義男の青春・別離 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1998年7月29日発売)
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101328140

感想・レビュー・書評

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  • 救いようのない状況なのに、どこか飄々と、それを他人事のように、時にバカバカしいユーモアをも交えながら描く、これこそ、つげ義春ワールド。
    絵の一種のしつこさも好きだ。

  • オチもなくて何にもならないんだけど味わい深い短編ばかりだ

  • f.2023/5/10
    f.2012/8/14
    f.2007/4/20
    f.1998/8/14
    p.1998/8/8

  • 夢日記と自伝と。学校へは殆ど行ってないと聞いているが、時代なのか、読書家だったのか、貸本界隈の人たちとの交流の中で育まれたのか、無学の人の台詞回しではない。絵の振り幅も広い。

  • 池袋・梟書茶房(本の表紙が隠されており、あらすじだけで本を選ぶ体験)で出会った本。梟書茶房、漫画もあるんですね!というのが最初の感想。
    自分では選ぶことがないと思う本なので、この体験に感謝。
    一昔前の生活、必死に生きなければならないけど楽しさもある生活を垣間見ることができた。

  • やりきれない人生の中で無力感、脱力感を感じる一冊。悪夢や不安を描いた不条理作品も加わっている。あー、やるせない、苦しいと言いながら再読してしまう。自分の中の弱い部分が呼応してしまうのだろう。

  • 「別離」は何度読んでも素晴らしいな。

  • やはり天才か。コマの流れ方が息してるみたい。

  • 責苦 ブロバリンを発作的に飲むが死に切れず 滂沱の涙を零す 自己憐憫 ゆうずうむげ融通無碍に往還する 苔生した石仏を感慨深げに眺めたり 火の見櫓ひのみやぐら けれど李さんの説では蟹は下水道を通ってしばしば思わぬ所に現れるのは珍しいことではないという 京成の市川だから 錦糸町に越してくればよかったのに 立石 青砥あおと 湯河原温泉 坂口安吾 左ぎっちょ てこう手甲 この時ばかりは終電のない環状線がありがたかった 貸本 徹底的に作り込んだことによる外連味けれんみ 義父による折檻の種 大島への密航を企てる 自ら仕込んだ通俗を笑い飛ばす大人の理知が無ければ 悲惨な状況のなかで、回数にこだわってしまう滑稽。 作者の含羞が強靭な客観性を支えている

  • 本当は大判で読みたい17編。

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著者プロフィール

つげ 義春(つげ・よしはる):1937年生まれ。漫画家。

「2024年 『つげ義春が語る 旅と隠遁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

つげ義春の作品

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