日本語の作法 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 314
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101328317

作品紹介・あらすじ

「KY」「トリセツ」等々、意味を当てはめたり簡略化したりと、ことばが多種多様化する昨今、正しいことば遣いが忘れ去られているのではないだろうか。教養ある日本語を身に付けてこそ、成熟した大人と言えるはず。あいさつから手紙の書き方に至るまで、外山先生が日本語を読み解く-「たかが、あいさつ、だが、ときに人間の価値にかかわる」と、苦言を呈する痛快日本語エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 全編を通して一貫する「ことばは保守的なのが無難」というメッセージだけは共感できた。逆に言うとそれ以外はほとんど共感できなかった。

    「思考の整理学」で絶大な支持を得た外山滋比古氏も、25年の月日を経てただの老害みたいな文章を書くようになってしまったということに驚きを隠せない。
    あまりに古すぎる。
    このご時世に手紙と電話の違いを論じてメールを論じないのは片手落ちにも程がある。
    そもそもこの人が良い、悪い、と判断する根拠が最後までわからなかった。

    心に残ることば(p146)の項で
    「今日あなたが無駄に過ごした一日は、昨日死んだ人がどうしても生きたかった一日である」
    とか紹介されてたのを見た時はガッカリしすぎて悲しくなった。

    外山氏の言説に新しさを求める私が間違っているのだろうか?

    「思考の整理学」、好きだっただけに残念です。

  • 面白いエッセイ集。手紙の書き方は勉強になりました。

  • 口が堅いのは七難隠す。
    大声で話すと、知恵が逃げ出す。チャーチル元首相。
    言葉遣いは相手を考え、遠慮会釈のあるのが、一人前。
    日本語を丁寧に考えて使わなければならない。言葉は人の価値に関わる。

  • 間違った日本語の使い方を気づかずに使っていたことに気づかせられる。日本語は単一民族のみの国語であり、大切にしていきたいものである。2018.7.13

  • 言葉って難しい。
    変化していくし。
    おもしろかった。

  • 2017/3/5
    外国の言葉事情と比較しながら、日本人も最近は忘れかけている日本語の奥深さや味わいについて細やかに教えてくれる日本語についての本。日本は外国と比べて言葉はものすごく大切に扱われてきた歴史があるが、近年の日本では言葉そのものに関する関心が薄れているからこそ、日本語の礼儀作法としてはおかしな点が多々増えてきていることを指摘している。
    日本語の意味を間違えた使い方、使う場面を間違えたものなど多岐にわたっている。中には、読んでいて、その言葉はそうやって使うのかと改めて知ったものというか、今まで知らなかったものもたくさんあった。実際に交わす挨拶の言葉に関するもの、手紙や文章など書面上で書く文字のこと、実際に書く文字と印刷や印字された文字が伝える印象の変化なども書いてあり、日本語についての知識をたくさん増やすことができる。

  • 外山先生ならではの博学がいっぱいの本であった。日頃の言葉の使い方や思いやりについて、考えるよい機会になった。

  • 普通に過ごしていると気づきにくい言葉の違和感や、表現者の伝える姿勢を、軽快かつ鋭く指摘する。乱れた言葉を分かって使うのと、分からずに使うのとでは雲泥の差がある。十分に意識していたつもりでも、思い至らない点が多々あったことに気づかされた。タイトルが堅いように思われたが、エッセイのような語り口で大変読みやすくおすすめ。

  • 印象に残ったのが、女性の名前の変遷。「女子の名には五十音のイ列とウ列の音の組み合わせで可憐さを表象していた。ゆき子、きみ子、ゆみ子などである。」そうか!私の名は可憐さを表していたのかと思うと、自分の名前がとても大切なものに感じました(o^^o)

  • 日々、まったく無頓着に話したり聞いたり読んだりしている日本語。 たまには、ちょっと立ち止まって考えてみる。
    言葉の使い方は本当に難しい。 使い方次第で、他人を不快にさせたり、心地よくさせたりする。
    それにもまして大きいのは、自分自身をも表してしまう事。
    文字を連ねて言葉になって、言葉を連ねて文章になって。
    そうして編まれた書物を扱う仕事をしているから尚更、言葉の作法を弁えたい。

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2019年 『やわらかく、考える。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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