看守眼 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1866
レビュー : 161
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101316727

作品紹介・あらすじ

刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは(表題作)。自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。県警ホームページを管理する警部。地方紙整理部に身を置く元記者。県知事の知恵袋を自任する秘書。あなたの隣人たちの暮らしに楔のごとく打ち込まれた、謎。渾身のミステリ短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 200年代の短編小説なのに、なぜか1980年代の香りがする…

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    横山秀夫さんの小説というと、警察もののイメージが強かったのですが、こちらは警察も・裁判絡みのお話は表題作「看守眼」と「口癖」「午前五時の侵入者」の3編でした。
    どのお話もミステリーではありますが、表題作「看守眼」は、読後感が今ひとつでした。ある事件を定年間近の留置管理者・近藤が追うお話ですが、ラストで真相が語られ、近藤が犯人とどういうやりとりをするのかは書かれないまま、お話が終わります。
    近藤の行く末は読者の手に委ねられたわけですが、わたしにはそれが中途半端は終わり方に感じられてしまい、近藤の人生も中途半端な印象をもってしまいました。

    「自伝」と「口癖」は、この始まりがそういうラストになるの?!とびっくりし、短い中での予想外の展開にやられたーと思いました。
    最後の「秘書課の男」は、どちらかといえばミステリーというよりも、人情を感じる短編映画のような趣でした。

    どのお話もタイトルが内容としっかり呼応していて、「だからこのタイトルなんだ」と納得できました。
    濃厚な煙草の煙のなかに入り込んでしまったような、そんな短編集でした。

  • 短編6。

    どの話も身近な出来事ではないかもしれないけれど、誰もが落ち入りやすいような心境が書かれている。

    だから…

    この主人公はこう考えたんだ。こんな行動をとったんだ。と、それぞれの主人公を妙に身近に感じた。

  • 横山氏は「半落ち」や「クライマーズ ハイ」、「臨場」など映画化やドラマ化されている物の原作者です。

    この本は6編からなる短編集です。
    ミステリーですが、最後の最後までドキドキする展開のものばかりでした。
    特に一番最後の「秘書課の男」が深みがあり面白いと思いました。

    何作か横山氏の作品を読みましたが、なんとなく横山氏の作風が分かってきたように思いました。
    これからも横山ミステリーを読んでいくつもりです

  • 短編だし、くどくどと描写されているわけでもないのに、何故かあっという間に登場人物が自分の目の前で動き出す。
    著者のそういうところが凄い。
    「人」を描くのが本当に上手い。
    (本書は私の感覚では「サスペンス」でも「お仕事小説」でもない)

  • 短編集です
    警察に絡めつつ、あまり目立たない職業の人からの視点で面白いです
    ただもう少し爆発力が欲しいと思ってしまう作品でした

  • 文字通り「看守の眼」。内通者だったかな?

  • ニガイねー、横山秀夫は。
    得意の警察内部や新聞社での話はいつも通り面白い。

    が、今回は「自伝」「口癖」「秘書課の男」などの、ちょっと今までと違う毛色の話が特に良い。

    それにしても、横山秀夫はニガイな~。

  • 短編集。
    どれも心の奥底にずしんとくるのはやっぱりさすが。
    表題作以外はわりと誰にでもおこり得るシチュエーションで、自分だったらどうするかなと考えてしまう。
    個人的には「口癖」と「静かな家」が良かった。

  • あらすじ
    刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。彼が証拠不十分で釈放された男を追う理由とは(表題作)。自叙伝執筆を請け負ったライター。家裁調停委員を務める主婦。県警ホームページを管理する警部。地方紙整理部に身を置く元記者。県知事の知恵袋を自任する秘書。あなたの隣人たちの暮らしに楔のごとく打ち込まれた、謎。渾身のミステリ短篇集。

  • 久々に読んだが面白い。★5

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著者プロフィール

国際商科大学商学部卒業。1979年上毛新聞社に入社。1991年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1998年、『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞、小説家デビュー。代表作に『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』などがある。

「2015年 『漫画でよめる! 語り継がれる戦争の記憶 戦火の約束』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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