疑心 隠蔽捜査3 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1616
レビュー : 215
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101321578

作品紹介・あらすじ

アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか?-。

感想・レビュー・書評

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  • 愛すべき変人 (笑)。

    恋愛などには興味の無い“唐変木”が部下の女性に心奪われて自分を見失っていく様は、滑稽でもあり微笑ましくもあった(笑)

    しかし、不倫を“是”とする小説には嫌悪感を禁じ得ないので、この先どうなるのか不安に思いながら読み進めた。

    せっかくのお気に入りシリーズを、嫌いになりたくないし…。

    結果。
    “変人”らしい、驚きの結論に納得(^-^)v

    終盤の、一気に畳み掛けるかのような展開に興奮。

    ●戸高くん、いい味出してる!
    ●奥さん、イイ!

    2012.03.02.了。

    ……今野敏の、作風の幅広さって……

  • 話の7割ぐらいがちょっとキモくてダサい竜崎。
    いや、悪くない、行動に移してないなら悪くないんですが、落とし所が結局「竜崎すげえ」だったので…まあちょっとは反省する描写があった方がスッキリしたかも。
    だって冴子さんが最高の嫁すぎるから…最高の嫁やん…感謝しながら生きろ竜崎お前

  • 軸は、アメリカ大統領訪日の警備。

    竜崎が、後輩であり部下である女性キャリアに対する恋心に自分自身が翻弄される。
    私はこういう要素はどうしても好きではない。

    戸高が平和島競艇場で指名手配犯を逮捕。
    戸高が竜崎に競艇の魅力についてとうとうと語ったりするが、とにかく優秀な刑事である。
    今回も大活躍。
    竜崎に対してツンデレな態度をとるようになってきた戸高。
    そんな戸高のことを私は1作目では好きではなかったが、2作目以上に3作目(本作)では、私はすっかり戸高ファン。
    戸高と竜崎のやり取りが好き。

    竜崎の代わりに署長印を押す姿がすっかり定着してきた斎藤課長もなんだか可愛らしいキャラ。

    今回は長谷川副本部長のことを竜崎はうがった見方をしていたが、私は2作目の副署長と同じように長谷川さんのことも良い人として最初から最後まで読んだが、どうなんだろう?

    解説を読むと、3.5巻は本作のスピンオフ的な話のようなので、そちらも楽しみ。

    警察のことに詳しくないが、本書に書かれている「挙手の敬礼は、帽子をかぶっているときだけするもの」ということだけは何故かずっと昔から知っていて、稀にドラマなどで間違った所作を目にすると気になっていた。

  • 面白かったわ~

    常々思ってたことだけど、日本の危機管理ってどうなの?
    羽田空港での一件で本当に心配になったわ。
    テロに対して経験も少ないだろうしね。
    大体邪魔ばかりする奴らがいるからねぇ・・

    竜崎の今回の恋心はおかしくておかしくて(笑)
    不器用丸出しで。
    大森署から大森駅まで歩いちゃうなんて・・今の私じゃ無理。
    昔でも歩く勇気はなかったね、チャリならいいけど。
    駅ビルの本屋さんはよく行くところだし、その上のレストラン街もよく行くところだし。
    こういう背景が地図が浮かんでくるほど知ってるというだけでも、のめり込めるね。

    やはり今回も戸高はすごかったねぇ。
    途中でもしかしてって感じはあったけど。

    戸高と竜崎は確かに似てるわ。
    今こういう男が少ないからなおさら惹かれるね。

    奥さんも相変わらずgoodでした(笑)

  • シリーズ第3弾にしてまさか竜崎の恋が描かれるとは!
    「原理原則」を貫いてきた彼もまた、恋心だけは自分の思うようには出来ない。
    彼らしくもなく、動揺し仕事にも支障をきたすありさまは、人間味にあふれ新鮮だった。
    しかし、竜崎はやはり竜崎だった。恋の煩悶から抜け出すための解決方法は、竜崎ならではのものだった。
    部下として登場する刑事・戸高がまた素晴らしい。
    初めて登場したときは、後々こんなにも活躍するとは思わなかった。
    癖のある戸髙を優秀な刑事として認め、信頼する竜崎は、ありそうでなかなかいない理想の上司にみえた。
    突然の恋に戸惑う竜崎を描いたために、とくに前半はスピード感がややないような気がする。
    人間竜崎を楽しむ・・・といった面では、とても面白かった。

  • このシリーズは、作者の狙い通り、警察物の新しい形だと思います。さらに今回は、主人公の竜崎の新しい一面が見え、少し人間身を感じ好感が持てました。
    女性キャリアの畠山さんの今後も楽しみな感じがしました。
    新シリーズ期待かも

  • 米大統領来日の際の方面警備本部長という重責を与えられた竜崎。担当区である羽田のテロや美貌の警察官畠山への恋心等々、読んでいて取り返しのつかない大失態をおかすのではないかとヒヤヒヤさせられた。戸高の活躍や伊丹の助言のお陰で事なきを得る。心臓に悪い巻だった(汗)

  • 「隠蔽捜査」第3弾
    どこが、どう隠蔽なのか…?
    今度は大統領来日で警備にあたるが、女性問題が!?
    さくっとよめました。

  • 2014.04.06読了。隠蔽捜査の3作目。今回の竜崎はいつもの竜崎と違うんです。いや、相変わらず変人で頭でっかちで唐変木なんだけども…少し人らしくなってきました。それは恋をしたから。不倫に陥る事もなく、恋と気がつくのに時間もかかって。ある時購入した「禅宗」の本を読み悟ったのです。それからはいつもの竜崎に戻り事件の解決に気合いが入ります。またもや戸崎に助けられたけどね。良き理解者の冴子が素敵。今までは娘の美紀や息子の邦彦と言い合いが多かったが、恋をして少し変わった竜崎の心を見抜いてもさらっとしていて素晴らしい。

  • ブレない竜崎が今回はブレまくり…それも恋わずらいで…
    竜崎らしからぬ言動にこっちがドキドキしまくり。
    「いつもの竜崎に戻って!」と思いながら、読み進めてました^^;

    でも、あることをきっかけにいつもの竜崎に戻ってヨカッタ!
    すぐに切り替えられる辺りがやっぱりすごいなぁ。とか思ったり。

    竜崎と伊丹、竜崎と戸高の関係が回が進むごとに面白い関係になってきたなぁ。

    竜崎の下で働いていた副本部長の長谷川って裏では竜崎を失脚させようとしていたような雰囲気があったんだけど、それを見せずにしっかり仕事して、最後はきちんと竜崎を認めてる。
    ある意味、プロ意識のある人なんだろうね。
    それにしても、女性問題で失脚させようとさせる人がいるなんてねぇ。
    器ちっちゃいわ。

    今回、一番器デカいなぁ。と思ったのは、竜崎の奥さんだな。
    前回、胃潰瘍になっていろいろ大変なんだろうなぁ。なんて思ってたんだけど、今回は竜崎の妻としての覚悟みたいなのも感じて、かっこよかったなぁ。

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著者プロフィール

今野敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。主な企画作品に、2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』刊行。新シリーズとして同年10月『継続捜査ゼミ』を刊行した。

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