伊藤ふきげん製作所 (新潮文庫 い 70-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101312217

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  • 小さかったカノちゃんとサラちゃんが思春期に・・・・・・
    ちょうどわが娘が思春期で、ガラス細工のように壊れやすい心を持て余してるときにこの本を見つけた。

    思春期の人たちのせつなさ、幼さ、苦しさを思い、
    涙がポロポロこぼれた。
    そんな思春期の人たちに寄り添い、小さいときのようによしよししてやりたく、
    でも思春期になった子にしてやれず、ただただ見守る親のつらさを思い、
    涙がポロポロこぼれた。

    やっぱり、伊藤比呂美は私の救世主です。

  •  思春期の子どもと対峙するいつかのための、予習になりました。

  • 伊藤さんが日本語で文章を書かれていることに救われている日本人女性は多いと思います。

  • 思春期に入った娘たちとのひともんちゃくが綴られている。読んだ当時は人事なので、気楽に笑っていたが、今は笑えない状況である。
    泣き所もある面白い本である。

  • 思春期の娘と過ごす母のエッセー。
    とにかく不機嫌な子ども。ある程度育ったら親のできることは少ないけど、子どもが必要としたときは手を差し伸べた方がいいのかな?

  • すっかりひねてしまったお子様にうんざりしたときに読みましょう。
    本人に読ませてもいいかも。

  • 「おなか、ほっぺ、おしり」の頃から、まっ正面から「がっぷり四ツ」的な親子関係に圧倒されていたけど、思春期に及ぶとそれはもう、泣いてもだっこではすまない娘たちと母との熾烈なバトルに発展していた。しかし母には、悩みながらも最後はまるごと、そのふきげんな娘たちを引き受ける覚悟ってものがある。コドモを育てるってほんとにキレイゴトじゃすまない。そして、その嵐のような思春期を命がけでくぐり抜けた親子だからこそ「親をやめないでよかったです。」になるワケよ。やめちゃう親、いるからなぁ〜いまどき。

  • 伊藤比呂美の伊藤ふきげん製作所を読みました。伊藤比呂美は20年前の良いおっぱい悪いおっぱいの頃から気に入って読んでいて、「がさつ・ぐうたら・ずぼら」というキーワードなどもよく使っていました。伊藤比呂美の長女のカノコ(お菓子の名前から命名したとのこと)の育て方も自分の長女と引き比べて読んでいました。この本ではカノコも高校生になってやはり思春期で大変な状況になったとのこと。

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著者プロフィール

伊藤比呂美
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。80年代の女性詩人ブームをリードし、『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が共感を呼び、人生相談の回答者としても長年の支持を得る。米国・カリフォルニアと熊本を往復しながら活動を続け、介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)『犬心』『閉経記』『父の生きる』、お経の現代語訳に取り組んだ『読み解き「般若心経」』『たどたどしく声に出して読む歎異抄』を刊行。2018年より熊本に拠点を移す。その他の著書に『切腹考』『たそがれてゆく子さん』『道行きや』などがある。

「2022年 『伊藤ふきげん製作所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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