- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101331034
作品紹介・あらすじ
厳しい現実を明るく生きぬく少女の眼を通し、人間のやさしさの本当の意味を問う感動長編。
感想・レビュー・書評
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勇気の物語。戦争の傷痕と根深い挫折感、そうした痛みの矢面に立たされるのはいつも子どもたちです。この作品が児童文学である意味を考えさせられました。
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「歴史年表を作るときに、一九七二年、沖縄が日本に復帰したと書くだけだけれど、学校で勉強する沖縄は、それだけでいいのかな。」日本で唯一、戦場となった沖縄の悲劇を何も知らないことを反省した。「知らなくてはならないことを、知らないで過ごしてしまうような勇気のない人間になりたくない」と言うふうちゃんのような子どもを育て、教えるべきことは教えるような教育が必要だと思う。
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児童文学と言われていますが、テーマが重いため、いつ読んでも何かがずっしり残る名作。
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かなりいい。ふうちゃんみたいなてだのふあになりたいと思った。お父さんが亡くなったのが本当にかなしい。この本に出てくる人は、なんていい人ばかりなんだろう。太陽の子、何度も読もう。すーっごく大好きな本だ。
2001.9 -
「てだのふあ・おきなわ亭」を経営する両親のもとに生まれた「ふうちゃん」こと大峯芙由子と、彼女を取り巻く人びとの物語です。ふうちゃんに沖縄のことを教えようとするギッチョンチョン、そのケンカ友達のギンちゃん、ふうちゃんの決意を見守る決意をする梶山先生、元不良のキヨシ少年といった魅力的なキャラクターが登場します。
沖縄と本土の間に横たわる問題がストーリーとリンクさせられており、重い内容ですが、ふうちゃんをはじめ、登場人物たちの優しさと強さに打たれます。 -
果ての美島
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始めて読んだのが20年近く前だったので、内容はほとんど忘れていた。でも、読みながら、読み終わって、ずしーんと胸に響く感じ、そのときの記憶はおぼろげながら残っている。つらいもの、悲しいものを抱えながら、人はそれでも、生きていく。その痛みのぶん、人の痛みもわかることができるようになる。
内容をほとんど忘れてしまっていた私だけど、始めて読んだときの思いや胸に響いたことは、自分の心の肥やしになっていたと思いたい。強くて優しい人になりたい。
またいつか読み返したい本。 -
みんな家族
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旭川などを舞台とした作品です。