- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101310725
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
コップ一杯の水に垂らした一滴の毒が広がっていく
とてつもなく強く美しく「僕」に演出していた孤高の薔薇の「貴方」は着る人に強さを求めるギャルソンではなく、弱さを受け入れてくれるヨウジをずっと好んでいたように実際はとても臆病で弱さを見せられない弱さがある等身大の女の子だったのだと思う。
「僕」が「貴方」といたあの時間は「貴方」に捧げた春だったんだね
最後まで「僕」を共犯者にしてくれなかったのは彼女が未熟だったから、でもだからこそ彼女の思惑通りになった 作戦は成功、痛いほど気持ちがわかってしまう
そういえばつい昨日セックスをしたなとふと感じたのだけどそれはこの本のことだった、すごいな -
目はやめてって思ってたうちにそのオチは許せない
-
服のブランドとそれを着るための心持ちがしっかりしているところが好き。今回出てきた女の子はロリータではなかった分お話の内容もセクシーだったし身につけているもの含めのエロスだった。
ブルーフィルムの女の子たちもみんな愛おしい。私もみんなにドレスをプレゼントしたいなと思った。男優だけが浮いて見えるくらい馬鹿馬鹿しいのもらしくなくて良い。最初からわかってたけどハッピーエンディングにはしてくれない、非現実的ではあるけど、どこかでこういうことが起きていたらそれはとても悲しくて美しいことだなと思う。 -
官能小説?でもないな
野ばら作品4冊目だがライトに引き込まれる -
性描写がすごくて読むのが大変。
-
野ばら本たくさん持ってるけど
これが一番好き。 -
性描写がものすごく多いので、電車で読み始めて後悔。別に嫌いではないのでちゃんと読みますが。
僕と貴方の行為に関する描写と、ブルーフィルムを撮る時の男優が使う単語が違う(具体例を出したいような気がするけどいいのか、やめよう)のが、たぶん、野ばらストライクゾーンにより受け入れられるようになんだろうなって、邪推。
「下品な男優の言葉ではエロスは刺激されないけれど、僕と貴方の行為は本当に官能的で甘美な興奮を覚えましたわ。」
みたいな感想になっていくのではないでしょうか。狙いとしては。
最後の主人公の生きていく方向にはすごく共感した。