X’mas Stories: 一年でいちばん奇跡が起きる日 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 995
レビュー : 115
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101332567

作品紹介・あらすじ

もう枕元にサンタは来ないけど、この物語がクリスマスをもっと特別な一日にしてくれる――。六人の人気作家が腕を競って描いた六つの奇跡。自分がこの世に誕生した日を意識し続けるOL、イブに何の期待も抱いていない司法浪人生、そして、華やいだ東京の街にタイムスリップしてしまった武士……! ささやかな贈り物に、自分へのご褒美に。冬の夜に煌めくクリスマス・アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • クリスマスがテーマの短編集。作家の名前を見て「こりゃ当たり間違いなしだ」と思って購入。

    ・逆算/朝井リョウ
    自分はイブに「仕込まれた」結果できた子供であると思い込み、人の誕生日を聞いては「両親がした日」を逆算してしまう主人公。
    自分の両親が自分を「仕込んだ」日、二人はディズニーランドにいたらしい。その日を越える前に、主人公も自身の成長を感じ取りたいと思っているが、ままならない日々を送っていた。
    「とつきとおか」を勘違いしてるんだろうなぁというのは冒頭から気が付いた。
    私は「親が親になった日を越えてもいまだに一人…」という経験をしていないけど、年相応の経験をしているだろうかというのは常に思う。

    ・きみに伝えたくて/あさのあつこ
    気持ちがすれ違ったまま恋人・翔也を事故で無くした主人公。そのうち、主人公は翔也の手だけが視えるようになる。
    翔也は自分に恨みがあって出てきているのだと思い込んでいたが…。
    ちょっとホラーチックながらも心温まる話。

    ・一人では無理がある/伊坂幸太郎
    サンタが株式会社化しているという設定。
    一見つながりのないようなエピソードがつらなっていて、短いながらもそれがパズルのようにピタリとはまり、爽快。

    ・柊と太陽/恩田陸
    未来、再び日本が鎖国したっていう設定。
    過去に日本で行われていたクリスマスの様子が、その設定の下描かれている。なまばけと混ざっていたりして、シュール。悪面(あーめん)。

    ・子の心、サンタ知らず/白河三兎
    女手一つでリサイクルショップを経営する若きシングルマザーと、彼女の豪快さを受け継ぐ小学生の息子。そこへバイトの男子学生(司法浪人生)である主人公が絡む。
    司法浪人生の主人公目線で描かれていたけど、息子目線だとこの主人公と母親の関係がじれったかったんだろうなぁ。

    ・荒野の果てに/三浦しをん
    幼馴染み同士のお役人と農民が、江戸時代から現代へタイムスリップしてくる。
    彼らを助けたのが里絵という若い女性。奔放な里絵と、彼女の恋人の力を借りながら(流れに任せながら?)二人は江戸時代に戻る方法を探る。
    江戸時代から来た二人の友情と、里絵の懐の広さが気持ちいい一作でした。

  • クリスマスの日に起きた
    6つの奇跡のアンソロジー。

    朝井リョウさん、白川三兎さん
    はじめましてです。

    ストーリーとして心に残ったのは
    白川三兎さんの 「子の心、サンタ知らず」

    太志と匡、そして伊代子の三人関係が
    ほのぼとしていていい感じでした。

  • もう枕元にサンタは来ないけど、この物語がクリスマスをもっと特別な一日にしてくれる…。
    六人の人気作家が腕を競って描いた六つの奇跡。自分がこの世に誕生した日を意識し続けるOL、イブに何の期待も抱いてない司法浪人生、そして、華やいだ東京の街にタイムスリップしてしまった武士…!ささやかな贈り物に、自分へのご褒美に。冬の夜に煌めくクリスマス⚫アンソロジー。

  • このセットリストがまず素晴らしいなぁ。
    この豪華な面子で、各々の素晴らしい短編を、この順番で読めることが素晴らしい。

    個人的にはやはり伊坂氏のクリスマスがすきだなぁ。ある意味大きな夢があるし、わたしもこの組織をお手伝いしたい。

    三浦しをんさんのラストもすごくいい。
    これがラストだからとても気持ちよく終われる。

    人生最良の日。
    みんながそれを迎えられますように。

  • これから購入しようかとお考えの方へ。
    朝井リョウさんと伊坂幸太郎さんの短編は、ほかの本に収録されています。もしこのお二方のファンで、それを目当てに購入を検討されているならやめておいたほうが無難でしょう。

    ・・・ということで。
    知らなかったので。ひどいなーと。
    いくらなんでも、6人の作家のうち二人の分について新作を用意してないというのは、・・・まさに、クリスマスプレゼントをリサイクルショップで購入させられたかのような気分ですよ・・・。

    わたしは恩田陸さんと三浦しをんさんの短編が読みたかったのでいいんですが。
    特に三浦しをんさんの短編は、武士が地下鉄構内にタイムスリップしてきたという内容で、吹き出しながらも、最後は本来のクリスマスらしいだれかの幸せを真剣に願うような内容にしあがっていて、よかったです。

    しかし、ほんと、ひどいな・・・。あくどいわ、新潮社。

  • 六人それぞれユーモアたっぷりのクリスマスを描いていく。その中でも『一人では無理がある』と『荒野の果てに』は好きだった。伊坂幸太郎の伏線回収の技術はさすがの一言で、ああ、ここに持ってくるか、と感心。150年前からのタイムスリップした武士とクリスマスを融合させたストーリーは、クスリと笑えて、どこに着地させるのか興味深いものでもあった。最後は思わずウルっと。
    五人がエンジン全開で変な方向に走った分、『子の心、サンタ知らず』のみ、普通のラブストーリーを見ているようで、ほっこりとした。


    クリスマスに読んだ方がいいかと聞かれたら、別にそうでもない。

  • 朝井リョウ:最後の一言で笑った。でも沢渡はなんで悩みの種に気づけたんやろ。
    あさのあつこ:切ない。世にもっぽい。
    伊坂幸太郎:最初に蒔いた種がいつ実るのか楽しみにさせるから素晴らしい。
    白河三兎:ませた子供もいいとこあるよな。主人公と店主との出会いもほっこりする

    全体的にそんなにクリスマス関係ない笑

  • 朝井くんと伊坂さん目当てで手に取ったのですがすでに「何様」と「ジャイロスコープ」に収録されており読了済みだったのが残念。
    クリスマスの時期に読みたくなるアンソロジー

  • クリスマスに読まずに、春に読んだのがまずかったのかな~(--;)どれもクリスマスに関係してて、奇跡が起こる良い話なんだけれど、もっとファンタジックでロマンティックな話を期待していた(^^;)でも、どの話も作家さんの個性が出ていて、最後に少し幸せな気持ちになる♪いくらクリスマスが一年でいちばん奇跡が起きる日だとしても、期待しすぎちゃいけないな~(-.-)

  • 朝井リョウ、あさのあつこ、伊坂幸太郎、恩田陸、白河三兎、三浦しをん。大好きな作家さんばかり。皆、個性的でどの物語もとても面白かった。
    あらすじ(背表紙より)
    もう枕元にサンタは来ないけど、この物語がクリスマスをもっと特別な一日にしてくれる―。六人の人気作家が腕を競って描いた六つの奇跡。自分がこの世に誕生した日を意識し続けるOL、イブに何の期待も抱いていない司法浪人生、そして、華やいだ東京の街にタイムスリップしてしまった武士…!ささやかな贈り物に、自分へのご褒美に。冬の夜に煌めくクリスマス・アンソロジー。

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著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

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