ジーン・ワルツ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5262
レビュー : 535
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333113

感想・レビュー・書評

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  • NHKドラマ「マドンナ・ヴェルデ」を見たのがこの本を読もうと思ったきっかけ。
    これが原作かと思って読み始めたら、全然違ったので驚いた。
    原作は別バージョンだったのね~
    代理母出産や人工授精など、いろいろなことを考えさせられる作品だった。
    私は代理母には概ね賛成だけれど、それがビジネスになったときに、いろいろな問題が起きるであろうことは想像できる。
    実際にどこかの国ではビジネスになってるんだよね。
    出産は、母体の命に係わる大変なこと。
    現代ではすごく少なくなったとはいえ、出産で命を落とすお母さんが実際にいること。
    そのリスクを負って、自分の子とはならない子どもを産むことが、どういうことなのか。
    私だったらどうだろうか…
    しかし最後の理恵先生の守りの完璧さには驚いた!
    さすがだわぁ…

  • 母は偉大ですね。

  • 初の海堂尊作品。

    映画化された事は知っていましたが、観てはいません。しかし、小説だけで大満足です♪

    医療ミステリーと思って読んだので、ハラハラドキドキ程度を想定していたのですが、やられました◎怒涛の出産シーンでは涙が止まらなくなってしまって(;_;)
    一瞬だけしかこの世に生きていられない子を、命懸けで生み落とす。私も母親ですが、改めて母性について考えさせられました。

    それにしても、主人公の理恵先生を始めとした女性達の何と強いこと。大声で「アッパレ!!」とこれからも大きな戦いを挑む主人公に、エールを贈りながら本を閉じました。

  • 代理母出産という人類最大の難問に挑む「クール・ウィッチ」の異名を持つ顕微鏡下体外受精のエキスパートである帝華大学医学部の曾根崎理恵助教の強烈な個性がすばらしいです。

    少し前にこの本が映画化されたということで、じゃあその原作でも読んでみようかな、と思い手にしたのがきっかけですが、いやぁ、面白かったです。一気に読んでしまいました。ただ、惜しむらくはこの本の登場人物が出てくるスピンオフの物語を読んでいなかったので、それを読んでいればもう少し深い世界に入っていけたんだろうな、というものがありましたが、後半からは怒涛の展開で、読む人間をあきさせないつくりになっておりました。

    ただ、作者は現役の医師だそうで、そういう立場にいる人間がここまで踏み込んだことを書いていいのかいな?というものもいくつかかかれてあって、そこが面白いといえば面白いのですが…。物語は顕微鏡下体外受精のエキスパートである産婦人科医で帝華大学医学部の曾根崎理恵助教と、その上司である清川吾郎准教授を中心に回っていきます。二人はいわゆる「オトナの関係」でそれを踏まえた上で繰り広げられる大学病院内や会話の流れにはドキドキしましたね。そして彼女が大学での研究のほかにいっている閉院寸前のマリアクリニックで診療をしている五人の妊婦を診ている。ところで大きく展開を迎えます。

    年齢も境遇も異なる女たちは、それぞれに深刻な事情を抱えていて、そのうちの一人が日本では禁止されている代理出産ではないか?ということに気づいた清川吾郎准教授もさすがですし、最後のほうで、その追及を軽やかにかわしていく曾根崎理恵の姿にもそれぞれの立場や、考え方が交錯する場面で、非常に読んでいて面白かったです。僕はこれから曾根崎理恵や、その家族の物語を読んでいきますが、それはおいおい、ここでアップしていきたいと思っています。

  • 不妊治療をテーマにした作品。
    途中から代理母の問題をはらんでいるのだな…と読めるのだけれど、落としどころが全くわからない。

    「因果律はすべての事象が明らかになった時には、あるべき場所に還っていくものなのね」

    作品中何度か登場するセリフですが、最後の最後に事象が明らかになった時、主人公の敷いてきた伏線に空恐ろしさを感じます。

    ちょっと前に読んだ同作者の『医学のたまご』の登場人物と繋がってきます。彼の作品は、登場人物がシンクロしているなぁ。

  • 本を読みながら、理恵先生のセリフが頭の中で菅野美穂さんの声となって広がっていく感じ。ラストシーンの清川先生と理恵先生の論争?もとってもすがすがしく感じられた。また、ユミさん、甘利さんも、(出産を経験した者として)尊敬に値する。

  • 不妊治療を題材に描かれたミステリーサスペンス。冷静沈着なヒロインが水面下で進める秘密の計画。子供の父親が誰かなんて、男には知ることが出来ない永遠の謎。引き込まれる。

  • 産婦人科の大変さ、医療現場の疲弊がわかる。

  • 専門知識はよくわからないのですっとばしたけれど、何だかすごく興奮した。変な意味じゃなくて。将来私が妊婦になり、母になったらまた読み返したい。
    読み始めたら止まらなくて、一気に読みました。理恵先生みたいな人、憧れるなあ。

  • 出産に関する女性の信念の決断に心打たれる。
    勿論官僚を失策による医療界の瓦解の現実への風刺や何本もの伏線のある物語性、主人公の魅力などとても楽しく読み進めることができた。

著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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