深追い (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 241
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101316710

感想・レビュー・書評

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  • なぜか、前に読んだことがあるような不思議な気分の本だった。
    三ツ鐘署の七人の警察官の七つの物語。

    警察官になぜなるのか?
    強くなりたかったから。
    権力の側にたちたかったから。
    親が 警察官だったから。
    公務員だから。
    正義の味方だから。
    など いろんな理由がある。

    『深追い』は 何事にも 深追いしてしまう 秋葉。
    自分しか見えないところがあるんですね。

    『又聞き』は なぜ 私は 溺れているのを助けられたのか?
    ということを 聞くことで あることが浮き彫りになる。
    その当時は 若すぎて よくわからなかった。

    『引き継ぎ』は 泥棒の技も匠の技であるので、引き継がれるべきだ。

    『訳あり』は プレッシャーをどのように解放するのか。
    キャリアーも、結構辛いのだ。

    『締め出し』は、仲間に入れてもらえないものの悔しさをどうはらすのか。

    『仕返し』は 子供の中の序列がどう形成されるのか?
    警察の不祥事を どのように 公表するのか。

    『人ごと』 趣味の園芸つながり。
    627円の財布が 交番の前に落ちていた。

    警察というかたぐるしい組織の中で
    少なくとも ニンゲンらしくありたいという
    ささやかな希望が 感じられる ところもあった。
    物語の おもてとうらの 構成が うまいのぉ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長…。三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる、不朽の警察小説集―。

  • 三ツ鐘警察署は庁舎は官舎のすぐそばにある。その警察署の様々な警察官や事件を「深追い」「又聞き」「引き継ぎ」「訳あり」「締め出し」仕返し」「人ごと」の7編で扱っている。警察官と言っても、刑事ばかりではない。交通係、生活安全係、事務担当、管理職・・・・・いろんな職種の警察官の事件の背景には警察官の特殊性や職場と家庭が接近して関係し合っている人間関係など興味深い。

  • じっくり構築されたストーリーにほどよい登場人物、ほどよい長さ。かといって軽くない。「人間交差点」を思い出すなあ。

  • 警察小説の短編集を初めて読んだ。随所に首をひねる表現があり、途中で退屈になった。私には合わなかった。

  • 横山秀夫の短編警察小説集。
    地方の所轄署を舞台に、鑑識係や警務課などの捜査畑ではない仕事に就く人々の視点で、様々な人間模様を描いています。
    今回も骨太の警察小説、そして骨太な人間ドラマ・・・とにかく読ませます。素晴らしい作品集です。
    もうしばらく横山秀夫にハマりたいと思います(^^)

  • 警察官の事件を通した、人間関係や駆け引きを通した思惑や感情の機微を描いた短編集。

    事件と各人物、犯人への独特な思いがそれぞれ深く、
    ミステリーとしての謎解きもあって楽しめた

    事件そのものより、組織内部の駆け引きや家族とのやりとりなどが深く描かれているのが面白かった

  • 「人ごと」の後味がじんわり沁みる。

  • 派手な事件ではないけど、どの話も引き込まれて一気に読んでしまいました。特に表題作はどう言うことだろうと思いながら、最後はもうせつなくて苦しい。

  • 三ツ鐘署で起きた事件をまとめた、警察小説の短編集。

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著者プロフィール

横山 秀夫(よこやま ひでお)
1957年東京都生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業。1979年に上毛新聞に記者として勤務。『ルパンの消息』でサントリーミステリー大賞佳作を受賞したのをきっかけに退社。以後フリーランスライターとして活動。1998年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。2002年『半落ち』が「このミステリーがすごい!」1位となり、第128回直木賞候補作となるが、そこで起きた様々な論議から、直木賞決別宣言を出すに至る。『半落ち』は2004年に映画化されて高い評価を得ている。その後、2004年『クライマーズ・ハイ』で第1回本屋大賞第2位、映画化されヒット。2013年刊行の『64(ロクヨン)』で第10回本屋大賞第2位、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」各1位を勝ち取り、大ヒットとなった。

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