暗渠の宿 (新潮文庫)

著者 :
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レビュー : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101312811

感想・レビュー・書評

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  • 暗渠の宿 読み終わりました
    西村賢太の本を読むのは二冊目ですが、相変わらず「読ませるなぁ」という印象が起きました。
    自分とは全く違うタイプの人間像なのですが、どこか共感できる部分があったりして面白いです。
    汚い部分を汚いまま見せてるという感じでしょうか

  • 西村賢太は自分を私小説家と言い、自分の私小説を読んで「自分よりこんなひどい奴がいるのか」と思ってくれたら良いと言っているが、そんな私小説を好んで読んでしまう僕なんかは、やっぱりどこかで破綻しているのじゃないかしらと怖れを抱きつつ、ページをめくる指が止まらない。

  • クズだなぁ、というのが一番強い印象。
    難しい古い言葉の多用がらしさをだしておりそれが味になっている。難しい言葉を使っているわりに文章が綺麗だとも感じないし、内容も私小説なのでこんなものなのかもしれないが、薄っぺらく感じた。
    そこらへんにいそうなクズな男が、自分を大きく見せようとして明治だか大正だかの書生ぶっている、そんな印象。
    それでもまたこの作者の書いたものを読んでみたいとも思うのはなぜだろうか。人間の生の行き方が赤裸々に生々しく率直に語られているからか。
    24.4.8

  • 最近、西村賢太がテレビによく出ているようだ。

    最も、youtube等Webでしか観ていないが。

    この人、歳は下だが本当に現代の人だろうかと思ってしまう。

    妙に古めかしい難解で独特な言葉遣いも特徴的です。

    作品や言動が大時代というか、リアルに昭和初期風価値観で不自然なく出来上がっているよう。

    この間テレビに出ていた人で、大正から昭和初期にかけてのファッションや生活品で暮らしている女性がいましたが、そのような取って付けたような感じではなく、芯から社会に迎合せず、半ば世捨て人的な感じを受けます。

    最も、それなりに確信的に演出クサイ言動もかいま見えますが。

    芥川賞を取った時の有名なセリフに「そろそろ風俗に行こうと思ってます」というのがありました。これなども端的に生活や人となりを表してはいるのだろうが、多少の演出もあるように思う。

    笑っていいともに出た時の動画も見た。ていうか、出すなよと(w
    (関係ないけど、お昼のNHKに園子温がゲストだった時も引いたが)

    その時のひな壇芸人との駆け引きも多分に自分のイメージを作った答えだった。

    一言で言うとかなり「クズ」ですね(w いいともでもクズ振りをアピールしているようなので。

    読み始めて最初に感じたのが、「暴力的なつげ義春」。

    両者に似通った赤裸々な描写ですが、どうも、つげ義春ほどそれが作品に溶け込んでいるように思えず、無駄に刺々しさを感じてしまう。

    そこが作者を受け入れられるかどうかのハードルになっていそう。

    私小説ということで、ほぼ経験から書いているようです。

    もちろん、無頼派というか、好感をもって迎えられようなどとは露ほどにも思ってはいないでしょう。

    ひたすら粗野(弱者に対して)なんだが、一人称はひたすら「ぼく」。

    これはテレビ出演の時も同じなんで、小説と実生活はひたすらシンクロするのだと思います。

    作者が傾倒し、没後弟子を自認する藤澤清造の件(くだり)が度々出てくるが、ほぼ知られておらずボクもしらない人なので、そう詳細に語られても困る。

    しかし、それが作者の依って立つところであるらしく、書かないわけにもいかないのでしょう。

    あとがきを寄せているのが友川カズキ。

    この人もつい最近まで知らなかったのですが、偶然に観た映画「IZO」の狂言回し的歌手として本人役で出演していました。

    あまり好きにはなれませんでしたが、印象的な歌手です。

    これにはなんとも言えない偶然を感じました。

    この人が言うには、一発でヤラれてしまい、ハマったとのこと。

    ボクとしては、確かに面白いんだが、うーん。という感じですね。

    多分、他の作品も同じような感じなのでしょう。

    あまり、創作はできないというような事をどこかで言っていたような気もするし。

    芥川賞を獲ったのは「苦役列車」。本作を読んだ限りでは、芥川賞???という感じですが、さてどうでしょうか。

    「苦役列車」も読んでみようと思います。

  • わがままもここまで来ると爽快です。

  • 話題の芥川賞作家、異色な経歴を持つ西村賢太氏、
    石原慎太郎氏が熱心に激賞していたこともあって初めて読んでみた。

    自身の経験を礎とした私小説を、
    大正から昭和初期のような古風な文体で描いていく。

    変哲も無い話は文体によって引力を持つので、
    これが結構読める。思わず微笑もこぼれるような内容で嫌いではない。

    しかし、辛口に評価すると、私小説としては内容が空疎だし、
    文体、雰囲気を求めるならば過去の小説の方が優れており、
    且つ、車谷長吉のような情念の凄みもないので
    美点が解り辛く物足りなさを感じた。

  • 短編二本収録。
    けがれなき〜では風俗嬢に惚れ、貢ぎ、金をパクられる。暗渠〜では念願の彼女ができたが、持ち前の小さいプライドの高さから湧き出る嫉妬と猜疑心。ここまでの小心者は珍しい!一気に読んだ。

  • ふたつの話が入ってる。

    みみっちいやつだし、きれやすいし、騙されやすい人の話。

    まあ、話が下世話なので、みんなに好かれる本じゃないと思う。

    この著者は、大正期の作家から影響受けてるためか、2000年以降に書かれたとは思えない言葉があった。私が言葉を知らないからかもしれんが。

  • 二冊目購入、、、

  • ごめんなさい、全然おもしろくなかった。

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著者プロフィール

1967年7月、東京都江戸川区生まれ。中卒。
2007年『暗渠の宿』で野間文芸新人賞を、2011年「苦役列車」で芥川賞受賞。刊行準備中の『藤澤清造全集』を個人編輯。文庫版『根津権現裏』『藤澤清造短篇集』を監修。
著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『廃疾かかえて』『随筆集 一私小説書きの弁』『人もいない春』『寒灯・腐泥の果実』『西村賢太対話集』『小説にすがりつきたい夜もある』『一私小説書きの日乗』『東京者がたり』『棺に跨がる』『無銭横町』『形影相弔・歪んだ忌日』『蠕動で渉れ、汚泥の川を』『芝公園六角堂跡』などがる。

「2018年 『夢魔去りぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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