晩夏 (新潮文庫 あ 13-37)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101327389

感想・レビュー・書評

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  • これは赤川次郎の数少ない傑作!(つまらないものはほとんどないが、星5をつけるものはごく僅か)
    頁をめくる手が止まらず、夜更かしして一気読み。

    結局主人公の沢柳が何者なのか、詳細は明かされなかったな。
    ラストの描写から、「あ、死んじゃいそう……」ってのと、仁美の実のお父さん!?お父さん死んだんじゃ?とは思ったけど、明記はされてない。
    著者の作品は、伏線の取りこぼしはしょっちゅうだけど、敢えて曖昧にするというのは珍しい。
    また、女優が乗っていた車に追突したTV局が非難されるシーンが全くないのだが……混乱に乗じて上手く逃げてしまったのだろうか。
    仁美のせいとかでなく、追突したTV局が一番悪いだろ……と現代のSNS社会なら突っ込まれそう。

    一つ気になったのは、描写が大分古いということ。
    死体をTVカメラで撮ろうとしたり、レイプされそうになって相手を刺してしまった14歳の少女について実名(名前は出てないが“有名人の娘”ということで、分かる人には分かってしまう表現)で報道していたり、現代では考えられない。
    奥付を見たら、2000年刊行とあるが、それにしても……と思った。

    ……という2点を考慮して、実際には星4.5くらい。

  • 恋に夢みたいときに読みたい本。

    赤川さんは外れがないわ( ´ ▽ ` )♪
    シンプルそうな問題が色んな思惑でややこしくなっていってハラハラした。

  • 夏の終わりのペンションでの出来事。

    主人公は、最後まで謎のまま。

    登場人物のもめ事も、それなりにわかるが、
    なぜ、人が死ななきゃいけなかったのか。
    過失とはいえ、死なせた人の責任が問われないのはなぜか。
    どうしてこういう物語にしたのか。

    なぞが残る物語。

  • 青春っぽくてさわやかだったけど最後えっってなった

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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