あの街で二人は: ‐seven love stories‐ (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 268
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101332550

作品紹介・あらすじ

私はきっと、探していたんだと思う。迷える恋の行きつく場所を。心が解き放たれる瞬間を――。隠してきた気持ちを打ち明ける決意、恋人未満の男友だちとの転機。そして、平凡な日常を鮮やかに一変させた大恋愛。すべて、あの風景に出会ったことがきっかけだった。全国の「恋人の聖地」を舞台に、七人の作家たちが彷徨う想いを丁寧に紡ぎだす。宝石のようにきらめく最高のアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • とっても良いアンソロジーだった。
    この手の企画ものは滅多に手を取らないけれど、ブクログ仲間さんのレビューが素敵だったので。
    読んで良かった~。ありがとう(*^_^*)

    私の大好きな角田さん、山本さん、井上さん。
    うん、間違いないです。
    他に読んだことがあるのは村山さん位なんだけれど、どの人の作品を読んでもそれぞれの作家の個性が出ていて面白い。
    角田さんのドロドロした感情、山本さんのエキセントリックだけれど切ない気持ち、井上さんのドライな独特の文章。
    結末がみんな前向きなのも良かった。

    どの作品も甲乙つけがたいのだけれど、畑野さんの作品を
    初めて読んだことが今回の一番の収穫かも。
    泣きのツボも笑いのツボも押さえてあって、嫌みのない爽やかな文章。
    最後のシーンが特に良くて、私も黒部ダムに行きたくなっちゃった。
    畑野さんはずーっと読んでみたいと思っていたけれど、益々他の作品が読んでみたくなった。

    余談ではあるが、作者の紹介が作品ごとに記してあって各々が今までに取った文学賞が羅列してある。
    直木賞作家が4人もいることに驚いたり、角田さんは賞を取りすぎてえらい長い紹介文になってることに笑ったり。
    大トリに角田さんが選ばれたのはやはり文学賞の実績なのかなとか変な事が気になってしまった。

    いずれにしてもお得な本だと思います。

    • メイプルマフィンさん
      こんにちは♪直木賞作家が4人もいたとは気が付きませんでした、よくよく考えると結構豪華な作家陣ですよね!
      畑野さんの作品を読めたのは、私にと...
      こんにちは♪直木賞作家が4人もいたとは気が付きませんでした、よくよく考えると結構豪華な作家陣ですよね!
      畑野さんの作品を読めたのは、私にとっても収穫でした~。ダムに対する印象が変わったし。トロリーバスのチョロQ欲しいし。
      機会があったら、是非第一弾の「恋の聖地」もどうぞ♪
      2014/07/31
    • vilureefさん
      メイプルマフィンさん、こんにちは♪

      この本、良かったです~(*^_^*)
      ありがとうございました。
      恋愛小説って長編よりもこの位サ...
      メイプルマフィンさん、こんにちは♪

      この本、良かったです~(*^_^*)
      ありがとうございました。
      恋愛小説って長編よりもこの位サクッと終わってくれる方が好みかもしれません。

      ああ、でも山本さんのバヨリン、良かったですよね~。
      余韻に浸ってしまいました。
      メイプルマフィンさんがおっしゃっていた通り「落花流水」を彷彿とさせますね。

      そもそもこのアンソロジーって、最後の恋シリーズなんですね。
      全制覇したい気分です♪
      2014/08/01
  • 「恋人の聖地」をテーマにしたアンソロジー第二弾!第一弾がなかなか面白かったということと、大好きな山本文緒さんと角田光代さんの競演が是非とも読みたくて、今回も迷わず購入。
    トップバッターは村山由佳さん(六本木ヒルズ展望台)。官能的な描写が印象的、安定感ある筆致。意外な展開にはびっくり。
    そして加藤千恵さん(伊豆の国パノラマパーク)、とある名作マンガとパノラマパークを絡めた設定がお見事。ちくっと切ない青春だわ。
    山本文緒さん(浜名湖かんざんじ温泉)、文句なしで本作のナンバーワン。短編でこれほど密度の濃い内容に仕上げてくるところがもうさすが、何度も読み返しました。時間軸の設定とか、「落花流水」を彷彿とさせたなぁ。
    マキヒロチさん(ラ・チッタデッラ)、唯一のマンガ作品。ありがちな展開ではあったけど、この「友達以上恋人未満」という関係性が個人的にはツボで、なんか余韻ひきずったな。もっと「恋人の聖地」っぽさを描いてくれればなおよかった。
    畑野智美さん(黒部ダム)、井上荒野さん(牛窓/オリーブ園)も佳作。畑野作品は初めて読んだが、ふふっと笑わせられたり、胸がきゅっと締め付けられたりと構成がお見事。井上さんは独特の浮遊感がたまらない。両方とも、旅の描写にわくわくさせられた。
    トリは角田光代さん(かのやばら園)。角田作品おなじみの、「今」に倦んだ女性、そして彼女の祖母の過去。一見相容れないようなそれぞれの現在と過去をつないでいく過程がうまい。これまたさすが、角田さん。
    この「恋人の聖地」の企画は今後も是非続けて頂きたいです、「小説新潮」さん。鮮やかな旅の描写と共に紡がれる恋模様はそれぞれに輝かしくて、時に苦しいけれど、どれも印象的な、珠玉のアンソロジー。

    • vilureefさん
      こんにちは!

      うわ~、この新作気になってました。
      レビュー早い!!(*^_^*)
      気になると言いつつ、アンソロジーがあまり好きでは...
      こんにちは!

      うわ~、この新作気になってました。
      レビュー早い!!(*^_^*)
      気になると言いつつ、アンソロジーがあまり好きではないのでどうしようかなと迷っていました。
      でも、ナンバーワンが山本文緒さんだと聞いたら読まずにいられません。
      貴重ですもんね、彼女の作品。
      「落花流水」、懐かしいな~、大好きですこの作品も。

      素敵なレビューありがとうございました♪
      2014/06/18
    • メイプルマフィンさん
      vilureefさん:コメントありがとうございます!
      アンソロジーってどうしても好みじゃないものがあったりするけど、
      この「恋人の聖地」...
      vilureefさん:コメントありがとうございます!
      アンソロジーってどうしても好みじゃないものがあったりするけど、
      この「恋人の聖地」シリーズは個人的にハズレなし、なかなかのクォリティですよ。
      今回は何といっても文緒さんの作品ですね!
      「落花流水」みたく近未来を描いてるんですけど、ホントにこうなるんじゃないかみたいな妙なリアリティ感じましたよ。
      観光のシーンもとてもよかった!旅心刺激されます!
      もう「恋人の聖地」を訪れる必要性はないのでありますが(笑)自分の地元にもどうやらあるらしいので…
      どんなもんか訪れてみたいところです。
      2014/06/18
  • 全国の恋人の聖地を実際に訪れた作家さん達がそこで起きているかも知れない恋愛を紡いだ作品集♪有名な作家さん7名のアンソロジー。どのお話も良かったです!もう少し甘めのお話もあってもいいのになとは思いましたがとても読みやすく色々楽しむ事ができました!印象に残ったのは加藤千恵さんの作品で高校生気分で読んでてウルウルきました(/ _ ; )畑野智美さんのお話も最後が良かったです♪山本文緒さん、角田光代さんは深い大人のお話で、さすがだなぁと感じました!漫画家のマキヒロチさんの漫画が入っていたのも新鮮で楽しかったです♪

  • よかった。これはとてもよいアンソロジーでした。きらめいた話ばかりではないにしても、優しくあたたかくなれる恋の物語が詰まっています。
    加藤知恵さん、山本文緒さん、マキヒロチさんの漫画が中でも良く、群を抜いて山本文緒さんの作品が素晴らしかった。さすがだなーとため息ついたほど。
    3.11を絡めた作品ってあんまり好きではないのだけれど、2065年を現在とした過去の物語は重く切なく、夢なのか現実なのかが交差した話でタイトルのバヨリン心中っていうのもいいなって。

    各々の恋人の聖地に行きたくなる、そんな物語。

  • 2018/08/24読了

  • 山本文緒さんの浜松を舞台にした作品が好きです。西暦の部分をよく読まずに読んでたら内容に違和感があったので、二三度読み返してしまいました。

  • 全国の「恋人の聖地」を舞台にした恋愛アンソロジー。風景描写とそれぞれの恋が絡まり合う感じがステキ。
    個人的には加藤千恵さんと普段は読むことのなかった畑野智美さんのがよかった。
    それぞれのカラーが出てる感じがするので、ここから新しく好きな作家さんを探すのにとてもよいと思う。

  • 全国の「恋人の聖地」アンソロジー。村山由佳:「たかが」なんていう人の器はたかが知れてるけど、その選択も幸せと思えないのが…(笑)

    ◆加藤千恵:伊豆の国には馴染みあるけどパノラマパーク知らなかったな。予想通りだけど二人とも誠実で可愛い

    ◆山本文緒:平成21年がすでに56年前のおばあちゃんの昔話。女は強いなぁ…

    ◆マキチヒロ:ロマンチストだったのは。こういうの、続けばいいのにね…

    ◆畑野智美:こんなに、どっちに転ぶのかハラハラしたのも久しぶり!黒部ダム行きてぇ-!!

    ◆井上荒野:ちょうど今朝我が家のオリーブの花が沢山ついたな-と思ってた、こういう時期のオリーブの斜面、見てみたいなぁ。牛窓って、子供の頃家族旅行でいって、なんかその名前だけで怖かった印象しかないのが残念…土地勘あればこういう話もっと楽しめるのに-(T_T)

    ◆角田光代:あ-ダメだ、こういう話は途中の謎とかのドキドキより、もうやられたことに頭来すぎて全然入れない(><)時代の波に、叶わなかった未来の人生、恋に想いをはせ、彼女がすっと踏ん切りついたというのに、私だけが代わりに悔しい!と悔しがる(笑)

  • 泣いてしまったり勇気づけられたり

  • 恋人の聖地を舞台にした物語。
    7人の作家さんの短篇集で、ちょっとした時間にさくさく読めていい。

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著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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