ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101325200

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに鷺沢萌さんの本を読みました。
    2つともいい話。
    一生懸命生きてる感じもあって、爽やかに、だけど人との繋がりの大切さをそっと教えてくれるそんな気がしました。
    鷺沢萌さんの本はわりとたくさん持ってるので再読しようかな。

  • 家族って?
    フツーって?
    易しい言葉で問いかけます。
    あーいいなあ
    この著者もっと読んでみたいなあ
    えっ?!35歳で亡くなっておられる
    自死とある
    また他の作品も読んでみよう

    ≪ おかえりと 迎えてくれる それが家 ≫

  • TSUTAYA復刊プロデュース第9弾。
    フツーの家族って何?どんなのがフツーの家族なの?
    父親がいて母親がいて子どもがいるのがフツー?
    じゃぁ、フツーじゃない家族で育った子どもはフツーじゃなくなるの?
    世の中に蔓延する「フツー」神話に責められ苦しむ誰かに、そっと手渡したくなる。
    お父さんが2人いたっていいじゃん。お母さんがお父さんの再婚相手だっていいじゃん。その人がいる「家」に帰りたいと思う、そんな場所があれば、それでいいじゃん。
    サイコーの非フツー家族のサイコーの物語。

  • 近年、米国のファミリー映画は、ゲイカップルの子供の話だったり、ちょっと変わった形で、家族のあり方を問う作品が増えており、その度に大きな反響を呼んでいる。

    鷺沢さんが、10年も前に、先駆けるかのように、『血縁とも婚姻とも恋愛とも違うもので結びつく人々』を描いているとはなんとも素晴らしい感性。

    家族について、考えさせられました。

  • 1万円選書でやってきた1冊。
    フツーじゃないことがフツーだと感じられる温かい人たちで成り立つ家族の話。
    周りと比べるのではなく、自分のできることを役割として一生懸命やることって良いなって思えたし、いろんな考え方があるなって思えたし、なんだか憎めない人たちに共感できてほっこりした。

  • 2019.4.9
    2話目が好みだったが、子供を持たない選択をした自分には分かり得ない感動かもしれない。
    いつか自分も自分の人生では何も残していない…と凹む日が来るのだろうか。。
    その時は自分の選択を丸呑みにして斜め上を向いて進んでいこう。

  • 海の鳥、とはまた違うとてもハートフルな鷺沢節だった。

  • 「お帰り」の声が聞こえる。

    どちらの物語も、血の絆より心の絆。そもそも家族とは何なのか。型にはまった「家族」じゃなくても、むしろそのような絵に描いた「家族」よりも、温かい帰る場所、それを家族と呼びたい。

    この物語が書かれたのは、最初に出版されているのが平成16年とあるから、2000年代初頭だ。その頃から、働く女性について、家族の在りかたについて、問題提起されていた。でも、そこから20年近く経って、まだ状況は変わらない。女性が家にいるべきだとか、女性が働くのなら、家事と子育てを完璧にこなしてこそとか、まだまだ日本社会の意識は変わっていない。どちらの家族も、まだ「フツー」ではないとされるだろう。どんどん状況は変わっているのに。

    「渡辺毅のウェルカム・ホーム」妻を亡くした親友の家で、居候しながら家事と子育てを担う渡辺毅。ある日、親友の息子・憲弘の作文を偶然読んでしまって、その内容に問題を感じたが――。なかなか自由になれない「オトコの沽券」という考え方。でも、「フツー」でない人ばかりがいる「フツー」の中で少しずつ大切なものを探して。きっと憲弘はいい大人になる。

    「児島律子のウェルカム・ホーム」キャリアウーマン児島律子の前に突然現れた青年は、前夫の連れ子の名前を出してきて――。幸せな人情話。バブル前後のアメリカや日本の経済状況やそれに踊った人のことも出てきて、読み応えあった。日本人の価値観とは。なかなか自由になれない「あるべき女の姿」と、もがく女性、流される女性。青年の頭の良さというか、新世代感が救い。

  • メメちゃん本が復刊した。こんなウェルカムな話とびつかないわけもなく。何度読んだかわからんが、それでも読むし、読んだら、泣かされる。自業自得で父子家庭でどんづまった友人に拾われたタケッパー。昔とった杵柄で家事全般を引き受けるが、ちょいちょい出てくる男の沽券。厄介だ。「向いてる分野で役に立つ。それいいんじゃないっすかね。」それが当たり前になるといいんだけどね。後半はバツ二バリキャリウーマンの物語。血が繋がってるから家族なのか。家族になろうと思って家族になるのか。

  • 誰もがフツーじゃないし、誰もがフツーじゃないんだから、逆にみんながフツーなんだよ。
    結婚、夫婦、親子、血縁関係=家族という関係にとらわれない結びつき、ほのかなぬくもり。おかえりなさい、と暖かく迎えられる場所。
    本当にいい作品ですね。35才という若さで亡くなった天才作家鷺沢さんの遺作。

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著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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