格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 391
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101315522

作品紹介・あらすじ

「嘘じゃないのか」マウスを持つ手が停まった。モニターに映った航空運賃はたったの800円。経営難に苦しむ大手航空会社を尻目に世界の空を席巻するLCC(ローコストキャリア)の評判は本当だった!フィリピンの風俗街を彷徨い、出稼ぎインド人と座席を並べながら、クラーク、シャルジャ、ロングビーチなど超マイナー空港を乗り継いで地球を一巡り。ネット時代に実現した初の試み。

感想・レビュー・書評

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  • 今回はおんぼろバスでなくLCC(low cost carrier)と言われる格安航空券を乗り継いでの旅行。
    自分は機内でのサービスはあまり気にかけないタイプなのでこういうのも時間があったら是非試してみたい。
    やっぱりバスと違って時間も短縮できるしね。

  • 読んだ。

    日本にもLCCが参入しつつある最近。
    オーストラリアのJetstarやVirginAirを利用してLCCの存在を知り
    一昨年マレーシアに旅行したときにAsiaAirでその格安感が
    格段に違うことを感じた。

    書中に書かれている旅はLCCで旅行することを目的にかかれており
    現地の観光を楽しむ旅ではなかったようだがLCCを利用する
    メリット・デメリットが苦労談も交えて鮮明に書かれていた。

    通常ラインでクラスアップデートを頂いたりするとやはり
    グレードの高い席はいい。サービスもやはりあったほうが
    良いとは思うが、私自身は基本的に移動中はどこでも
    どんな姿勢でも寝れる、特に映画もご飯も(飲み物も)
    機内サービスを必要としないので
    日本でのLCCの成長をただ待つのみ…

  •  ローコーストキャリア(LCC)はものすごく不便を強いられる代わりに、料金が格安になる。旅行代理店を通さずに航空会社がネットを使い旅券を直接販売するシステムなのだ。一部の旅慣れた人たちのものであるイメージが強いが、昨今はシンガポールなどの航空会社が日本にも参入してきている。日本人に馴染むのかどうかは別にして、世界の常識となりつつあるのは確かだ。

     若者はLCCを利用して自分捜しの旅に出かける。まるで近所の空き地を散策するような気分である。結局、いつのまにか自分捜しの旅は外篭もりという病に化けるのである。それはあくまで日本からみた場合のことであって、一方旅を続ける本人に自覚症状がなければ病いとはいわない。本人にとってまことに幸せなことなのである。

  • LCCというものが、イマイチよく分かってなかったが、この本を読んでだいたい理解した。LCCが日本に就航し始めている今、旅はどんどんしやすくなるんだろうと感じた。ただ、これが増えることによって、現存の航空会社の立ち回りがどうなるかも見ものだなと思う。やっぱり世界一周できるんだな、簡単に。

  • 本書の著者の下川さんは格安世界旅行をテーマに様々な本を出しているそうです。

    本書もそのうちの1冊で、最近、日本でも徐々に話題になってきて、ANAやJALも別会社などで手がけ様としている格安エアライン、LCC(Low Cost Carrier)を使って世界一周しようと言う本です。

    本書の出版が2009年と2年前なので現在どこまで参考になるかはよく分かりませんが、とりあえずLCCに対するある程度のイメージを抱くには十分ではないかなと思います。

    さて、内容の方を簡単にご紹介すれば、

    関西国際空港からアジアのLCC・セブパシフィック航空を利用して日本を飛び立ち、マニラ、マレーシア、シンガポール、インド・・・と言った感じに各国のLCCを乗り継ぎ、ヨーロッパへ。

    そして、ヨーロッパから米国に渡って日本へ帰国と言うルートで世界各地のLCCを利用した時の航空券購入、空港での乗り継ぎ、各国の街の様子などが書かれていました。

    本書によれば、アメリカから日本への太平洋路線にはLCCが就航していなかったので最後はシンガポール航空のエコノミーを利用して帰国したそうですが、いつもはうざったく感じる過剰なサービスが、下川さんの同行者の言葉を借りれば

    「もう天国ですね」

    との事。


    また、経済性、収益性を追求したLCCでも、アジアとヨーロッパのそれには違いが見られ、例えばアジアのLCCの場合は、座席と座席の間が狭く、座席も申し訳程度にしか倒せないが、ヨーロッパのLCCの場合は、座席間が広々としており、また機内食が用意されているものまであるらしいです。

    他、LCCの航空券購入サイトで、どの様に入力したらいいのだと悩む項目があった事や下川さんと同行者の若者とのやりとり、南インドと北インドの違い、LCCを利用している出稼ぎ外国人労働者の事などが書かれていました。

    そして、本書の最後のほうで、格安だけどサービスが(ヨーロッパのLCCと比べて)悪かったアジアのLCCにもサービス競争の兆しが見えていることにも触れられており、上記の外国人労働者とそれに頼り切っているドバイの様子などを考えると、最早LCCは世界の仕組みに完全に組み込まれている事が理解できる本でした。



    日本でも、遅ればせながら、ANAがLCC参入を決め、またJALも同様にLCC参入するとの報道がありました。

    ANAは成田・関空間を約5000円で提供とか。

    正直、東京・大阪を行き来するために成田や関空に行く人って、それぞれの空港近くの人達くらいなのではと思いますし、また、本書によればLCCの国際価格相場は4時間で約1万円とか。

    それを考えると、成田関空間を約1時間とみなすと料金は2500円が妥当な金額ということに。

    倍の価格になりますね。

    また、伊丹や神戸と羽田ではなく、関空と成田を結ぶというのも、もしかしたら、それぞれの空港の着陸料と言う観点だけでなく、自社のドル箱路線を脅かしたくないという意識が影響しているのかも知れませんね。


    なんだか、この様に書き連ねていくと両者は渋々LCCに参入しましたって感じがしますね・・・

    どうなのでしょう?

  • 昨年茨城に格安エアラインが就航して話題になったが、それを乗り継いで世界一周しようと言う話。チケットの入手がインターネットのみで実際のチケットが紙切れと言う不安感。さすがに今回の旅は真似したいとは思わなかった。ただ格安チケットと格安エアラインの戦い、飛行機が身近になるまでの歴史が詳しく、そちらも興味深かった。そういえば「エービーロードで行ってきます」というフレーズ、ずいぶん聞いていなかったことを思い出した。

  • 10年前のLCCでの世界一周旅行記録本。観光等の情報はほとんどないが逆に潔くて読みやすかった。

  • 「嘘じゃないのか」マウスを持つ手が停まった。モニターに映った航空運賃はたったの800円。経営難に苦しむ大手航空会社を尻目に世界の空を席巻するLCC(ローコストキャリア)の評判は本当だった!フィリピンの風俗街を彷徨い、出稼ぎインド人と座席を並べながら、クラーク、シャルジャ、ロングビーチなど超マイナー空港を乗り継いで地球を一巡り。ネット時代に実現した初の試み。(表紙裏)

    下川さん三冊目。
    鉄道、バスときて今回読んだのは、飛行機の旅。
    前作に比べると、題材的にも少しパワーダウンしているかなぁ。
    本にもある通り、どうしても飛行機だと予約が必須で、ハプニングが比較的起こりにくい。

    とは言え、私はこの方の感性が好きなんだと思います。
    冒頭、LCCに搭乗しつぶやく一言、「これだよ」に思わず吹き出してしまいました。

  • #147

  • この筆者の本は、母が好きでよく買っていたから、母から借りてたびたび読んでいた。実家に行った際に母に本を借りようと思ったときに見せられて、即断。
    LCCと呼ばれる航空会社を利用して、2週間で世界一周するというものなんだけど、筆者の文章がうまくてすぐ読み終えた。アジア方面の話はしっかり書いてあって、ヨーロッパの方はそれに比べるとあっさりと感じたのは、筆者の思いの強さによるものかな。最後アメリカの悲しさが書いてあったところはプチ衝撃。

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著者プロフィール

1954年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。新聞社勤務を経てフリーに。アジアを中心に海外を歩き、『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビュー。以降、おもにアジア、沖縄をフィールドに、バックパッカースタイルでの旅を書き続けている。『日本を降りる若者たち』(講談社現代新書)、『「生き場」を探す日本人』『シニアひとり旅――バックパッカーのすすめ アジア編』(ともに平凡社新書)、『ディープすぎるシルクロード中央アジアの旅』(中経の文庫)など著書多数。

「2019年 『シニアひとり旅 インド、ネパールからシルクロードへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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