- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101318738
作品紹介・あらすじ
近藤勇、土方歳三、沖田総司、おのれの志を貫いた最後の侍たち。最強の武装集団となった新選組は池田屋事件で浪士たちを震え上がらせる。だが、時代の波は彼らを追いつめていった。そして、土方は最後の闘いの地、箱館五稜郭へ。新選組研究に半生を捧げる著者が史資料から有名無名の人々の声を聞きとり、その実像を甦らせる。『新選組 二千二百四十五日』を改題し改訂を行った、決定版。
感想・レビュー・書評
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面白かったです。新撰組には今まで全く興味もなかったけど装丁の土方さんのイケメンぶりにグッときて読み始める(笑)。時代背景は難しいので、その辺りはさらさらと流し読みし近藤勇や新撰組メンバーの人となりやエピソード、事件の真相の辺りを真剣に読んだ。今と違って命をかけて国を守ろうとした時代。20代30代の男たちが国を変えた時代。面白く興味深い。他の新撰組関係の本も読みたくなりました。
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新撰組の結成から函館での最後までを書いた一冊。
何冊か読んだ新撰組の本、何故か伊藤甲子太郎と藤堂平助に惹かれる。御陵衛士にも興味がでた。
まだまだ読み足りない、学び足りない新撰組。
新撰組を学ぶ上では重要な一冊でした。 -
新選組の始まりから終わりまで、かなり細かく解説されている本。1つのテーマについて3〜4ページなので区切って読み進めやすい。様々な記録を引用しつつ(巻末に参考文献等のまとめはなく、引用元が直後に載っているので分かりやすい)。
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信頼できる史料をもとに新選組の足跡を追ってゆく。英雄譚でなく実態に関心ある読者には最適の文庫本。人物や事件を目撃した同時代の第三者による記録まで拾い、より彼らの姿をリアルにしている。印象的だったのは、池田屋事件当夜、現場から200mも離れた所では存外静かだった事、また翌朝には近辺に複数の惨殺体が見られ、騒動の全貌は屋内戦闘に留まるものではなかった事で、派手なイメージとの微かなギャップに現実感を感じた。新選組を名乗った後も、文書で壬生浪士と記される例が多数ある事実は、当時の人々による、彼らへの得体の知れなさと嫌悪が混じった見方でもある一方、書き手によっては、赤穂浪士の呼称に通じる義士としてのニュアンスもあったかも、そう捉えるのは飛躍に過ぎるだろうか。
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近藤勇、土方歳三、沖田総司ら新選組研究家が現代に甦らせた、隊士たちの真の姿。
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新選組の通史についての知識は、僕の場合は『燃えよ剣』がメインで、子母沢も浅田ももちろん面白く読んだ。小説でなくやや研究書っぽいものとしては、この本は面白く読めたし全体にわたって目配りの聞いたバランスで収集されているように思う。