医者の涙、患者の涙 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2007年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784101315713

みんなの感想まとめ

医療の現場でのリアルな体験を通じて、心臓外科医の視点から命の重みや患者との絆が描かれています。手術前の不安や医師の真剣な姿勢が伝わり、読者は共感を覚えることでしょう。特に、医療のチームワークや責任感、...

感想・レビュー・書評

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  • 10年前に父は心臓弁膜症の手術を受けた。

    その時の私はビーズで御守りを作っただけで、
    執刀医がどのような人なのか、腕前はいかほどなのか、顔も名前すらも知らずにいた。

    ただ聴かされていたのは、『岡山から来た腕のいいお医者さん』という事だけだった。

    母には『あんたは働いてるから来なくてもいい』と言われて、術前の説明にも足を運んでいなかった。

    (今思うと、仕事を休んで説明を聞いておけば良かったと思っている。父の受けた手術はどんなものだったのか詳しく知らない自分が恥ずかしいのである。)

    大手術は無事成功し、お陰さまで肺にも水は溜まらなくなり、いまは薬を飲んで定期的に内科で経過観察をしてもらっている。

    運が良かったのかもしれない。

    あの時の執刀医はすでに異動されたようである。

    今は、どこにいらっしゃるのだろう。


    そんな経緯があって、この心臓外科医南淵明宏先生の本を手にした。


    ねこのTシャツを着て通勤しているという。

    手術の成功を願って、ゲン担ぎのため、手術の症例数にあわせて、Tシャツのねこの数も合わせているらしい(*´艸`*)
    彼にとって猫は守り神なのだそうだ。

    そんな可愛らしい一面を持ちながら、

    プロとして、日々全身全霊をかけて手術に挑んでいるかたわら、
    日本の医療水準の向上のため、心臓外科医研修システムをスタートさせて、専門医を育てることもされていて、毎日全力投球されている姿に感嘆するとともに、
    自分がダラリと過ごしていることが、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになってきたのである…(;>_<;)。

    そして、日本の医療が南淵先生並みに高水準になっていってほしいと願わずにはいられなかったのである。

    人生の壁にぶつかった時にこの本を読むと、きっと、その壁は越えられると
    思えるかもしれない。

  • 心臓外科の医師によるエッセイです。手術前に不安で右往左往している姿に、こちらも緊張を誘われました。

    チームワークは個人がその責任を果たすこと。手術もスポーツもそれは変わらないのだと知りました。そして責任を果たしてくれるのは肩書ではなく生身の人間だと、改めて思いました。
    あと、生死観は宗教に左右されるのですね。あまり意識しない部分なので、新しい発見でした。

    各所にブラックジャックネタが仕込まれているのも印象的です。
    ブラックジャックの本間医師のシーンは、私は若いBJ医師に対して本間医師が、1つの現実を諭しているのだと思いました。
    私の心に、真珠の核のように残るエピソードでした。

  • 08.6.30

  • 外科医エッセイ。

    にゃんこエピソードが可愛すぎる。

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著者プロフィール

1958年、奈良県生まれ。83年、奈良県立医科大学医学部卒業。
国立循環器病センター、セント・ビンセント病院(オーストラリア)、
シンガポール国立大学病院、新東京病院、大和成和病院などをへて、
2015年から昭和大学横浜北部病院循環器センター心臓血管外科教授。

「2019年 『病院で起こった不思議な出来事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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