1932年神奈川県横浜市生まれ。ユーモアとエスプリにあふれるコラムで人気を博した名文家。当たり前に生きる人々の人生の機敏に触れ、思わぬ視点から市井の生活を切り取っていく鮮やかさがたまらない。二十余年に及んだ新聞記者と編集者の経験が光り輝いている。本書に詳しいように、娘のためにと、多忙を顧みず高校のPTA 会長を引き受けてしまうよき父親で、その反面、話す言葉のちょっとした仕草に、記者時代に培った反骨の気概がにじみでる硬骨漢である。1991年死去。
「2007年 『長女の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」