- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101332529
感想・レビュー・書評
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「こんな夢を見た」の名文句に始まる夢に関する作品を集めた短篇集『眠れなくなる 夢十夜』を読みました。
「小説新潮」編集部がセレクトしたアンソロジー作品です。
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人気作家十名が、それぞれの「忘れえぬ夢」を綴る名アンソロジー。
一夜に一篇。
あなたにも、「忘れられない夢」がありますか。
見知らぬ橋で、いつか訪れるはずの誰かを待つ男。
父親から命を受けた幼い息子が赴く上総の海。
今際の際に現れた、思い出を食べる伝説の動物――。
100年の時を超え、「夏目漱石」『夢十夜』にインスパイアされた10名の人気作家が紡ぐそれぞれの夢物語。
「こんな夢を見た」の名文句に始まる珠玉の10篇を編み込んだ、儚くも美しい、夢アンソロジー。
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本作品には夢に関する以下の10篇の作品が収録されています… 「夏目漱石」の『夢十夜』から100年の時を経て、現代の作家たちが描いた恐ろしくも美しい、まぶたの裏の十夜の物語です。
■阿刀田高 夢一夜
■あさのあつこ 厭だ厭だ
■西加奈子 小鳥
■荻原浩 長い長い石段の先
■北村薫 指
■谷村志穂 こっちへおいで
■野中柊 柘榴のある風景
■道尾秀介 盲蛾
■小池真理子 翼
■小路幸也 輝子の恋
人の生涯の3分の1を睡眠に費やすともいわれているくらいですからね… となれば、眠りの世界はまたもうひとつの人生なんですよね、、、
夢の中の自分が描く、もうひとつの世界… もしかしたら、夢はこちらの人生のほうではないかと思っちゃうような、そんな作品集でした。
個人的に気に入った… というか、気持ちがシンクロしながら読めて印象に残ったのは、「あさのあつこ」の『厭だ厭だ』、「荻原浩」の『長い長い石段の先』、「小路幸也」の『輝子の恋』の3篇ですね、、、
子どもの頃の記憶って、事実と想像、そして夢のことが、ごちゃごちゃになっていて、どこまでが真実かわからない部分があるんですよね… そんな、モヤモヤする気持ちが、この3篇から感じられたんですよね。
特に『長い長い石段の先』は良かったですね、、、
当時、十歳だった私が見たモノ、そして、30年振りに帰郷した田舎の山で息子が見たモノ、きっと同じモノだったんですよねぇ… 自分の経験とシンクロする部分が強く、感情移入しながら読んじゃいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な世界に入っていくかんじ
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大丈夫。眠れるよ!
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夢の話をのせいかどれもぼんやりしていていまいちよさが分からなかった。
他人の見た夢の話こそどうでもいいとよく言われるけれどそんな感じ。
「眠れなくなる」でホラーかそれに似た話を期待していたのもあったかもしれない。
【再読】2020年5月13日
知らずに再読していた。
ショックが大きい。
野中柊「柘榴のある風景」が記憶にあって、別の短編集で読んだりしたのか…?と思ったし、小池真理子「翼」も薄墨色の町と夜景の町が崖を隔ててあるシーンとかも記憶にあったけれど、似たような話は多いし…と思っていたら…。
前回読んだ時の感想が塩だったせいか、あまり記憶にのこっていなかっただろうなあ…。
今回は前回よりも楽しめた気がする。
萩原浩「長い長い石段の先」は、幻想的で怖い。
小路幸也「輝子の恋」死んだ後にそういうこともあるのかもしれない。
でも、全部が「こんな夢を見た。」だから、話の中でも現実ではなく全部夢ということでいいんだろうか。
時系列がしっかりしているのもあるけれど、夢で見た内容だから、前後関係があいまいで夢っぽいのも多い。 -
何も考えず1日で一気に読んでしまった。表紙からホラー系をイメージしていたので怖くなくてがっかり。内容は覚えてません…
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2014 2/24
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こんな夢を見た。な話。
「眠れなくなる」のタイトルに
怖いのかと思ってたらそうでもなく。
特に眠れなくなることもない。 -
眠れなくなるってことはなかったけど、それぞれの作品が不思議な雰囲気を醸し出していた。
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2012/12/28読了