初陣 隠蔽捜査3.5 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 168
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101321585

作品紹介・あらすじ

警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。原理原則を貫く男が愛想なく告げる一言が、いつも伊丹を救ってくれる。ある日、誤認逮捕が起きたという報に接した伊丹は、困難な状況を打開するため、大森署署長の竜崎に意見を求める(「冤罪」)。『隠蔽捜査』シリーズをさらに深く味わえる、スピン・オフ短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 隠蔽操作の裏側を竜崎の側からでなく、伊丹の側から描いた作品。
    次々と起こる事件とそれに対する警視庁刑事部長伊丹俊太郎の葛藤を描く。伊丹は竜崎に対して劣等感を持っているが、困った事が起こるとどうしても竜崎に頼ってしまう憎めないキャラクタとして描かれる。
    竜崎のアドバイスがことごとく当たるのは出来過ぎだが、迷惑と言いながらアドバイスを返す竜崎もいい奴なのだろうことをうかがわせる。
    小学校の時、竜崎に嫉妬していた伊丹の心情も出てくるところも面白かった。

  • スピンオフ。
    改めて面白い。
    別の角度、別の登場人物からの視点も読者の想像ではなくしっかり描いてくれる。
    そうすることで本編がもっと面白くなる。

    いい面と悪い面があるだろうが、これは明らかに良かった。

  • 今野敏の著作の中でも、一番のお気に入り「隠蔽捜査」シリーズ。本作はそのスピンオフ短編集。本シリーズを読んでいても再読したくなるし、読んでいなければさっそく読んでみたくなるそんな傑作。竜崎と伊丹の掛け合いには、思わずニンマリとしてしまう。
    シリーズ次回作の、早い刊行を期待しています。

  • ぜーんぶ面白かった!!
    伊丹が主役のスピンオフだけど、必ず竜崎サンが登場していつもの竜崎節炸裂。( *´艸`)
    なんだかんだ言っても仲良しなんだからあの二人は。
    試練はまさしく3.5って感じでニヤニヤしちゃいました。
    本当にこのシリーズ面白すぎるー。

  • 警視庁刑事部長を務める伊丹 俊太郎。
    困った時に助言を貰うのは、幼馴染みで同期の大森署署長の竜崎 伸也。

    「隠蔽捜査」シリーズは、竜崎の視点から物語が展開しますが、本作は、伊丹の視点から綴られた8編のスピンオフ短編集です。

    短いながらも、二人のキャラクターがしっかり書き分けられ、ストーリー展開も面白く、お薦めです。


  • こんな文庫本に8話も入っているのに、それぞれの話が、面白い。
    福島の土地柄など、テレビのケンミンショーではないが、お国自慢的な要素を含んでいながら排他的な要素を持っていることなど、、、
    祖s手や大足、伊丹俊太郎の幼な馴染みで、同期の竜崎伸也が、愛想が無いようなそぶり(?)で、的確な指摘をしている所が、凄い!
    困難を打破する仕方を、どうすればよいのか、、、、悩む伊丹駿太郎から見た、竜崎伸也を描いている。

    作品を読むのに、前後してしまうことがあっても、隠密捜査シリーズは、色んな事に味わい深い作品であると思う。

  • 伊丹がほほえむシーンを読むたびに同じくニンマリしている自分を発見。
    どの話もなんだか心温まります。
    隠蔽捜査の1〜3を読んでおくことを強く薦めます。

  • 『隠蔽捜査』のスピン・オフ短編集。長編シリーズでは竜崎伸也が主人公であるのだが、この短編集では伊丹俊太郎が主人公を務め、伊丹の視点で事件が描かれる。伊丹が主人公でありながら、竜崎の存在感が非常に光り、クールな竜崎にも温かい一面が見え隠れするのがまた良い。ゆえに一つ一つの作品を読むごとに竜崎の魅力も増していくのだ。しかも、どの作品も短編にするのは勿体無いくらいの秀作であるのが凄い。

    ★五つに近い、★四つ。

  • ゆるゆる読み進めています。
    隠蔽捜査シリーズ3.5。

    伊丹さん主役のスピンオフ。

    意外と小心者な伊丹さんとぶれない竜崎さん。

    伊丹さん側から眺めてみると
    また違った面白さがマシマシでした。

  • 伊丹さん目線の、竜崎さんもおもしろかったです。「俺に任せとけ」の伊丹さんが、けっこう悩んでいたんですね。変人竜崎さんは「お前が、何を悩んでいるのか 俺には理解できない」と言いながらも 的確で合理的なアドバイスをするところや伊丹さんがインフルエンザになった時「帰って寝ろ」と言って代わりに捜査本部長をやってくれるなんてね。
    なぁーんだ仲良しなんじゃないの(o^-')b !

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著者プロフィール

今野敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。主な企画作品に、2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』刊行。新シリーズとして同年10月『継続捜査ゼミ』を刊行した。

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