さらに店長の村瀬も専務とともに拉致されているこもわかった。

     事件を所轄する中野署に本庁との合同捜査本部が設置され、他の所轄にも1人ずつの応援要請があった。練馬署から召集された久江が捜査本部に駆けつけると、かつて同僚だった金本の顔が。はからずも懐かしいコンビが復活し、極秘裏に聞き込み捜査が始まった。
     序章及び終章と本編24章段からなる。

     なお物語は、久江と村瀬、双方の視点で交互に描かれる。

           * * * * *

     キーパーソンになったのは、不法滞在の中国人女性。本名は楊白瑶で27歳。( 作品タイトルは「白の女」という意味で白瑶を指す。)
     白瑶は留学のため来日したものの、学業が続かず退学。在留資格を失っても帰国せず、瑶子という源氏名でキャバ嬢をしながら日本に留まり続けていました。仮に不法滞在が発覚すれば強制送還となります。そこで浮上してくるのが偽装結婚。
     ここまでは、他の警察ミステリーでもよくある設定です。

     でも誉田さんはそこにきちんと味付けをしてくれました。
     偽装結婚の関係のはずの2人に純愛を絡ませ読み応えのあるストーリーに仕立てているし、副島専務の小悪党感も2人の愛を引き立てるのに十分。さすが誉田さんです。
     
    白瑶の純愛の相手となるのが天涯孤独な41 歳の村瀬邦之。まじめではあるが人生に対してさしたる希望もなく、とりたてて社交的ではないという面白みに欠ける男です。
     本来なら村瀬は影が薄い存在だっただけに、この純愛ストーリーは村瀬の存在感を格段に引き上げたと思います。

     そして、主人公の魚住久江について。
     姫川玲子のようなキビキビ (暴走?)した行動力は見せないものの、捜査対象者に配慮しながら相手に心を開かせていく独特の人間力を発揮する捜査官です。想像力と洞察力に富むところは、天祢涼作品の仲田蛍巡査部長に通ずるものがあります。
     そのうえ、玲子を下品にしてデリカシーを失わせたような相方、金本巡査部長のイラチぶりにもさほど動じないところが頼もしい。

     派手さはないけれど、そんな久江の人間性がきちんと味わえる作品だったと思います。

     さて、その魚住久江巡査部長。
     殺人事件が起こる前に動きたいということで所轄の強行犯係に配属されていたけれど、ついに本庁の捜査一課殺人犯係に異動することに。しかも姫川玲子班に入れるなんて、誉田哲也さんのサービス精神に謹んで感謝の意を表します。

    玲子−久江 コンビ。アクセルとブレーキを完備した最強レディース捜査官。もう楽しみしかないですね。

  • 刑事物=ハードボイルド系なのかと思ったら全く良い意味で裏切られた!

    心温まる系で、同作者の作品を何冊か読んだけど、やはり読みやすい。
    分厚いけど、約2日で読了。スラスラ読み進められる系。(百年の孤独と真逆 笑)

  • 「まったく人騒がせな事件だったな」
    強引な金本とサポートしながら魚住らしい捜査で
    無事解決そしてハッピーエンド( ̄▽ ̄)

    中国人女性との偽装結婚…
    浅田次郎の「ラブ・レター」思い出しますね!
    あれには泣かされました。゚(゚´Д`゚)゚。
    短編「鉄道員」に入っている作品です。
    ぜひ読んでみてください!

    あ…誉田さんゴメンなさい♪(´ε` )
    姫川と魚住いい感じで共演させてください♪
    峯岸お気に入りなんでそっちも期待してます〜





  • ちょっと展開は読めてしまったけど、面白かった!
    村瀬と瑤子の純愛な感じと、専務のくずっぷりが対照的でよかったかな。

  • 魚住ものの長編。41歳の男の純粋な男・村瀬は水商売の27歳の中国人女性・瑤子に思いを寄せていたが、村瀬と村瀬の会社の役員が誘拐されるという事件が起きる。魚住は事件を追ううちに瑤子にたどり着き、瑤子の話に耳を傾け真相を暴く。魚住側、村瀬側と交互に話が進行し、次が気になってとページが進みました。村瀬と瑤子の純粋さが良い。悲しく切ない恋。二人の恋と魚住の瑤子を気遣う慎重な姿勢を強く出しているので、超悪人・残虐なシーンなくそういった面では安心して読めました(ハードなものがなくても味わえました)。

  • ハラハラも、ほっこりも、愛も、全部入ってて読み終わったときの満足感が高かった。個性的なキャラもよい!!

  • 『ドルチェ』に続く、女刑事・魚住久江シリーズの第2弾。今回は長編である。

    中国人女性との純愛を静かに育む村瀬と、大手外食企業の専務の誘拐事件を追う魚住と金本が交互に描かれる。

    姫川玲子シリーズに比べると主人公の魚住久江には派手さは無く、ごく普通の女性刑事という感じだ。特にこの作品の中では魚住の役回りは主人公というよりも、むしろ脇役と言っても過言ではない。この作品の本当の主人公は村瀬と中国人女性の瑶子のようだ。この二人の純愛とそれを巡る事件を魚住久江という媒体を仲介して描いている。

    従って、警察小説として読むより、村瀬と瑶子の純愛を巡るサスペンス小説として読むのか正しいようだ。

  • 誉田さんの作品で痛々しい描写と胸糞悪過ぎる描写が多いのだけど、今回の作品は愛に溢れてたので救われました。
    最初は村瀬の事を瑶子を付け回して、勝手に一人で盛り上がってる奴なのかと思ったのだけど、瑶子との間に愛が芽生えて、偽りの関係を本当の関係にする為に誘拐されて、指を斬り落とされて、なんかもう村瀬の瑶子に対する愛情がすごかった。
    まあ結論は人騒がせな事件だったんだけど、村瀬と瑶子の純愛が守られて良かったなあと思った。
    あと、副島は言う事もする事も全部がクソだった。
    村瀬と瑶子と副島の三角関係がどうなるのか、誘拐犯を捕まえる事はできるのか、どきどきの展開が続いて面白かった。

  • 謎を解き明かす女刑事と、さえない男の愛の物語が両方の視点から進んでいくお話。
    引っ張った割に事件自体はあっけなくて、ちょっと物足りなかったです。ただ、瑶子は確かに魅力的な子でした。

  • あらすじを読んで予測した犯人と違い、そっち?となった。騙された。

  • 二つの物語、過去と現在が同時進行で描かれる。警察小説と恋愛小説、二つが重なる時を期待するワクワク感がたまらない。電子文書ではなく本で読みたい。残りのページを感じながら。

  • この作品は、泣いた。
    涙止まらなかった。

    誉田さんといえばストロベリーナイトの姫川玲子ですが、魚住刑事は一味違うタイプ。

    捜査一課を経験していながら、部長に昇進した今は所轄を転々としてる。
    前作短編集「ドルチェ」で、わたしは人が死んでしまった事件を解決するのではなく、そうなる前に救うことをしたい。というようなセリフがあったが、この作品でも関係者の心に寄り添う魚住刑事に胸を打たれます。

    誘拐事件の緊迫する捜査状況と、村瀬の語りが、交互に配されて進んでいく。
    マジメで優しく機転も利くのに不運のために底辺の生活をしてきた。なんの楽しみもない生活の中で、ある日出会った楊白瑤に魅かれ、彼女を想うだけでささやかな楽しみと幸せを感じ大切にしてきたが、思わぬ展開が待っていた。

    後半ボロボロ泣けて泣けて困りました。
    魚住刑事のかける言葉にも、一途な二人の想いにも。

    読み終わって、首謀者のアイツが頭悪くてよかったなーと思う。もっと最悪なことだって考えられた。

    あと、峰岸は素晴らしい部下なので、どうにかならないかなと期待!

  • 魚住久江シリーズ第2弾。
    大手企業の役員と店長が誘拐された。
    警察では捜査本部が設置され、久江も召集される。そこには元相棒の金本も召集されていた。
    ただ、犯人は警察に通報するなと言っており、そのことから捜査は難航する。
    誘拐事件ではあるが、そこには純粋な想いの恋愛が見え隠れする。

    2017.2.7

  • 警察モノだけれど、それだけではない物語。恋愛モノともいえる。その2つのストーリーが交互に流れていき、やがて1つに。事件の方は手口などは早い時点で予想が付いたけれど、それがどのように解き明かされるのかということに興味がわき、巧妙な展開でじっくり読み入った。

  • 誘拐事件&恋愛ドラマ。2つの物語が徐々に近づいてく様は読んでて気持ち良かった。人間味もあって所々面白い。ただ、悪く言えば緊張感がなかった。

  • 人生に虚を感じている男の独り言のような始まりの中、ストーカー?強姦?と想像しながら読み始めた。ささやかな幸せを感じ、障害を乗り越え幸せを願い、誘拐の片棒を担がされる。恋愛と警察捜査と両方楽しめました。死者の出ない魚住作品は心温まる場面もありとても良かった。

  • 警察ものかと思い読み進めたらいつの間にか恋愛ものになっていた。
    村瀬とヨウコのイチャコラがもう少しあってもよかったのかな。

  • TVドラマを見てからこの前作である「ドルチェ」を読んでから本作に至る。きっとこの頃は中国人の偽装結婚が事件になっていた頃なんだろうなあ。このシリーズは以後続編が出ていないことから姫川玲子シリーズのように人気が出なかったんだろうなあと思う。容姿も分からない40過ぎのおばさんでは人気でないだろうなあ。やはり誉田哲也と言えばエロ・グロ・バイオレンスがなきゃ読者は納得しないだろう。人情デカシリーズは打ち切りかな、それとも刑事の三角関係シリーズで蘇るか?TVドラマの方はちょっといじり過ぎたかな。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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