日本語の作法 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101328317

感想・レビュー・書評

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  • 全編を通して一貫する「ことばは保守的なのが無難」というメッセージだけは共感できた。逆に言うとそれ以外はほとんど共感できなかった。

    「思考の整理学」で絶大な支持を得た外山滋比古氏も、25年の月日を経てただの老害みたいな文章を書くようになってしまったということに驚きを隠せない。
    あまりに古すぎる。
    このご時世に手紙と電話の違いを論じてメールを論じないのは片手落ちにも程がある。
    そもそもこの人が良い、悪い、と判断する根拠が最後までわからなかった。

    心に残ることば(p146)の項で
    「今日あなたが無駄に過ごした一日は、昨日死んだ人がどうしても生きたかった一日である」
    とか紹介されてたのを見た時はガッカリしすぎて悲しくなった。

    外山氏の言説に新しさを求める私が間違っているのだろうか?

    「思考の整理学」、好きだっただけに残念です。

著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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