ふたり (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2205
レビュー : 259
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101327181

作品紹介・あらすじ

お姉ちゃんは高校二年までしか生きなかった。でも、私が来年高校一年になり、二年になり、三年になったら、私はお姉ちゃんの歳を追い越してしまう。それでもお姉ちゃんは、ずっと私の中にいてくれる?死んだはずの姉の声が、突然、頭の中に聞こえてきた時から、千津子と実加の奇妙な共同生活が始まった…。妹と十七歳で時の止まった姉。二人の姉妹のほろ苦い青春ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 続編「いもうと」が出版されることを知って、大林宣彦監督の映画は見ていたが原作を読んだかどうか不確かだったので読んでみた。小説の光景が映画の場面場面として浮き上がってきた、映画の出来がすこぶる良かったのだろう。先日横山秀夫の「影踏み」を読んだところで、兄弟姉妹の人格が宿るというテーマが同じで、テーマとしては赤川次郎の方が早そうであるが、こういうテーマは昔からあったのだろうか、現在でも同じような物語を散見する。近々続編「いもうと」を読む予定であり映画の方も再見したくなった。

  • だいぶ前に映画も見て本も読んだ記憶が‥

    続編が出たとのことで、もう一度読んでみました。

    テンポよく読めました。
    お姉ちゃんが強すぎる。
    お姉ちゃんに助けられ大人になっていく主人公。
    弱いお母さん‥
    裏切るお父さん‥

    友人に恵まれてよかった。

    続編、楽しみ。

    映画ももう一度見たいなぁ。

  • 続編の「いもうと」が出版されるというので
    何十年ぶりかというくらいに
    久々に赤川さんの作品を手に取りました。


    容姿も性格も違う仲の良い姉妹の姉が事故で亡くなってしまい、
    亡くなってしまった姉の声がふと聞こえるようになる。
    姉の声が聞こえるようになってからそれまでの
    妹とは徐々に違っていくようになり、
    これがどんどんと良い方向へとなり成長していくのが良かったです。

    その一方では娘を亡くした喪失感から母親が心身を病んでしまったり、
    父親の転勤から思いがけない事態となり家庭が徐々に軋み出して
    しまっていくという物語が意外な方向に加速されていき
    読み応えがありました。

    姉が亡くなった時は多感で思春期まっしぐらな時であったのに、
    勉強、部活など学校生活で困難な事が色々とあったのに、
    以前の妹であったのならくじけそうになってても
    姉の声を頼りにしながら負けじと自分と戦いながら生きていったのが
    とても心強くて印象的でした。
    姉の影響力というのも凄いですが、
    いつもでもどんな時でも傍で支えていた友達の二人も
    優しくて良い友情も印象的でした。

    ラストがあまりにもあっけなかったので、
    もう一度姉の本当の真意などが聞いてみたかったなと思いました。
    それと一番気になるには父親がその後どうなったのかということです。
    この中では一番許せない存在になってしまったのが
    悔やまれます。

    普段何気なく普通に暮らしていたのが、
    突然家族の一人がいなくなってしまうと
    こんなにも家族全体のバランスが悪くなってしまい
    本当に家族の何気ない生活が一番幸せなのだと思いました。

    この作品は1993年に刊行されて、すでに20年以上経過していますが、
    その古さを感じることがなく、現代でも違和感無く読めました。
    所々に時代を思わせる所がありますが、
    それは懐かしさを思い出せた良さに変わって色褪せることなかったです。

    学生時代にタイムスリップしたような懐かしさもあり、
    前向きに妹が歩んでいく姿、そして姉妹の仲の良さが
    会話に表されていてとても読みやすい作品でした。
    姉妹文学としてお勧めな一冊だと思います。
    続編の「いもうと」も読みたいと思います。

  • 三十年ぶりに続編が出た、ということで本編を手に取る。

  • 死、失踪、いじめ、自殺、浮気
    全編に重い出来事がちらばっている
    赤川次郎さんは『三毛猫ホームズ』シリーズにハマっていたので
    推理小説家という印象しかなかったけれど
    談話室でこちらをみつけて、久しぶりに手に取りました^^*
    文章の読み易さは変わってらっしゃらない
    ( *´艸`)ウフフ

    しかし、涙ぐんでしまうので、通勤電車の中や仕事場の休憩時間に読むのはおすすめできないわ
    (´;ω;`)

    大林宣彦監督が映画化していたのね
    そういえばうっすら思い出したかも・・・

    大林宣彦監督の尾道映画とても好きだった♡

  • 泣いてしまいました。
    このほろ苦い青春ファンタジーである『ふたり』は今まで読んだ赤川作品の中でも、とりわけ忘れられない物語となりました。

    • chikako0420さん
      こんばんわ。いつもしょうもない感想にいいねしてくださってありがとうございます(..;)この本、私の1つ上のいとこが唯一薦めてくれた作品なんで...
      こんばんわ。いつもしょうもない感想にいいねしてくださってありがとうございます(..;)この本、私の1つ上のいとこが唯一薦めてくれた作品なんです。彼女とは相性が悪くて、(今でも音信不通ですが)何で進めてくれたのかわからないんですが、原作の方でなく映画版を観たあと読むと言いたいことがわかる気がしました。なんかずんと心におもりがかけられたような、そんな気がしました。赤川氏は小学生のころ角川映画の原作本だったこともあって(年がばれますな。。。)何冊も読んでました。また読み返したいな!でわでわ!
      2019/03/05
    • 地球っこさん
      chikako0420さん、コメントありがとうございます(*^^*)
      赤川さんの本は、私も小中学生の頃よく
      読んでました(お互い年がばれ...
      chikako0420さん、コメントありがとうございます(*^^*)
      赤川さんの本は、私も小中学生の頃よく
      読んでました(お互い年がばれますね……)今でも何故か無性に読みたくなる時があります。
      「ふたり」は確か奥菜恵主演のドラマ版を
      観ていた記憶があります。
      それはさておき、本って思い出や記憶、
      そし心の中の何かを呼び覚ますきっかけ
      にもなるんですね。
      chikako0420さんといとこさんのお話を
      拝見してしみじみ思いました。
      2019/03/05
  • ずいぶん前に赤川さんがブームだった頃に一度読みましたが、久しぶりに目に止まり二度目です。
    題材は東野さんの秘密などと似ていますが、読みやすさは赤川さんならではです。
    途中までは主人公の頑張りに応援したくなる思いでしたが、お父さんの単身赴任以降は切ない感じが強く、最後は後味が悪い感じでした。
    ハッピーエンドとはいかずとも少し明るい終わりが良かったかと思いました。

  • 流れが良くてスラスラ読める。
    2人の少女の青春物語。
    高校2年生の千津子がしっかりしすぎだけど、それが弱々しい実加の成長を手助けする。
    つらい事をたくさん乗り越えていくお話。

  • この本で夏休みの読書感想文書いています。
    奥深いので色々書けると思います。

  • 弱さを認めるのも強さの一つ

  • ふと思い出して読み返したら新年早々ぐっときた。
    これは涙する。けど最後の締めくくり方は爽快で、また好き。気がついたら感情移入していて一気に読み進められるのが赤川次郎作品の魅力だと思う。ストーリーはKEYになるところがアニメのタッチと似てる。だから泣けるのかなあ。

  • ふたりの姉妹、死んでしまった姉が妹の意識の中で妹を手助けする。
    出来の良かった姉の背中を妹が追いかける。そして、妹はいつしか姉を抜く。

    個人的には、家族に問題が生じた最後の場面で、心理描写がより詳細に描かれていたほうが良いと感じた。

  • 赤川次郎はちょっと文章が子供っぽいけど、読みやすくてよい。
    ストーリーの展開が
    ①中途半端で
    ②ぶつぎりで
    ③早い。
    漫画を読むぐらい簡単なので、気晴らしに読むにはよいかも。

  • しっかり者の姉・千津子と、朝が苦手でうっかり者の妹・実加。ある日千津子が事故で亡くなり、家族を支えるために実加の生活が変わっていく。
    いや〜実加の周りにいる人間にクズが多い。いや、良い人もいるよ。いるけどね。友達とかね。お母さんも頑張ってる。頑張ってるよ。いや〜胸糞悪い。もう平手打ちじゃ無くてグーで殴って鼻の骨とか歯とか砕いてやれよみたいな奴もいるし、その包丁で刺しちゃえばいいんじゃない?みたいな奴もいる。いや〜ひどい。しかも姉との別れがそんなあっさりってマジかよ。いや〜胸糞悪い。

  • 懸命にいきる妹の姿が、かわいい。
    最後のお父さん、お母さんの結末を知りたかったな?

  • 新潮社から30年振りに本作の続編が出たと聞いて、興味をひかれて読んでみた。

    結論から言うと、面白かった。

    対象年齢で言うと恐らく十代(主人公が中学生なのでその辺り)だろう。
    セリフ主体で進むテンポのよい文章で、難しいところはなにもない。
    ストーリーは初めから終りまで事件の連続で、ヘビーな展開もある。
    (正直かなりスリリングだった)

    だが、読後感に不思議な爽やかさがある。

    物語の最後、主人公が辿りつく「いなくなってしまった人をつかまえる」方法がまた良い。
    見事なタイトル回収だと思った。

    なおこの物語、スマホもインターネットも普及していなかった時代に書かれている。
    だが、かなり後半に読み進めるまでそのことに気付かなかった。(忘れていた)
    そういう目線で文章を改めて読み直して初めて気が付いたのだが、情景描写がほとんどない。

    主人公の暮らす街はどんな街なのか。
    学校は何階建てなのか。
    制服は何色なのか。

    さっぱりわからない。
    頭の中で勝手に現代の施設や服装に置きかえて読んでいた。
    それでなんの問題もなかった。

    これが赤川次郎さんの作風らしい。まるで魔法のようだ。

  • 思いがけず続編が出たと言うことで、再読。
    実加の青春、成長ものではあるのだけど、中学生の身に起こるにはあまりにも辛いことがある。
    千津子の存在は、大きな支えではあるけれど。
    シリアスな出来事の中でも、2人の掛け合いが楽しくて微笑ましい。
    部活も、友人関係も、色んなことがあるけど。
    お父さん!
    なに、それ、まじなの?!
    それでも、前向きに生きられる実加の姿が大きな救い。

  • こーゆー切なさ

  • 最後は切ない
    もしも死んだ姉よりも自分が年上になったら
    考えたくもない。

  • 何十年かぶりに読んでみる。

    高校生当時に読んで、映画も見た。

    赤川次郎は当時から軽い文体でそれほど好きではなかったが
    本作は少し違うパターンで
    映画も良かったので
    ハードカバーで買って持っていたのだが
    今回探したけど見つからなかった…

    大人になって読み返してみると、かなりの読みやすさ。
    ジュブナイルといってもいいくらいだ。
    今だったらラノベ?

    とはいえ
    姉の死、母の心の病、帰り道での暴行未遂、学校でのいやがらせ、父の不倫など
    かなりの不幸がふりかかる主人公、
    なかなかの不遇っぷり。

    映画はとても忠実に作られていたんだなと思う。
    改変されていたのは
    姉の想い人(尾美としのり)との関係くらいか。
    頭の中で聞こえる、じゃなくて
    実際に姿が見える、というのも映画ならでは。

    ロケ地にも行ったが
    姉(中嶋朋子)の事故現場には今も花が供えてあり、
    ファンの多さがうかがわれた。

    尾道に行かれる際はぜひ。
    あの印象的な電柱もまだあります。

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著者プロフィール

赤川 次郎(あかがわ じろう)
1948年、福岡県生まれ。76年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。
代表作「三毛猫ホームズ」シリーズ、「天使と悪魔」シリーズ、「鼠」シリーズ、『ふたり』『怪談人恋坂』『幽霊の径』『記念写真』他、著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞受賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。
執筆作は500作を超え、累計発行部数は3億を突破。メディア化された作品も数え切れない。

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