死と乙女 (新潮文庫 あ 13-30)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101327310

作品紹介・あらすじ

あの人、死のうとしている-学校からの帰宅途中、電車の中で一人の男が江梨の目にとまった。だが周りの人々は全く気づいていない様子。とめるべきかしら、それとも…。こんなとき、あなたならどうしますか?小さな選択の違いが実は人生を大きく変えているかもしれません。これはある事件を境に二つの道に別れた少女の人生が「同時進行」していく物語。はたしてその結末は。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ赤川さん。

    小学生の頃に出会いたかったな。

  • 友人の父親の自殺を「止める」or「止めない」
    主人公の行動をどちらか選ぶことによってストーリーが変わる話。
    途中からページが2段にわかれていて、それぞれの話が進んでいく。
    上下を少しずつ読み比べながら読み終えた記憶がある。
    下段の話の方が好みだったような記憶が・・・。

  • 初めて見るタイプの作品でした。

    小さな選択の違いによって紡がれる二つの物語。
    文庫本の真ん中に線が一本、
    上と下で物語が同時進行して書かれている。
    全く色合いの違う二つの物語、
    どちらの選択を好きになるかは読んだ人次第です。

  • 話が途中で分岐し、最後にまた同じ話に戻る。
    ちょうど、涼宮ハルヒの分裂と涼宮ハルヒの驚愕のようです。

    死と乙女が優れているのは、2つの話を上下の2段に配列して、
    どちらかだけでも連続して読みやすくしているところです。
    また、各段落が同じところから始まり,長さの調節は挿絵をすこしいれて雰囲気を出しています。

    赤川次郎にこういう実験的作品があることを知りませんでした。
    解説にもありますが、第3の物語が頭に浮かんでいるのかもしれません。

    小説の作家としての専門性に驚愕。

  • 上下に分かれてる段をどうやって読んでいこうか混乱したけど同年代が主人公だったから読みやすかった
    表紙綺麗

  • 物語は主人公が
    「自殺をとめるか」
    「自殺をとめないか」
    という選択から人生が分岐していき
    本自体もパラレルワールドそのもののように
    上段と下段で2つの物語が展開されてゆく
    二度楽しめる!
    私はこれを読み始めたとき
    絶対に自殺とめる!と自分で思っていたけれど
    でもどうだろう?読みすすめていくうちに
    自殺とめました、ハイよかったですね
    ではすまされず自殺には必ずネガティブな理由があり
    私に、主人公にそれが解決できるのであろうか?
    答えはNOである
    そうであったときそれがわかってしまったとき
    私は本当にまた
    自殺を絶対に止めるといえるのでしょうか?
    のように
    この本のなかで主人公江梨はたくましく成長してゆきますが
    なんにせよ上段下段になって読みにくく
    せっかちな私ははやく二つの物語が読みたくて
    そして二つをくらべてみたかったので
    なぜかの☆3つ

  • 確か小学生の頃に読んだ。
    その頃の自分には衝撃的なタイトルだった。

    今読んだらちゃんとわかる気がする。

  • 途中から主人公の選択によって上下二つに分かれてそれぞれ話が進むという構成は面白いと思います。
    ただその分内容が薄くなってしまったような気がします。だったら2冊とかに分けて濃くしてほしかったかもしれません。

  • 構成は変わってておもしろかった。
    ちょっと読みにくかったけど。

    でもなんか話がすきじゃない。
    終わり方もなんか腑に落ちない感じ。

  • ひとつの選択がその後の展開をどう変えたか。“もしもあの時・・・”の“If”なお話。
    2つの選択肢のストーリーが、ページの上段と下段に分かれて同時進行する形式にびっくり。 上手いことできてます。

  • 日々の中に潜む分かれ道。コインの表側を選んだら、裏側が見ることができない。けれど、その表面を同時進行で描いた一冊。

  • うーん

  • プロローグとエピローグが一緒なのに1冊の本に2つの全く別のストーリーが詰まってる。赤川次郎氏の茶目っ気たっぷりのこの作品、内容云々は忘れてもこの本の存在は絶対に忘れない、そんな本です。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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