世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101315539

感想・レビュー・書評

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  • おじさんになっても、こんな旅をしてる人がいるなんて、おもしろいなー

  • 列車(シベリア鉄道など)を利用して、ユーラシア大陸を横断した、乗車記(旅行記的ではない、ずっと汽車の中だから!)。

    列車のユーラシア大陸横断、お疲れ様でした!と、しかいいようがな本。いろんなトラブルに遭遇しながらも、旅を続ける筆者らは偉い!もっとも大抵のトラブルはすべてイミグレーション絡み。
    飛行機と違い列車はその国の事情を反映した旅になる。それが列車の旅行の魅力だと改めて感じた。

  • バス、LCC、そして鉄道。毎度楽しませてくれる下川作品。今回はコーカサスの紛争等を分かりやすくおり混ぜながら楽しく読ませて貰いました。内田百聞、宮脇俊三、下川裕治をジーンズのバックポケットに突っ込んでふらりと旅へ…

  • ユーラシア大陸を東の果てから西の果てまで鉄道だけで移動する旅行記。

    始めはなにが最悪なのかわからなかったけど、読み進めて行くうちになんとなくわかってくる。
    旅の醍醐味と言えるかもしれないけど、トラブル続きの展開、全然スピードが出ない列車、怖い車掌。読んでてこっちもうんざりきてしまう笑
    でも飛行機で移動すると決して感じることができないであろう国家間の問題や、移動するにつれて変わってくる雰囲気の変化が陸続きの旅だと肌で感じることができる。
    ある程度世界情勢や歴史に詳しい人ほどそれなりに楽しめるのかも。

  • ユーラシア大陸の東端から西端まで、ロシアのワニノから、ポルトガルのリスボンまでひたすら列車の旅。
    順調に進んでいるあいだより、なかなか先に進めない時間のほうが読む側としては面白い。
    理由もわからず通してくれない国境。わざわざ夜中に出発し、ちょっと先の駅で何時間も待つことになる列車。
    ヨーロッパに入ると途端に急加速する。
    世界地図を開きながら読んでいたけれど、小さな地名などは見つけられないことも多くて、本にルートを示した地図でもついていたらもっと楽しめたなぁ。

  • おなじみの下川氏の紀行文。
    面白い。いつかはやってみたい。

  • ロシアからポルトガルまでのユーラシア鉄道旅行記。
    たんたんとリアルに鉄道旅行の様子がわかりやすく記述されている。
    脚色もなさそうで、旅行しようという時には、頭に旅程や旅行の様子が想像しやすく参考になる。

  • 旅行中に読むべし

  • 2012年8冊目

  • 「カルスに一泊して、そこからイスタンブールへ」
    「飛行機で?」
    「いや、列車です」
    「それはアドベンチャーだ」

    トルコ入国の際の著者とイミグレーションの会話である。このイミグレーション
    の言葉通り、「列車旅」といいながらそれは限りなくアドベンチャーなのである。

    ロシア極東からポルトガルへ。えっちらおっちら列車を乗り継ぐ旅は、数々の
    不測の事態に見舞われる。

    ロシア領内では列車の接続に長時間が掛かり、中国には入れば列を作ると
    いう概念がない中国人と販売窓口で押し合いへしあい。

    コーカサス地方に入れば爆破テロで前を走る貨物列車が脱線・横転。乗る
    はずだった車両が接続されていなかったり、2ヵ月前までは運行していた
    列車が廃線になったり。そして、あわやビザ切れの最大のピンチも襲う。

    これ、絶対に「旅」じゃないっ。もう冒険の域である。

    同じ著者のアジアハイウェイ1号線をバスで踏破した記録も読んだが、あれは
    ひたすらバスに揺られる辛い旅だった。こちらは列車の待ち時間に降り立った
    街を歩いたりしているので、各地域の歴史的背景も記されている。

    以前、ロシア極東からモスクワまで1週間をかけてシベリア鉄道で旅をした
    ことがあった。はじめこそ、車窓から眺めるロシアの平原の雄大さに目を
    奪われたが、行けども行けども平原の風景に飽きたっけ。

    著者も本書の中で書いているが、現在は移動にスピードが求められる時代。
    車で、飛行機でが当たり前になっている。そんな今だからそ、いつかなくなる
    かもしれない鉄道の旅をしてみたくなった。

    ただし、本書のようなアドベンチャーまでする気はないけれど。笑。

    もう一度、シベリア鉄道に乗りたいな。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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