ジーン・ワルツ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.63
  • (269)
  • (753)
  • (709)
  • (95)
  • (16)
本棚登録 : 5264
レビュー : 535
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333113

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 初めての海堂さん。専門的な知識や経験があるからこその深い内容で、しかもわかりやすくてすごい。面白かったんだけど、理恵さんがやったことにはやっぱり賛成できない。

  • 海堂氏の本を読むのは、これが初めてだったのですが、とてもメッセージ性のある内容で引き込まれました。
    テーマは「不妊治療」、「出産に関する医療の現場」。産婦人科医である主人公は、大学で講師をする傍ら、自らも医師として、クリニックに訪れる妊婦達を診察し、現場の現状に向き合って行く。
    医療現場の悲惨な現状、それを引き起こしたお上への批判がされており、読むほどに、この分野に対する、自分の無知さ、関心の低さを感じました。医療や行政に明るくなくても、話は分かります(難しい言葉が出てきますが)。
    この本を機に、この人の本を読むのは読んでみようかと思います。

  • 産婦人科女医の理恵の行動にはあまり共感できない。
    出産シーンが感動的なので、余計に代理母出産疑惑に心が痛む・・・

    生命誕生の奇跡を改めて感じることができる。

    あと、地域医療の抱える問題もわかりやすく語られている。

  • ちょっと難しかった。が、状況はよくわかる。

  • 聡明な理恵さんに憧れ。
    常に理性を失わないでいることも必要なのでは。
    妊娠、出産、生殖の話題に興味。
    続編も必読。

  • 言い回しはいちいちコミカルだけれども内容はいたってシリアスです。

    ただ大げさでコミカルな言い回しのせいでどんどん何が言いたいのか分からなくなっている気がします。

    産まれてくる命をテーマに扱った小説だけに、もう少しストレートな話にした方が理解が出来た気がします。

  • 海堂尊の本は勉強になります。これで三作目。

  • 9
    地方医療と産婦人科の医療体制の崩壊。新しく生まれる命、その命の生成にすら人間は辿り着く。
    テーマは深淵でありながら、読む人を引きつけてやまない海堂作品。

  • 現代の医療問題を取り上げるだけでなく、社会で生きる女性の視点も詳しく書かれていて、興味深い内容でした。

  •  クール・ウィッチ(冷徹な魔女)と呼ばれる産婦人科医で医学部教授曾根崎理恵の活躍と彼女に渦巻く疑惑を描く医学小説。

     専門的な知識もところどころで見られるものの、読みにくさを全く感じさせないあたりはすごいなあ、と思います。この本を読んでいると生まれてきて、普通に本を読めて、ブクログでレビューを書けているということも一つの奇跡なんだ、と思えてきます。

     作中に登場する妊婦たちもとてもまぶしかったです。それぞれにさまざまな事情を抱え、悩み苦悩しながらも決断する姿は男ではわからない、二つの命を抱えた女性だからこその姿なのだ、と思えました。

     それだけ崇高な小説でもあったからこそ個人的に感じた最後の後味の悪さはなんとも言い難い……。正直理恵の最後の告白はあまりにも身勝手で高慢すぎる気がしました。確かに彼女の目的はそれで守られるかもしれませんが、自分の倫理観からはとうてい実行しようとも思えません。

     しかし逆に言うとこれくらいのことをしなければ現在の産婦人科に関する問題は解決できない、という筆者なりのメッセージなのかもしれない、とも思いました。

     他にも人工授精や代理母の問題にも触れられていてそのあたりの問題や生命倫理の問題も読んでいると考えてしまいます。これに関しても理恵はかなり行政に対して手厳しい意見を言っていました。

     これに触発されたわけでもないと思いますが最近、性別変更した男性が戸籍上の父として認められる判決が出されました。その男性の妻は第三者の精子の提供を受けて妊娠されたそうです。

     一歩一歩司法や行政も動いてきているということも信じたいと思いますし、そうしたプラスの動きもぜひ海堂さんには取り上げていただけたらな、と思います。

全535件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

ジーン・ワルツ (新潮文庫)のその他の作品

海堂尊の作品

ツイートする