ウェルカム・ホーム! (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 388
レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101325200

感想・レビュー・書評

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  • 2019.4.9
    2話目が好みだったが、子供を持たない選択をした自分には分かり得ない感動かもしれない。
    いつか自分も自分の人生では何も残していない…と凹む日が来るのだろうか。。
    その時は自分の選択を丸呑みにして斜め上を向いて進んでいこう。

  • 読む本が無かったので平台の本を手に取ってみました。名前だけは聞いた事ある作家さんだなぁ…と思って紹介を見たらもう亡くなられていたんですね。随分若くして…と思ったら自殺、と出てきてびっくりしました。

    男性二人が家庭を作る話はどこか牧歌的でメルヘンで可愛らしい感じがするのに、なんで義母と血のつながらない娘の話はナマナマしくなるんだろう。自分が女性だからそう感じるのかなぁ…なんてちょっと思ったけどやっぱりシリアス度が大分違うよな、ウン。

    出てくる男が大体ダメンズみたいな感じでこの作者さん、そう言う男性好きだったのかなぁなんて思いました。確かにマトモなの、小学生の彼だけじゃん(笑)同性にだったら家事全般を行って主夫と言えるのに女性相手だと出来ない男の肝っ玉の小ささよ… なんだそりゃ、と思うけどまあそう言う考えの男性は多いかもしれない。

    女性の方の話は、色々ツッコミ入れまくり。義娘のカレシも普通、電話連絡とか先にしない?飛び込みで二時間待たれてもねぇ…。彼女の罪悪感とか、最後に年齢を聞く辺りも正直、え?という感じ。そして婚家の家族も色々とヘン。なんでコイツと結婚したんだか…と後輩が吠えてましたがまさにそんな感じで理解出来ないし、感情移入も出来ませんでした…

  • 様々な悩みと共に生きていく人々の「ホーム」を探る中篇二つ。

    フツーという枠で人を括ることがどんなに愚かなことか。
    ある意味ではフツーではない環境を持った主人公達が、最終的に自分なりの「ホーム」を見つけていて、じゃあフツーなあなたの「ホーム」は?と問いかけられているような読後感。今生きている環境に改めて感謝させられた。
    どちらもホロリとくるようなラストが用意されていて、全体的に見るとすっきりと読めるが、個人的には二つめの話の展開がちょっと。。
    回想を中心に事実の羅列のようなじれったい描写が続き、少し読み進めるのが辛かった。控え目にこの星数で。

  • ちょっといい話 二題、といったところでしょうか。

  • 可もなく不可もなく おもしろいけどひとにすすめたくなるほどではない

  • ◆あらすじ◆
    いちばん大事なのは、お帰りって声をかけてくれる人がいること。
    親友の父子家庭宅に居候しながら家事と子育てに奮闘する元シェフ渡辺毅と、再婚にも失敗し前夫の連れ娘と引き離されたキャリアウーマン児島律子。
    それぞれの「ウェルカム・ホーム」をさがすふたつの物語に優しい涙がとめどなくあふれる。
    まるで神さまからのギフトのような慈愛に満ちたサギサワの最高傑作!

  • 2008 11/27

  • 2006年9月14日読了

  • 笑いながら、それでもどこか切ないような。家族、というかたちにとらわれなくたっていい。「おかえり」のあり方なんて、そこにきみとわたしがいて、想いあえるだけでいい。大きな声でただいまと言いたくなる。

  • 2つの話が入っていたけど、証券会社に勤める児島さんの話のほうが好き。
    この2作品は「家族」をテーマにしているけど2作品とも中心にあるのはいわゆる血のつながった家族ではない。
    なのにところどころ既成概念の家族や男女に関する概念も出てくる。例えば男は外で働いて女は家事をするとか、血のつながった家族のほうを重視しているとか。
     でも完全に革新的じゃなくてそういう保守的なところを登場人物が持っていたからリアルに感じられたところもある。
     個人主義がはびこっていて、たしかに社会の単位は個人だけれど、この本にはいろんな家族のあり方を示しているけど、やっぱり私はいわゆる「ふつう」の家庭を持ちたいという思いはかわらない。
     けれど、その「ふつう」が難しいんだろうなぁ・・・。

著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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