河童が覗いたヨーロッパ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 1547
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101311012

感想・レビュー・書評

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  • 絵が素敵で感動だが、コメントもおもしろい。旅を楽しんでるのが伝わってくる。河童さんの質問に対する現地の人たちの回答も日本の考え方との違いがよくあらわれていて、なるほどと感心した。

  •  手描きイラスト屋を辞任するものとしてこの本を読まないでいられる訳はないというぐらい先駆的な本である。何しろ活字が極端にない。文字、絵図がすべて手書き。さらに絵図もハーフトーンやベタ塗りはなくほぼ線画であるが飽きがこない画面になっているのが驚異的である。
     絵のチカラもあるが中身も面白い。エンターテインメントとして最高だと思う。

  • さすがの圧巻の画力は健在。
    だが、やはり旅行記はインドの方が面白いかな。
    これはひとえに自分がヨーロッパにあまり興味がないというのもあろうが。

  • 河童さんのヨーロッパ周遊記。手書きのスケッチが面白く楽しい。車掌さんや、寝台車、ホテルの部屋の様子などお国柄が偲ばれて興味深い。

    注目点
    ・どちらかと聞いているのですよ。それを決めるのは、あなた自身で、私が決めることではないでしょう

  • 表紙に惹かれて、パラパラっと中身を見たら、原稿が全部手書きで驚いた。文字だけのページも手書き。達筆ではないけど可愛くて読みやすい字と、分かりやすいイラストが良い。絵についてるコメントも面白い。

  • 昔、電車で隣に座っている人が読んでいたのを、横からチラ見して面白そうなので買った本。着眼点が面白いのと、独特の文字と絵がいい感じ。

  • 新書文庫

  • すべて手書きです。すごい。
    ところで かっぱ と よーろっぱ でダジャレなのかな?

  • とにかく絵も文章も、細くて脱帽。通貨がユーロ前の話で、そこがまた各国の多様感を出していて面白い。今では特に都市部ではどこの国も一様になっているんだろうが、根底を流れる習慣や性質みたいなものはこの本で紹介されている感じなんだろうなと思うと、これから行く国の予習になりそうだと思う。

  • 〈メモ〉河童が覗いたシリーズ1作目ということで、始めから出版向けに書かれた他作よりも '河童さん自身' を覗いている感じ。河童さんの本当のスケッチブックは、こんな感じなんだろうな (他作より絵や字が粗い)。
    全編に渡ってほとんどがホテルの間取りなので少し飽きるが、車掌さんとのやりとりや窓の大きさの違いからの考察等、河童さん独特の洞察力が光っていて面白い。

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著者プロフィール

妹尾河童
1930年神戸生まれ。グラフィック・デザイナーを経て、1954年、独学で舞台美術家としてデビュー。以来、演劇、オペラ、ミュージカルと幅広く活躍し、「紀伊國屋演劇賞」「サントリー音楽賞」など多数受賞する。また、エッセイストとしても、『河童が覗いたヨーロッパ』『河童が覗いたインド』などの大人気シリーズで知られている。著書多数。『少年H』は、著者初の自伝的小説で、毎日出版文化賞特別賞受賞作である。

「2013年 『少年H(下巻) (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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