深追い (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 256
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101316710

感想・レビュー・書評

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  • 7つの短編で架空の三ツ鐘署が舞台になっていて、警察官の悲哀が描かれている。表題作の「深追い」と「人ごと」が良かったかな。深追いでは、事故死した亡夫のポケベルを介して中学同級生に邪な気持を抱く警察官の欲望がなんとも歪んでていい。

  • 久々の横山秀夫さん。
    やっぱ短編より長編の方が好きだなあ。
    個人的には仕返しと人ごとが好き。

    仕返しは警察内の話としてよくありそう。
    人ごとは最後ほっこり。

  • 三ツ鐘署の全く毛色の違う7話の短編集。
    巧みな展開で、結末にあたりをつけて読むのにほとんど外してしまいました。
    機微をつきつめたような作品。唸ります。

  • なぜか、前に読んだことがあるような不思議な気分の本だった。
    三ツ鐘署の七人の警察官の七つの物語。

    警察官になぜなるのか?
    強くなりたかったから。
    権力の側にたちたかったから。
    親が 警察官だったから。
    公務員だから。
    正義の味方だから。
    など いろんな理由がある。

    『深追い』は 何事にも 深追いしてしまう 秋葉。
    自分しか見えないところがあるんですね。

    『又聞き』は なぜ 私は 溺れているのを助けられたのか?
    ということを 聞くことで あることが浮き彫りになる。
    その当時は 若すぎて よくわからなかった。

    『引き継ぎ』は 泥棒の技も匠の技であるので、引き継がれるべきだ。

    『訳あり』は プレッシャーをどのように解放するのか。
    キャリアーも、結構辛いのだ。

    『締め出し』は、仲間に入れてもらえないものの悔しさをどうはらすのか。

    『仕返し』は 子供の中の序列がどう形成されるのか?
    警察の不祥事を どのように 公表するのか。

    『人ごと』 趣味の園芸つながり。
    627円の財布が 交番の前に落ちていた。

    警察というかたぐるしい組織の中で
    少なくとも ニンゲンらしくありたいという
    ささやかな希望が 感じられる ところもあった。
    物語の おもてとうらの 構成が うまいのぉ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長…。三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる、不朽の警察小説集―。

  • 三ツ鐘警察署は庁舎は官舎のすぐそばにある。その警察署の様々な警察官や事件を「深追い」「又聞き」「引き継ぎ」「訳あり」「締め出し」仕返し」「人ごと」の7編で扱っている。警察官と言っても、刑事ばかりではない。交通係、生活安全係、事務担当、管理職・・・・・いろんな職種の警察官の事件の背景には警察官の特殊性や職場と家庭が接近して関係し合っている人間関係など興味深い。

  • 前に『看守眼』を読んだ時に
    短篇でこれだけ書けるなんて凄い!
    なんて上手な話を書く人なんだろうと思ったけど
    今回も前回と同じ事を思った。
    短篇でこれだけ書けるなんて面白いの前に凄い!
    なんか心に刺さるわ。

    三ツ鐘警察署を舞台とした短編7話。
    事件だけでなく人間関係も描かれていて読み応えあり。

    特に『仕返し』が何とも言えない。
    なんて言うかビックリ!まさかの真実。
    親って自分の子供を信じてるからね、
    別の顔を知ってしまった衝撃ってはかり知れない。

    私も官舎に住んでたからなぁ…
    階級社会って勘違いする人いるよな「(ーヘー;)

  • 最初の「深追い」と最後の「人ごと」が好き。
    「引き継ぎ」は、プレッシャーだろうな、と気の毒に思う。

  • 同じ署の様々な主人公。
    主人公どうしの交じりあいもおもしろいかも。

  • 容疑者を深追いしすぎた?

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著者プロフィール

国際商科大学商学部卒業。1979年上毛新聞社に入社。1991年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1998年、『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞、小説家デビュー。代表作に『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』などがある。

「2015年 『漫画でよめる! 語り継がれる戦争の記憶 戦火の約束』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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