- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101329048
感想・レビュー・書評
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静かで思慮深い光秀を助四郎を通して表現している。佐久間信盛・林通勝の追放を間近で見て足利義昭を討ち取れと命ぜられ主君に絶望し謀叛へと決意する。物語は光秀、助四郎、麻衣を中心に進むがまさに魔王の様な信長、冷静で潔い信澄、狡智な長秀など人物描写も秀逸な作品です。
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明智光秀が苦悩し、本能寺の変を起こさざるをえない状況まで追い詰められていく様を描いているので、どうにも読んでいてつらいものがあった。
光秀を見守る主人公・助四郎のロマンスが清涼剤ではあるのだが、やはり光秀に感情移入していると救いがほとんどなく、やりきれなさが残る。
特に、光秀が家臣たちに慕われる思慮深く聡明な人物として描かれているだけに。
(その人物像は、光秀好きとしては嬉しいものでしたが。^^)
ラストシーンは壮絶でありながら静かで美しかった。 -
2009.05.31
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私の明智光秀像は、この本を含め笹沢さんと早乙女さん、三浦さんの本でほとんどを構成されているんですが、、久しぶりにまた読みたくなって読んでみました。
やっぱり・・・・・・良い。
この本では光秀さんは厭世的というか、淡い色合いのイメージで、本能寺も政治的な駆け引き無しに単独で行うストーリーになっています。
本能寺の真相がどうであれ、小説としては充分に楽しめます。
文章も読みやすいですし、この本の中では光秀さん皆に好かれているので光秀好きとしては読んでいて心地良いです(笑)
好きな作品なので、★5つ!