町へ出よ、キスをしよう (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 186
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101325118

作品紹介・あらすじ

これで最後、と切実に思いながらも引っ越はを繰り返し、「ウナギで涙」という謎のメモの意味に思い悩み、ロバート・デ・ニーロに秘かに胸を熱くする-。ある時は深夜のキッチンで、またある時はニューヨークで。日々の出来事に泣き、笑い、怒りつつも、ひたむきに走り続けてきた人気作家の心の印画紙に鮮やかに焼き付けられた風景を、瑞々しい筆致で切り取った第一エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • まだ鷺沢さんが学生だった頃のエッセイ。
    初々しさが感じられるような気がする。
    語学に向かう人のエピソードなんかも、すごく好き。青春なんだな、って思う。
    ”たった二年間という時間でさえ、そうたやすく手のひらのうえに載せられるものではないのだなあ、などということをぼんやりと考えても見た”というところなんか、ぞくっとする。
    若い子ならではの感性なんだろうと、いまになって思う。

    わたしが大好きな一節は
    “フラットにならされているような人よりも、凸凹のある人が好きである。人が普通に生活していれば必ず何かと擦れあうものだし、そのとき自分のほうが柔らかければやはり凹みはできるものだと思う。
     自分にまったく自信のない人よりも、少し不遜なほどの自信を抱いている人の方が好きである。凹みと同時に自信を持っていれば、そんな自信が表に出てくることはない。本人が隠そうとしている自信に何かの折にちらっと触れることができたとき、わたしはぞくっとするほどその人が好きになる。”

  • 5/7 間々に読みたくなる鷺沢萠(笑)21の頃に書いたとは思えない大人っぽさ。笑いのツボの原点みたいなところが出ているのもおもしろい。

  • この本との出会いは、大学生のころ
    通学途中に本を読むのが日課になり、日々、本を物色していた・・
    そんな中で出会った1冊

    18-23歳の間に作者が綴った短編集、読んでいた時期と重なることもあり、非常に共感できる
    部分も多々あり、自分の中にはすっと落ちた感がありました・・

    この後、氏の本を見かけた際は意識して読み始める。


    2004年、彼女の突然の訃報には何とも信じられない思いをしたのを今も覚えている。

    いつの間にか私は彼女の年を越えています・・

  • もうずぅ~っと前、大学の後輩でサギサワ大ファンがいて、その影響で自分も何冊か読んだことがあって。買った覚えはなかったのだけど、古い未整理の段ボールの中に1冊あったのを偶然発見して再読。
    隙間時間に自然に流れこんでくれる、瑞々しくてさらりと読める文章と感性がいいね。

    それにしてもホントに、早すぎるよなぁ…

  • 2016.11.17 読了
    タイトルに惹かれて、購入。今回読むまでは全く知らなかった作家さん。
    時代背景もあってか、裕福な家庭に育った作者という印象も受け、好ましく感じないところがあったが、エッセイだけあって今とは違った当時の様子を知れて新たな発見もあった。17歳から書き始めてエッセイと記されていたが、この文章を書けるのは本当にすごい。ほかの作品も読んでみたい。
    作者の方が亡くなっていて驚いた。

  • 観たい映画がたくさん出来る本

  • 表紙裏
    これで最後、と切実に思いながらも引っ越しを繰り返し、「ウナギで涙」という謎のメモの意味に思い悩み、ロバート・デ・ニーロに密かに胸を熱くする――。ある時は深夜のキッチンで、またある時はニューヨークで。日々の出来事に泣き、笑い、怒りつつも、ひたむきに走り続けてきた人気作家の心の印画紙に鮮やかに焼き付けられた風景を、瑞々しい筆致で切り取った第一エッセイ集。

    目次
    町へ出よ、キスをしよう
    キリンさんに連れられて
    贅沢な午後
    併発の病気
    わたしとクルマ
    アメリカの匂い
    ベドウィンの眼
    川の名前は判らない
    最後の引っ越し
    仕事場のグレムリン
    和美峠に冬が来りゃ
    ブランチ・タイム
    イノセント・ミステイク
    ウナギで涙
    サルを持つ女
    済州の思い出
    似合わない
    末っ子
    焼けたオールド
    「いい人」になりたい
    かっちゃんのこと
    悪い隣人
    ヘドーミのこと
    りんごの皮
    フェアウェル・パーティー
    終わりのない追いかけっこ
    楽しい選挙
    ルサンチマン革命
    消えた赤い線
    不可解な町
    My First New York City
    八十年代のうたかた
    昔の話
    眠れない夜の本
    二冊の本
    ライク・ア・ジャンキー
    読み手と書き手のあいだには
    坂本龍一『SELDOM-ILLEGAL 時には、違法』を読んで
    「古き良き時代」の存在証明――『モダン東京案内』を読んで
    ウォーキング・エイジの文学――『ペット・セマタリー』を読んで
    愛しの目尻
    ミッドナイト・パラダイス
    萠の夢は深夜に開く
    カッコいい――映画『レッド・オクトーバーを追え!』のこと
    マイ・カインダ・フィルム――映画『Do The Right Thing』のこと

  • 1998年1月25日読了。

  • 大学1年から卒業した頃、23歳くらいの女子職業作家の非小説の文章。
    われらが80年代と言い切れるんだね。
    ちょっと田中康夫ちゃんを衒ったうたかたの80年代を語る文章。
    私、20代半ばが料理に邁進するきっかけとなる、彼女の文章。

    懐かしく20数年ぶりくらいで再再々読?くらいか。
    良く
    読み
    返す死んじゃった作家ナンバーワン。
    あの世に行ったら会いたい人ベスト3(女子編)でもある。

  • 軽くて読みやすく、ときどきクスリと笑わせるエッセイ。翻訳について書いた「終わりのない追いかけっこ」に出て来たバストコフ先生が気になる。

  • タイトルに魅かれちまって学生時代に読んだ。

  • 晩年のエッセイには「笑い」という点では勝てませんが、読みやすい。
    電車内の一冊にいかがですか?

  • 鷺沢萌のエッセイ18歳から23歳までの記し。
    このタイトルに惹かれた。
    わたしは鷺沢萌を知らなかったけれど
    立ち読みをして、ひとつめの短文
    『町へ出よ、キスをしよう』がたいそう気に入ったので
    その時 手元にあったなけなしの図書券を使った。

    ちなみに
    鷺沢萌が自殺していたことを今知った。

  • 鷺沢さんのエッセイ。

  • 若さ故(?)パワーが少し足らないような…どこかホッとするエッセイ集

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著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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