双頭の船 (新潮文庫 い 41-12)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101318226

作品紹介・あらすじ

巨大な波が押し流した町、空が落ちて壊れた土地――災厄に見舞われた沿岸へ、舳先と艫が同じ形をした小さなフェリーは、中古自転車と希望を載せて進む。失恋したての青年、熊を連れた男、200人のボランティアと小動物たち。そして被災地では、心身を傷めた人々を数限りなく受け入れながら。東日本大震災の現実をつぶさに見つめた著者の、被災地再生への祈りに満ちた魅惑の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 池澤春菜の本で勧められていたので。いやあ、面白かった。

  • もっと深刻で重たい話かなと思っていたら予想外の幻想文学で読みやすかったです。なんか地に足のついた、想像力が疾走する幻想文学という感じ。

  • 2016年6月の統一模試で四谷大塚から推奨された本(算数)

  • 優しいくて強い想像力だなあ。

  • 池澤夏樹らしい本。
    語り口が相変わらずお上手だとおもう。

  • 不思議な船。増殖する?拡大する?観音様の手のひらのように感じる。生きていく様を見ていてくれる。そう思うだけで安心して生きて行ける気がする。

  • 被災した海の街に留まるフェリー。様々な思いや使命を留まる持つ人々が乗り込み生活をしていく。現実と空想の間で交錯する営みは生きることと死ぬことについて考えさせられる。3.11以降の希望の物語。

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著者プロフィール

1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、11年朝日賞、ほか多数受賞。他の著書に『カデナ』『砂浜に坐り込んだ船』『キトラ・ボックス』など。

「2020年 『【一括購入特典つき】池澤夏樹=個人編集 日本文学全集【全30巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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