ロリヰタ。 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 843
レビュー : 102
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101310718

作品紹介・あらすじ

拙い言葉でもいい、誤解を受ける言葉でもいい、伝えようとする必死さこそが想いを運んでくれるのです…。ロリータ・ファッションを愛する作家の「僕」が出会った美少女モデル。二人のピュアな恋は激しいスキャンダルとして世間から糾弾される。携帯メールを取り入れたアバンギャルドな手法と、事実かフィクションかという謎が論争を呼んだ、乙女のカリスマが放つ「純愛小説」の進化形。

感想・レビュー・書評

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  • 乙女のカリスマが描き出す、純愛小説。

    ロリータ・ファッションを好む君へ。

    「僕」は伝えよう。

    年齢差カップルをどう思う?

    愛ってなにだろう?

    ねえ、君。

    さあ。

    ロリヰタ。

  • ファッションで人とコミュニケーションを取って、人とつながってきた私には、痛いほど、行間の空気を感ぜられる作品。
    「ロリヰタ」の 僕は、出身や年齢などどうでもいいと、小学生に恋をしてしまった。社会に消費されるためにすり減ってく心を、ロリータファッションで守る姿に激しく共感した。
    互いに寂しいから空白を埋めるために寄り添うのではない。言葉にできない共鳴で吸い寄せられる綺麗な恋愛のお話だった

    「ハネ」は共感しすぎて、涙がとまらなかった
    一体なにが、私たちを価値づけるのだろう。日本人として知っていて当たり前のことを どれほどしってるか?
    普通じゃないから傷つけていいなんて 価値が分からないから必要ないなんて虚しい。
    小学生が集めた牛乳キャップが、もし孫のものならば価値が生まれるじゃないか。
    必死に思いを寄せて作ったこだわりのハネを踏みにじる権利は何人たりとも存在しない

  • 2000.01.01

  • 成人男性と小学生の女の子の恋なので、
    ピュア(プラトニック)ではあるものの、
    あたしにはすこし幼い気がしてものたりなかった。

    女の子がやはり幼すぎる。

    本の中のメールのやり取りも子どもっぽくて
    なんだか携帯小説みたいで、
    あたしはあんまり好きじゃなかったです。

    やっぱ、あたしは生々しすぎるような野ばら様の性描写、「僕は我慢できずにペニスをあなたのヴァギナに挿入しました」みたいなやつのほうが好きです(笑)

    大好きな野ばらさんのお洋服の描写も今回は
    子供服・エンジェルブルーの物が多くて
    少しがっかりでした。

    しかし、序盤のロリータとロリコン、ギャルとロリータとの相違点などを訥々と述べている部分はすごく良かったです。

    読みながら、そうそう!可愛いに共通しているのはロリータもギャルも一緒なのよ!!!と膝バシバシ叩いちゃいました。

    あたしもあの辺りについて語り出すと、小論文くらいなら書けるかもしれません。

    もう一個のお話、ハネはすごく好きでした。
    美しいお洋服、美しい信念、野ばらワールド全開で
    あのかたくなさにすごく励まされました。

  • 【本の内容】
    拙い言葉でもいい、誤解を受ける言葉でもいい、伝えようとする必死さこそが想いを運んでくれるのです…。

    ロリータ・ファッションを愛する作家の「僕」が出会った美少女モデル。

    二人のピュアな恋は激しいスキャンダルとして世間から糾弾される。

    携帯メールを取り入れたアバンギャルドな手法と、事実かフィクションかという謎が論争を呼んだ、乙女のカリスマが放つ「純愛小説」の進化形。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    エッセイなのか、自伝なのか、はたまた小説なのか。

    どれにも当てはまってどれにも当てはまらない不思議なお話。

    「なんでこんな本出すんだよ」と怒り半分に読んでいたのだが、最後は涙しながら読んだ。

    心がドキドキした。

    ロリータファッション業界で絶大な力を持つ、ロリータファッションが大好きな作家がモデルの少女と恋に落ちる。

    設定からして「その作家は嶽本野ばら本人!?」という疑惑を持たずにはいられない。

    ロリータファッションに対する理解度、認識の低さによりファッションとしてのロリータは時にロリータコンプレックスと混同されるが、この小説の主人公である作家も例に漏れずロリータコンプレックスであるとしてマスコミによって吊るし上げられる。

    そのロリータファッションを守ろうとする彼の姿はきっと野ばら本人なのだろう。

    嶽本野ばらのロリータに対する愛がひしひしと伝わる、読むのがとっても苦しい作品。

    ここまで何かを思うことができたら人間は幸せだな。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • これもなかなか素晴らしい本でした…! 野ばらさんの小説は当作品のようにヒロインを「君」と二人称で呼ぶタイプのものが多いですね…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「僕」と「君」との逃避行というか、報われぬ恋を描くことに関しては右に出る者はいない…というのはいささか大げさのきらいがあるかと存じますけれども、それでも僕は楽しめたのでした…表題作の他にもう一編収録されていましたけれども、そちらも面白かったし…少々、登場人物たちの内面に迫りすぎて読んでて苦しくなる場面も多々ありましたが、良かったです…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    高橋源一郎先生の解説は的を射てるような、射てないような? トンチンカンな印象を僕に残りましたけれども、まあ、いいでしょう…。 ←は?? 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    短い作品ですけれども、重厚な感動を僕に残してくれたのでした…おしまい。

  • 『エミリー』が良過ぎたのか、今回はちょい微妙だった。

    表題作の『ロリヰタ。』は、小説というより自叙伝の体裁をとっているので、小説として読むには出来がいまいちだった。文章が回りくどいうえに、書きたいこと伝いたいことのまとまりに欠ける。ただ、自叙伝とかエッセイの延長として読むなら話は別で、結構楽しめる。

    もうひとつの収録作『ハネ』は、個人的に好きになれなかった。これまで読んだ野ばら作品はなにかしらの救いがあったから楽しめたけど、『ハネ』にはそれがなかった。遠く交わる水平線を望むような、果てのない虚しさだけがある感じ。

  • ロリヰタ、そしてハネの2作品。

    ファッション、特にロリィタファッションやその精神の描写は
    やっぱり流石だなと思うのですが、全体的に文章が稚拙ですよね…。
    という印象が拭えない作家さんです。
    ライトノベルとか、携帯小説とかそんな感じな印象があります。

    誰よりも美を愛して尊んでいるのに、異端として社会に弾かれる人たち。
    それでも異端として生きていく覚悟が、こういう人たちには必要なのですね。
    理解を求める位なら、理解して貰える自分にならなければいけなくて、
    其の為に自分の矜持を曲げるなら、私は異端で構わない…という強さ。
    私はそういうものをずっと持ち続けて生きていたいな。
    だって人生は1度きりですもの!

  •  この人の文章は特別平易というわけでもないのに本当にすらすら読めてびっくりする。脳の中にするすると流れ込んではページが進む。語彙が豊富なばかりではなく使用する単語の正確さが光る。

     表題作『ロリヰタ』もそうだけれど同収録の『ハネ』なんかは実にお約束通り、孤独な男女の巡り合い、これぞ夢想への耽溺かとも思うのだけど、そのあまりの潔さに逆に胸を突くものがある。と言えるのは自分が年をとった証であり、10代の頃の印象は素直に綺麗な話だったし、確かなる怒りと悲しみであった。今だってこの本を読んで意味がわからないという人とはあまり仲良くなれないだろう。

     タイトルのせいもあって人には勧めづらいけれど、未だに好きな一冊だ。

  • 著者自身が主人公のモデルになったいるため、実話かと思わせるほど迫真に満ちている。携帯の受信メール画面を挿絵に使用して物語を展開させる手法が斬新。表題作ももう一編も自分を含めたマイノリティを肯定しようとする真摯な姿に打たれる。洋服の説明と絡めた持って行き方に違和感が無くて感心する。

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著者プロフィール

小説家。エッセイスト。京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会、後に文春文庫)で、エッセイストとしてデビュー。2000年『ミシン』(小学館文庫)で、小説家デビュー。同作は、単行本と文庫を合わせて16万部に達するベストセラーとなった。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が、二年連続三島由紀夫賞候補となる。04年には映画化された『下妻物語』(単行本は02年刊行)が大ヒットした。この他の弊社刊行の小説作品は以下のとおり。01年『鱗姫』、『カフェー小品集』、『ツインズ -続・世界の終わりという名の雑貨店』、03年『デウスの棄て児』、『カルプス・アルピス』、04年『ミシン2/カサコ』、05年『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』、07年『変身』、08年『タイマ』、『おろち―olochi,super remix ver.』。公式ホームページURL http://www.novala.quilala.jp/

「2015年 『破産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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