めざめ (新潮文庫 あ 13-28)

著者 :
  • 新潮社
3.20
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本棚登録 : 114
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101327297

作品紹介・あらすじ

柳原美知代と夫が自宅で殺されたのは一人娘の美沙が遠足に行っている間だった。帰宅後、両親の惨殺死体を見た美沙は、心に致命的ともいえる深い傷を負ってしまう。だが美知代は死んではいなかった。意外な形で蘇った美知代は六年後、成長した美沙と再会する。しかし美沙は深刻な人間不信に陥って、人を愛することも、愛されることもできなくなっていた…。文庫書き下ろし長編。

感想・レビュー・書評

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  • 死ぬタイミングで入れ替わる系。37歳のおかんが中学生になり数年後に娘と再会する系。最後は無理矢理リプレイした感が否めない。

    ってか、浅田次郎かと思ったら赤川次郎やないかい!

  •  久々に、読まなきゃ良かった!! と後悔した本です。
     ホラー小説のような迫りくる恐怖から始まり、残虐過ぎる殺人とその動機、そして精神的に残酷なシーンへと続きます。
     ラストまで読んで、とことん救いがないなぁと思いました。
     他の方のレビューで、同作家さんの「ふたり」と類似性を指摘されている方がおられましたが、その意見はわかりますが、「ふたり」よりこちらの「めざめ」の方が内容が薄っぺらのように私は感じました。
     1997年出版の作品とのことですが、内容はそれよりも古く感じます。「テレビに出してあげるよ」で喜ぶ子供たち。バブル期くらいにはそんな子供たちもいたのかしら。いや、それより食堂のおばちゃんが、ミスした女店員(たぶんバイトの高校生)の頭を殴るシーン。戦後の話!? と驚愕しました。
     赤川次郎さんはもともと好きな作家さんではありませんが(バブル臭が強いので)、この本を読んで「もう二度とこの作家さんは読まない」と決意しました。

  • 手放し本。

    '97.8読了。
    人間の心の弱さが凶器になる話。

  • 「ふたり」と同系統の話だった。3文字タイトルのシリーズなのだろうか。始まりの事件は、より陰惨に、インフレ気味である。

  • 柳原美知代と夫が自宅で殺されたのは一人娘の美沙が遠足に行っている間だった。帰宅後、両親の惨殺死体を見た美沙は、心に致命的ともいえる深い傷を負ってしまう。だが美知代はしんではいなかった。意外な形で蘇った美知代は六年後、成長した美沙と再会する。しあし美沙は深刻な人間不信に陥って、人を愛することも、愛されることもできなくなっていた。

  • 両親が殺されるところから始まる。
    何が「めざめ」なのだろう。

    赤川次郎が、軽い話を書いているのは、安心して読めるが、
    悲惨な話を書くと、行き過ぎではないかという気がすることもある。

    なかなか著者の意図が汲み取れないこともある。
    薔薇色の物語よりはよいかもしれないが、
    表紙は薔薇のような赤色だ。

  • 小学生の時に読んで一種の衝撃を受けた本です。
    死んでしまった母親が娘を思うあまり、
    同時期に死んだ若い青年の身体に乗り移ってしまい…という異色なお話。

    恋愛色が強いお話よりもこういう家族愛が強いお話が好きなので、
    何度も何度も読み返して表紙がボロボロになってしまったのもいい思い出です。

  • 表紙が怖いけど悲しい話だった記憶

  • 最後は死んじゃうんだろうな・・・と思いながらも
    主人公である母親を応援せずにはいられなかった。
    後悔してもしきれないよ、私が。

  • ラストがもう少しハッピーになってたらいいのになあと思いましたが、明言されていないので救いはあります。『ふたり』に全体的な雰囲気が似てる気もします。赤川作品らしく読みやすいです。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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