黒本―平成怪談実録 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101323718

感想・レビュー・書評

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  • 今日もどこかで、恐ろしいことが起きている。それを体験するのはもしかしたら、隣の家の住人かもしれない。それとも貴方かも?怪異は日常の中にあって、いつでも私たちを待っている。作者が収集した、怪談を集めた順番に紹介している本。どの話もぞぞっとする。 この作者は、読んでいるとどんどん引き込まれる。淡々と進むので読みやすい。かといって物足りないと感じることはない。日常の中にある、恐ろしい話だけに読んでいる最中、後ろにある暗がりが気になってしかたがなかった。夜に読むんじゃなかった……。

  • こわかった。

  • 後半のおばあちゃんから聞いた話に興味津々。面白かったです。

  • 福澤徹三さんは本当に文章がよくて引き込まれます。怖さの中毒みたいなものにかかる。不思議なのはこういう類いのものをたくさん読んでも記憶に残らないこと。なんなんでしょうね。

  •  リアルな怪談はつくり話より桁外れに恐ろしい。丁度、読み進めていた時期にかみさんが仕事で外泊していたのだ。怖さマックスで夜が更ける。読後、数日気分がすぐれなかったという現象もあり(笑

  • この方の実話系は取材現場の空気感が伺えてとても良いんです。

  • 再読本。

    福澤さんの文章のうまさが目立つ。
    感情を抑えて、たんたんと記述する、この
    書き方が怖さを際立たせるのかと。

    夢の中から現実まで、しつこく出てくる
    お婆さんに恐怖していたが、実は自分を守ってくれ
    ているのではないか、と考え直して
    接するようになったという話(かなり迷惑だと
    思うのだが)。

    幽霊もそうだけど、店員も不気味なラブホテルの話(
    フロントからぬっと出てくる毛むくじゃらの腕)。

    福澤さんの祖母のお話を小説にしたいと
    言ってきた小説家って、誰だろう?

  • 実話系怪談集の傑作『怪を訊く日々』の作者よる同様の怪談実録。
    前掲の書にはかなり劣る印象だが、まぁ、面白い。

    ただ、作者の祖父母話は完全に蛇足。エッセイでやれ。

  •  怪談蒐集をライフワークとする作家が、様々な人々から聞き取った、世にも恐ろしい話を集めた怪談集。
     前作と同じくシンプルな構成なので、初心者向き。

  • 資料ID:C0028175
    配架場所:本館2F文庫・新書書架1

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著者プロフィール

福澤 徹三(ふくざわ・てつぞう):1962年、 福岡県生まれ。ホラー、怪談実話、クライムノベル、警察小説など幅広いジャンルの作品を手がける。2008年、『すじぼり』で第10回大藪春彦賞受賞。著書に『黒い百物語』『忌談』『怖の日常』『怪談熱』『S霊園』『廃屋の幽霊』『しにんあそび』『灰色の犬』『群青の魚』『羊の国の「イリヤ」』『そのひと皿にめぐりあうとき』ほか多数。『東京難民』は映画化、『白日の鴉』はテレビドラマ化、『Iターン』『俠(★正字)飯』はテレビドラマ化・コミック化された。

「2023年 『怪を訊く日々 怪談随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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