「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史 (新潮文庫)

制作 : 「週刊新潮」編集部 
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101310046

作品紹介・あらすじ

人は所詮、金と色と権力欲だ-。人間の奥底に隠れた本質が噴き出すとき、世間はそれをスキャンダルと呼ぶ。昭和三十一年の創刊以来、喝采を浴びた美談にも、時の英雄の姿にも惑わされず、常識の裏を追及しつづける「週刊新潮」。政財界事件から皇室報道、芸能ゴシップまで、半世紀に亘る膨大な記事の中から選りすぐった傑作を収録。戦後日本の「裏側」がここに集大成されている。

感想・レビュー・書評

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  • 週刊誌だけに限らず
    次々に「紙」媒体が姿を消していく
    私自身は 週刊誌は全く読まない
    けれども 
    新聞への広告、電車の中刷り広告は
    かなり 興味を持って読んでしまう

    「戦後史」はちょっと書きすぎかな
    とは思うけれども
    その当時の雰囲気を切り取っている
    という意味で興味深く読みました

    最後の方に載せられた
    ー「週刊新潮」厳選 名タイトルでみる五十年史
    は 一見の価値あり

  • 2023年2月元毎日新聞記者の西山太吉氏が死去した。
    西山氏は沖縄返還をめぐる政府の密約をスクープした西山事件の当事者だ。
    日米の間に密約があるのではないかと疑い、外務省の女性事務官に”情を通じて”機密文書を持ち出すよう働きかけたと言われている。
    西山氏と女性事務官は逮捕起訴され、一審東京地裁で無罪となるも、二審、最高裁で有罪が確定した事件だった。

    西山氏が亡くなったことで当時の事件が改めて報じられており、本書に女性事務官の手記が載っていることを知り、読んでみることにした。

    読んでみると、事務官の方はNOと言えない性格の方だったのだろうか。結局、犯罪に手を染め、周りの信頼を裏切り、仕事を失い、離婚にも至る。事務官の方は既に亡くなられているそうだが、過ちを悔いる人生だったのだろうか。

    本書は全体的に政治家の女性問題や金問題の掲載が多く、いまさらという感じもしたが、事件ものについては知らない事件が多く、こんな事件があったのかと驚いた。

  • その当時の報道がそのまま書かれてある感じかな。

  • 週刊新潮が主に昭和時代に暴いた主に政治・経済のスクープをまとめたもの。

    時代が古くて知らないものが多かったが、その時代の世相を反映してることはわかった。

  •  古い事件史を読むのはなぜか興味を掻き立てられてしまう。煽るタイトルに惹かれたこともあり、通読。三菱銀行事件などは記憶にもあり、鮮烈な印象を持っているが、その記事に初めて知ることがあり驚いた。当時の週刊紙の記事を40年後に読む、という時間差が面白い。
     真実を探る、あるいは事件の背後を詳細に分析した、というよりは、何かしらの事象に関する、記者の一感想、という気もしなくはないが、一面の歴史報道でもある。類書をまたあたりたい。

  • 普段週刊誌って全く読まないんですが、4、50年くらいの歴史から珠玉の記事をピックアップしてきた、というものでしたが、正直なところ記者の感想文みたいのばかりという印象でした。たくさん証言は示してるけど、結局はそこに行き着くよね…。これら有名な事件の概要をある程度知っているからそういう印象を持つのかもしれませんが。結局佐川一政はあれから同様の事件を起こさないし、世論が味方につくからって専門的な検証なく煽った記事を無責任にここに載せるのも、洗い落とせない週刊誌の体質なのかなというところで評価低め。

  • あー、なるほど!
    と思った過去記事あり。

  • 週刊誌の価値はスキャンダルにあり。

  •  記憶ある事件、幼いころまるで関心がなくて通り過ぎていた出来事。さらに長じてから知ったことの空白一部を埋めてくれる記事。
     三島由紀夫の最期も知ることが出来た。介錯した青年をさtらに介錯した人。今は何を考えどう生きてきただろうか。
     脳死問題と続く臓器移植、政治と金の問題。新聞ではここまで切りこめなかった当時の傑作報道を収録している。ならば、本としてその後の当事者、法的整備等にも追補してほしかった。
     

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