深追い (新潮文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101316710

感想・レビュー・書評

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  • 確かに警察にまつわる話やから、警察小説なんやけど…
    人間ドラマって言う方がええ感じ。
    事件があって、謎とかを解決みたいなミステリーチックやなくて、警察に勤めてる人を中心にしたドラマって感じの短編集7つ。
    なので、ミステリーとかを期待して読むと「んっ?」って感じになるかもしれん。
    確かに謎とかはあるんやけど…
    それが中心やなくて、人間ドラマ(強調し過ぎか…(^^;;)
    これは、これでええんとちゃうかな?
    とはいえ、スキっとする感じやなく、何か哀しい…
    絶望的な感じやなく、哀しいっていう言葉が似合う。

  • 会社の先輩から、何冊か纏めてお借りした中の一冊。

    もう一冊別の本を読み進めているのだが、今回はどちらも私の好みではないのか、かなり時間がかかってしまった。
    読んでいると眠くなり、眠ってしまう(笑)


    横山先生の警察モノは、かなり読みやすく面白いのだが、この作品は短編集。。。

    一作、一作は絶対面白いはずなのに、とにかく短い為、やっと登場人物に寄り添えるようになった頃に終わってしまう(>_<)

    七篇の短編集だった。


    深追い
    自転車で帰宅途中の男性がよろけ、直進してきたトラックに轢かれて亡くなった。
    被害者の妻は、交通課事故係主任、秋葉の小中学校の同級生だった。
    被害者の男性の近くにはカード型のポケットベルが落ちていた。
    秋葉はポケットベルの返却を理由に、弔問に訪れるが。。。

    又聞き
    三枝達哉が7歳の時、海水浴場で溺れ、近くで遊泳中の大学生2人が救助に向かった。
    うち、小西和彦が高波にのまれ死亡。
    達哉はもう1人の大学生、大石博史によって助けられる。
    15年後、三枝は刑事課の鑑識係になっていた。
    毎年訪れる小西の家で、小西の母親から写真を見せて貰っていた時、これまで無かった違和感を覚えた。。。


    仕返し
    的場彰一は警察署の次長だ。
    息子が小学校で虐めにあっていることを知り、中高一貫の私立を受験する為に、見学に出かける。
    そんな頃、近くの公園でホームレスが死亡した。
    ホームレスの死亡原因を調査するも、当日は自分の誕生会をする為に、妻も息子も彼のために夕飯を待ってくれていた。
    ホームレスの死亡については事件性もなく、雑な調査に終わり、帰宅し、家族との団欒を楽しむ。
    しかし、ホームレスが死亡する前に警察に顔を出していたことが発覚する。


    等々、話としてはめっちゃ惹きつけられるような掴み。。。

    中でもこの仕返しは秀逸。
    ゾワゾワするような面白さが。。。


    どれも長編でじっくり読みたかった。。。
    いい話ばかりな為、余計に残念。。。

    • アールグレイさん
      こんばんは★マキさん

      そう、確かマキさんは長編の人――と記憶しています。私は、連作短編は好きですが、短編はアレッ?て急に終わる!σ(^_^...
      こんばんは★マキさん

      そう、確かマキさんは長編の人――と記憶しています。私は、連作短編は好きですが、短編はアレッ?て急に終わる!σ(^_^;)?
      そんなものなのかな?
      2022/09/25
    • bmakiさん
      アールグレイさん

      こんにちは!
      はい!私は圧倒的に長編がいいです!短編は、短編とわかっていたら購入したくありません(笑)
      連作短編...
      アールグレイさん

      こんにちは!
      はい!私は圧倒的に長編がいいです!短編は、短編とわかっていたら購入したくありません(笑)
      連作短編であれば、まだ読めます(笑)

      次から次へと登場人物が変わると覚えられないんですよね(^_^;)
      やっと覚えた頃に終わっちゃう(^^;;
      2022/09/29
  • 「深追い」横山秀夫著

    1.購読動機
    横山秀夫さん好きだから。新聞記者、警察そして犯人とあらゆる角度から事件を、いや物語を紡ぐ作家さんのお一人だからです。

    2.『深追い』
    短編集です。
    ロクヨンや、半落ちなどの事件→展開→ハラハラ→え?!という展開を期待した場合は、評価は▲となるかもしれません。

    私も読了後の感想が「物足りないかも、、、」でした。
    しかし、、、

    3.『深追い』魅力
    ひとつの警察署に勤務する、それぞれ別の課で働く警察職員の物語です。

    人間の感情は、喜怒哀楽で凸凹です。

    この物語に登場する7人の職員に共通するのは「哀」です。

    事件ではなく、人に焦点を当てた横山秀夫さんの世界も必見です。


  • 私が読む横山秀夫氏作品11冊目。
    短編集。
    どれも良いのだが、『引き継ぎ』と『訳あり』が好み。

  • 短編集…横山秀夫さんは何を読んでも楽しい。

    警察官であって、普通に社会人なのだから当たり前だけどきれいではない過去や現在がある。
    刑事ものを読むと陰も陽もカッコいいな〜と思うけど、こんな地味な(失礼な表現スミマセン)警察官が大半で普通なのだから、やっぱり警察官は大変だ。
    「締め出し」警察官を終えた後もまた大変なのか!けど仕事を斡旋してもらえるのなら民間人より本人は安泰なのかな?

  • 七作収録の短編集
    三ツ鐘署を舞台にいろんな物語が楽しめました
    警察の人が主人公
    いろんな立場の人が主人公になってました
    警察小説として楽しめた一冊です

  • 7つの短編で架空の三ツ鐘署が舞台になっていて、警察官の悲哀が描かれている。表題作の「深追い」と「人ごと」が良かったかな。深追いでは、事故死した亡夫のポケベルを介して中学同級生に邪な気持を抱く警察官の欲望がなんとも歪んでていい。

  • 単行本で読んだ本を文庫本で再読。
    表題作が出色か。

  • 同じ署の様々な主人公。
    主人公どうしの交じりあいもおもしろいかも。

  • 久々の横山秀夫さん。
    やっぱ短編より長編の方が好きだなあ。
    個人的には仕返しと人ごとが好き。

    仕返しは警察内の話としてよくありそう。
    人ごとは最後ほっこり。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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