- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101311326
感想・レビュー・書評
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このひとの小説は好みじゃなかったけど、これは何度読んでも良い本だなぁと思います。
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友達から借りた
美味しそうでした、いろいろと。
料理ひとつひとつの思い出が筒井さんの過去とリンクしていて、ちょっと切ない気持ちになったり。
しかしなんと言うか、エッセイの端々に表れる「私ってこんなに繊細なんです」とか「私ってこんなに不思議な人なんです」みたいな自分アピールはなんなんだろう。
鼻について仕方がない。 -
どなたか作家さんのレビューで知り、興味が湧いて読んだ。予想以上にタイトルを上回ると言っていいほどの『舌の記憶』。0歳児の頃の記憶でもびっくりなのに幼稚園、小学生の頃と物凄く感心するほど詳細な料理や味覚と、作者の家庭や周囲の人々の記憶のエッセイ。1編づつ読んでいくと作者の家庭の(事情とは言いたくない)構成が垣間見えて昭和の空気感も相まって感じる切なさが懐かしかった。『母の唇とくちなしの実』『寄せ鍋嫌い』などしみじみ。読後はあれも食べてみたい、作りたい、と無邪気に思えなくてなぜかおじやが食べたくなった。
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何故か料理家の料理エッセイだと思い込んで手にした一冊。
(きっと枝元なほみさんあたりと盛大に間違えたか笑)
食べること、家族のこと、子供の頃の記憶。
でもやっぱりその在りようとか、感じ方とか普通とは違うなぁ~。 -
季節折々の味覚が懐かしく思い出される、少女の思い出。
およそ一般家庭とは言えないけれど、食の記憶は少女時代の思い出として確かに息づいている。幸せか、と判断できるものではないけれど、彼女を作り上げたのは、懐かしく思い出される、少女時代の食のすべて。
「寄せ鍋嫌い」にはっとした。ごたごたと具がたくさん入っている鍋、誰もが好きだと思っていた、でも、痛みを感じる人もいる。 -
体の弱かった少女時代を食べ物関連から振り返っている。
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何かいい。
年代は違うけど、懐かしい感じ。
筒井さんの舌の記憶を辿ると、
お腹が空くというよりは、
穏やかな温かい気持ちを呼び覚ますって感覚。 -
エッセイのような小説のような。家族の姿は食卓にあらわれるのかも。
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この人ってほんとにこんな繊細なの???と思ってしまいつつも、朝ご飯の章はよかったです。